有田焼創業400年記念!「有田まちなかフェスティバル」開催中

有田焼創業400年記念!「有田まちなかフェスティバル」開催中

2016年の今年、有田焼は創業400年を迎えました。それを記念して、10月から11月末まで、有田焼の産地である有田町を舞台に「有田まちなかフェスティバル」(通称ありフェス)が開催されています。また、期間中は「秋の有田陶磁器まつり」も同時開催されます。春の陶器市とはまた違う賑わいのある有田へ、出かけてみませんか。

※この情報は2016年10月時点のものです。

100以上のイベント・体験プログラムを実施

 今から400年前の1616年、朝鮮からの陶工・李参平氏が有田の泉山で磁器の原料を発見して、有田焼は始まりました。土でできた陶器に比べて薄くて強く、その白い肌に描かれた青や赤の美しい絵柄は国内の大名はもとよりヨーロッパの王侯貴族をも魅了し、ドイツの名窯・マイセンにも影響を与えました。
 そう聞くと、「有田焼は高級で手が出ない」「窯元を見たいけど、敷居が高そう」と思いがち。しかし、ただ今開催中の「有田まちなかフェスティバル」は、有田焼をグッと身近に感じるイベントが盛りだくさん。有田焼の新しい魅力に触れることができます。

「うつわ男子」がオリジナルコースをエスコート

 たくさんあるプログラムの中から、オススメのものをいくつかご紹介しましょう。
 まずココイコ記者は、「あなたのうつわ男子ツアー」に参加してみました。これは、有田町の男性が参加者好みのオリジナルコースを作って案内するというものです。今回は、有田まちづくり公社の大塚隼輝さんが「陶器市で有田駅前周辺しか行ったことがない」という記者のために、竜門峡周辺を案内してくれました。
 向かったのは、ガラス張りのギャラリーが印象的な「in blue暁」。百田陶園から独立した百田暁生さんが新しく構えた工房です。作品は、薄く端正なフォルムと白い肌、青みがかった釉薬が特徴。可愛らしさも宿ります。作り手の百田さんから直接、話を聞き、記者はやきやきものへの関心がさらに高まりました。
 続いて向かったのは、「木もれ陽」。自家焙煎のコーヒーや佐賀牛100%のバーガーで人気のカフェレストランです。併設するベーカリーでパンをお土産に買いました。その後、「有田焼卸団地」に立ち寄り、好みの器をゲット!「うつわ男子」のおかげで、新しい有田を知ることができました。


「in blue暁」。知る人ぞ知るという感じでひっそりと建ち、うつわ男子に案内してもらわなければ通り過ぎていたかもしれません。


スタイリッシュな建物の中は、2面の大きなガラス窓が印象的。工房を併設し、ここで成形から釉薬づくり、焼成まで行っています。


湯呑やぐい呑み、茶碗、皿、花器まで種類豊富。すべて手作りのため釉薬のかかり具合などによって表情が異なり、同じ作品はありません。


百田さんは裏の作業場へ案内し、ろくろや釉薬を見せてくれました。作品ができあがるまでにさまざまな工程があるんですね。


気さくなお人柄の百田暁生さん夫妻。時間があえば、作る手を休めて作品や焼きものの話をしてくれます。作ったご本人の話を聞けるのは嬉しいですね。


竜門峡は、有田ダムとも竜門ダムとも呼ばれます。取材時はまだ紅葉していませんでしたが、美しく色づくのも、もうまもなく。


カフェレストラン「木もれ陽」に到着!高い天井と大きな窓が特徴の建物の中は階段状になっていて、自然を見ながらくつろぎのひとときを過ごせます。


自然酵母の焼き立てパンをお土産に。時間があれば、名水百選に選ばれた清水で淹れるコーヒーも味わってみて。


友人や家族へのお土産を探しに、有田陶磁の里プラザ・有田焼卸団地へ。25の商社が並んだ、いわば有田焼のショッピングモール。

トレジャーハンティング!'うつわ'の宝探しをしよう

 「掘り出し物を見つけたい!」と向かった先は幸楽(こうらく)窯。ここでは「工場見学とトレジャーハンティングin Arita」が行われています。
 広々とした工場を見ると、木箱の山、山、山。どの木箱にも器がぎっしり詰まっています。参加者はこのたくさんの箱の中から自分の好きな器をカゴに入れ放題!(1カゴ5000円、又は1万円) 今から20~40年前の器が多いのですが、当時はバブル時代。金やプラチナが使われたお値打ち品も多いのだそうです。木箱を動かしながら好きな器を探すのは楽しいもの。意外な宝物が見つかるかもしれませんよ。


