ARTICLE

記事

写真:磁器製座りびな七段飾りの6段目まで

おひなさまの笑顔も花咲く♪ 「有田雛のやきものまつり」おでかけガイド

あそぼーさが編集部
2024年03月05日

写真:軒下にさげもんがあるやきもの店の入り口
写真:コーヒー店の看板とさげもんが軒下にかかっている様子

春の訪れを告げる伝統の行事の中でも、ひな祭りは特に華やかなもの。
有田町では、ひと足早く春を迎える「第20回 有田雛(ひいな)のやきものまつり」が開催されています。2月4日(日曜日)から3月10日(日曜日)までの期間中は、あちらこちらで「やきものの町」らしい雛飾りがお客さまをお迎えします。
この記事では、「有田雛のやきものまつり」の楽しみ方をちょっぴりガイドします。やきものの町らしい春のぬくもりと出会いに、ぜひお出かけくださいね。

写真:梅形・桜形・扇形などの小皿の売り場に桜の造花ややきもの雛人形がディスプレイされている様子
「まるぶん」には春らしいテーブルウェア特集コーナーがありました
写真:桜の花柄の小皿や茶わんの売り場にやきもの雛人形がディスプレイされている様子
春の柄のうつわがいっぱい。あれもこれも揃えたくなります
写真:やきもの雛人形
写真:やきもの雛人形とテーブルセットが展示された商品棚
写真:テーブルに雛人形と4人分のテーブルセットが設けられたテーブル
「金照堂」は伝統とモダンが調和したディスプレイが印象的。テーブルコーディネートが好きな方にはたまらない空間です

有田ビギナーの方にもおススメな三つの理由

有田の春はイベントがいっぱい!この「有田雛のやきものまつり」にはじまり、黒髪山の山開きなどが続き、そして5月の連休には全国最大級のイベント「有田陶器市」が開催されます。
全国からやきものファンが集まる「有田陶器市」に比べると、ゆったりのんびり楽しめるのも「有田雛のやきものまつり」のいいところ。初めて有田におでかけの方にもおススメなポイントをご紹介します!

おススメ①ガイド周遊バスで特別展示をイッキ見!

写真:周遊バスの立て看板と、停車している周遊バスの前に立つ女性ガイド

「有田雛のやきものまつり」開催期間中の土曜・日曜・祝日は、観光ガイドさんが同乗する「有田周遊ひいなバス」が1日2便運行します。
ひいなバスはJR有田駅を降りてすぐの観光案内所「KILN ARITA(キルンアリタ)」を出発し、内山地区の「有田館」から有田焼ショッピングリゾート「アリタセラ」まで、特別なおひなさまが展示されたスポットを約1時間30分で巡ります。
立ち寄りスポットはもちろんバスの車中でも、ガイドさんがやきものや有田について案内してくれますよ!

■有田館:柿右衛門&マイセン、世界に誇る名窯元の競演
有田館には世界に誇る名窯元の雛人形が揃い踏み。
特に、有田町を代表する窯元・柿右衛門窯と、有田の姉妹都市であるドイツ・マイセン市の国立マイセン磁器製作所の作品が並ぶ様子は貴重なもので、それぞれの美しさを堪能できます。

写真:雛人形の前で解説している男性ガイド
奥に柿右衛門窯、手前にマイセン磁器製作所の作品。なんとも豪華な競演です
写真:二段飾りの雛人形
こちらは香蘭社の二段飾り。三人官女も華やかに♪

■アリタセラ:世界最大の磁器製座りびな七段飾り
有田の窯元・しん窯が3年がかりで制作した七段飾りの雛人形がアリタセラ内の「ギャラリー青磁」に展示されています。高さ2.7メートルにおよぶスケールはもちろん世界最大!圧倒的なスケール感と、絵付けの繊細な美しさはぜひ現地でお楽しみください。

写真:最上段は天井に届くほどの高さの雛人形七段飾り
女雛の優しい微笑みはどこかで見たような…?どなたがモデルか、ガイドさんが教えてくれるかも!
写真:雛人形セットのうちの牛車
七段飾りの一つ一つに繊細な絵付けが施されています
写真:七段飾り展示会場の立て看板前に並ぶ男女ガイド
展示会場はこの看板が目じるしです!

イベントの見どころをぎゅっとまとめたガイド周遊バスは、無料で利用できるのも嬉しい!乗車の際は、出発30分前からKILN ARITAのカウンターで配布される整理券を受け取ってくださいね。

KILN ARITA観光案内所

詳細情報を見る

おススメ②スタンプラリーをやってみよう!