広い工場に器の詰まった木箱が山積み!まさに宝探しですね。あっちへウロウロ、こっちへウロウロして真剣に探しました。


5000円コースはシンプルなデザインが多く、1万円コースは色鮮やかな器が多く揃っています。カゴいっぱいになるまで、まだまだ選びますよ!


幸楽窯のギャラリーには、スウェーデンの陶芸作家リサ・ラーソンの限定ショップが登場。ユーモラスで愛らしい猫シリーズに胸キュン!


リサ・ラーソンと有田焼のコラボ商品もあります。シリーズで集めたくなりますね。器以外に手ぬぐいやバッグなどの小物も扱っています。


取材時、「earth bag」(アースバッグ)と呼ばれる小さな家が建設中でした。土のうに土を詰めて積み上げていく工法で、手作業で行うそうです。


屋内は意外に広くて温かかったです。一度ご見学を。完成したら「不思議の国のアリス Tea Party in幸楽窯」(11月3日)が開かれます。

「有田散策QUIZ(さんさクイズ)」でまちをもっと知ろう!

 お子様連れには「有田散策QUIZ(さんさクイズ)」がオススメです。これは、まちに関するクイズ(10問)に答えるというもの。簡単そうでしょ? ところが! クイズは、そのスポットに行かないと、答えがわからないものばかり。必然的にまち歩きをすることになります。全問正解したら有田焼の箸置きがプレゼントされます。クイズに参加するには、有田観光協会でクイズシートを購入(500円)。シート1枚にオリジナルクッキー1枚と有田館で飲めるコーヒー券がついています。


有田観光協会でクイズシート(500円、クッキー&コーヒー券付き)を購入。スタッフにヒントとなるスポットを教えてもらって、いざクイズに挑戦!


全問正解すると、好きな箸置きを1つプレゼント!クッキーとコーヒー券が付いているのですから、お得ですね。


クイズに書かれたスポットに行けば、答えは簡単!しかし、普段見落としているものも多く、記者は「へぇ~」の連続でした。


答えを探しながら、泉山磁石場に立ち寄り。400年前、ここで李参平氏が磁器に適した陶石を見つけ、日本で初めて磁器の生産が始まりました。


秋は紅葉が綺麗。「秋の有田陶磁器まつり」期間中(11月19日~27日)、泉山磁石場は特別開放され、11月19日・20日はライトアップされます。


クイズのヒントは上有田駅にあるということで、足を伸ばしました。駅舎は何と木造!旅情を誘う、味のある駅舎ですね。


泉山弁財天の大公孫樹(おおいちょう)でひと休み。樹齢約1000年、高さ40m、枝張り東西31mに及び、写真に収まりきれない大きさです。


晩秋、黄金色に輝く大公孫樹は必見! 「秋の有田陶磁器まつり」期間中(11月19日~27日)、ライトアップされます。


大公孫樹のすぐ近くにある「陶助おこし」(1個70円)をお土産にゲット! 生姜風味のおこしで、有田の隠れた逸品です。

人間国宝と三右衛門の器で味わう佐賀グルメ

 「ありフェス」以外にも、有田焼400年を記念するイベントは目白押し。その中でも、佐賀県が誇る人間国宝と三右衛門の器で佐賀のグルメを味わえる「USEUM ARITA(ユージアムアリタ)」は、目玉企画といえるでしょう。
 メニューは、10時からのブランチ(和食の朝御膳)、11時からのランチ(和風、洋風、中華風の昼御膳から選択)、14時30分からのカフェ(スイーツ&ドリンク)があり、いずれも佐賀の食材を使ったこだわりのメニューです。ブランチ、ランチの器は、井上萬二窯、弓野窯(中島宏氏)、今右衛門窯、柿右衛門窯、中里太郎右衛門陶房のいずれかで提供されます。触れる機会の少ない器で食事できるなんて、またとないチャンス!大人気のため、予約して出かけましょう。


どの器になるかは当日のお楽しみ。ブランチを予約した記者のもとには、中里太郎右衛門窯の器が...。どれが来てもテンション上がりますね。


こちらは柿右衛門窯の器です。ブランチの朝御膳は、メインにお刺身、ご飯、みそ汁、デザート付き。予想以上にボリュームがあり、大満足!


デザートは黒みつのかかった「ごどうふ」。ほうじ茶の入った湯呑みは、源右衛門窯の作。足付きで丸いフォルムが可愛いですね。


USEUM ARITA(ユージアムアリタ)は、佐賀県立九州陶磁文化館の一角に誕生した期間限定のカフェレストランです。


店内はギャラリーになっていて、今人気の豆皿や色鮮やかな酒器、磁器製のガチャガチャなど、有田焼の一部を展示しています。


佐賀県立九州陶磁文化館では、特別企画展「日本磁器誕生」を開催中(11月27日まで、観覧無料)。日本磁器400年の歩みと美を紹介しています。

有田観光の拠点が有田駅前に誕生!

 青空に映える赤色の建物がステキ! 実はここ、「KILN ARITA(キルンアリタ)」といって、観光の拠点なのです。コンテナを利用した建物の中には観光案内所があり、まち案内やレンタサイクル、レンタカーの受付などを行っています。
 カフェではドリンクや日本酒などを提供。列車の待ち時間に、まち歩きの休息に、そして地元の人たちとの交流の場所にと、これから大活躍しそうですね。
 さて、有田焼創業400年に沸く有田ですが、佐賀県にはほかにも唐津焼、武雄焼など、たくさんのやきものがあります。そのやきものの産地、唐津、有田、武雄、伊万里、嬉野の5つのエリアで、11月から「ロクロンロールエキスポin肥前」という博覧会型イベントも繰り広げられます。こちらも、どうぞお楽しみに!


JR有田駅前にある「キルンアリタ」。クラシックスタイルの車は何と、レンタカーなんですよ。ここで貸し出ししています。


ミシュラン製の自転車はレンタサイクル。1日500円で借りることができます。カッコよく、風を切って街なかを巡ってくださいね。


カフェを併設し(13時~21時30分)、コーヒーや佐賀県の日本酒などを提供。地元の人たちのたまり場として利用してほしいそうです。

DATA
「有田まちなかフェスティバル」
○期間:11月30日(水)まで
○場所:佐賀県西松浦郡有田町内
○お問合せ:有田まちづくり公社 TEL0955-25-9170(平日9時~17時)、有田観光協会 TEL0955-43-2121(9時~17時)
有田まちなかフェスティバルWEBサイト

◇「あなたのうつわ男子ツアー」:期間中の毎日(1週間前に予約)/3時間1名3000円/最少催行2人
予約・お問合せ/有田まちづくり公社TEL0955-25-9170
※今回のモデルコース:in blue暁~竜門峡~木もれ陽~有田陶磁の里・有田焼卸団地
あなたのうつわ男子ツアーWEBページ

◇「工場見学とトレジャーハンティングin Arita」:期間中の毎日10時・13時(土・日は前日15時までに要予約)/会場は幸楽窯/1カゴ入れ放題で5000円、又は1万円(制限時間90分)
予約・お問合せ/幸楽窯 TEL0955-42-4121
幸楽窯WEBサイト

◇「有田散策QUIZ(さんさクイズ)」:期間中の毎日9時30分~17時/500円
お問合せ/有田観光協会TEL0955-43-2121
有田観光協会WEBサイト

◇USEUM ARITA(ユージアムアリタ):11月27日(日)まで/会場は佐賀県立九州陶磁文化館/ブランチ1500円・ランチ2500円・スイーツセット1000円(事前予約)/予約はTEL0955-41-9120(10時~16時30分)
お問合せ/USEUM ARITA事務局(佐賀広告センター内)TEL0952-27-7102
ユージアムアリタWEBサイト

※有田町の観光、及び「秋の有田陶磁器まつり」に関するお問合せは、有田観光協会 TEL0955-43-2121まで。

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