イベント期間中は有田の町じゅうが見どころだらけ!どこに行こうか迷ってしまう…という方は「おひなめぐりスタンプラリー」のポイントを目指してみてはいかがでしょうか。スタンプラリーにはやきもの販売店や窯元、文化施設など町内32か所にポイントが設定されています。どこから回っても楽しいですよ。
もちろん、スタンプを集めると抽選でプレゼントがもらえる特典付きです。有名作家の作品が当たっちゃうかも?!

■まずはスタンプシートをゲット!

写真:手前にウッドデッキがある観光案内所「キルンアリタ」の外観
観光案内所「KILN ARITA」でもスタンプシートが配布されています
写真:観光案内所の室内でスタンプラリーのスタンプシートを掲げた手
スタンプシートはわかりやすいマップつき!目的地を便利に探せます

■ポイント【ね】小島芳栄堂

写真:右側に店舗出入口があり、左奥の棚と右手前の平台に商品が多数並んでいる
すてきなやきものがぎっしり!「小島芳栄堂」では「しん窯」の作品を多数取り扱っています
写真:雛人形の絵が描かれたお皿のセットが展示されている様子
はまぐり型のお皿など、ひなまつりモチーフがいっぱい
写真:金屏風の前に飾られたやきものの立ち雛
染付のおひなさまもしん窯制作です。気品あふれる表情にうっとり…

■ポイント【の】アリタセラ「ギャラリー青磁」

写真:ギャラリー青磁に設置されたスタンプの様子
周遊ひいなバス立ち寄りスポットのひとつ。気軽に立ち寄れます
写真:卓上用の雛人形が5組、雛人形の絵が描かれたお皿が2枚展示されている様子
七段飾りだけでなく、手のひらサイズのおひなさまもたくさん展示

■ポイント【う】佐賀県立九州陶磁器文化館

写真:県立九州陶磁器文化館設置されたスタンプの様子
「佐賀県立九州陶磁器文化館」にもスタンプが設置されています!
写真:絵付けされていない白磁の七段飾り雛人形
アリタセラの七段飾りと同時期に制作された「白磁びな七段飾り」がエントランスでお迎え
写真:美しく絵付けされた菊花をかたどった鉢が展示されている様子。「色絵菊花唐花花菱雲紋菊花形鉢」の作品名札がついている
常設展示では美しいやきものを鑑賞できます。こちらは柴田夫妻コレクションの1点
写真:用途ごとに5個のケースに収められたやきものが展示されている。壁面には用途を示すパネルが貼られている
有田焼の歴史や文化も学べる、やきもの好きなら間違いなく楽しいスポットです!

おススメ③ひいなランチで大満足♪

お出かけ先ではランチも楽しみの一つですね。やきものまつり開催中は、町内のお食事処24軒で期間限定メニューを提供しています。有田の名物や春の食材をふんだんに使ったランチメニューは、心もお腹も満たしてくれますよ。

■「和食処 赤絵」の雛御膳をいただきました♪
アリタセラに隣接する「和食処 赤絵」の限定ランチは「雛御膳(1300円)」です。ひな祭りパーティー気分でいただきましょう。

写真:お盆にちらし寿司、温かいそば、天ぷら、天つゆ、香の物、煮物の小鉢、ごどうふがセットされた「雛御膳」
いろどり華やかなちらし寿司に、天ぷらやおそばを添えたよくばりメニュー。ちょうどよいボリューム感で女性の方もおいしく完食できます♪
写真:そばのうつわのアップ
うつわはもちろん有田焼。やさしく温かい味わいが心までほぐしてくれます
写真:ごどうふのアップ
有田名物のごどうふはデザート感覚で、独特のもっちり食感をお楽しみください

和食処 赤絵

詳細情報を見る

スタイリッシュな窯元「金善製陶所」では期間中にイベント開催♪

写真:金善製陶所の看板。ファクトリーショップへ案内する矢印が記されている
写真:ファクトリーショップの店内。右手壁面に三段の棚、左側に平台があり商品がぎっしりと並んでいる
写真:平台に並べられた多数のお皿
写真:店内に設置された丸テーブルとイス6脚。奥の窓際にカウンター席がある

「おひなめぐりスタンプラリー」のポイント【ふ】が設置されている「金善製陶所(かねぜんせいとうしょ)」を訪れました。
アウトレットショップでは、日々の暮らしを上質にしてくれるすてきなうつわに出会えますよ。また広々としたショップ内にはカウンターやテーブルが設置されており、やきもの選びに歩き回ったお客さまが一息つけるように開放しているそうです。

写真:男雛・女雛が並んだ雛飾り
雛のやきものまつり期間中は約280年間大切に受け継がれてきた「天宝雛」が展示されます
写真:レジカウンターに設置されたガチャガチャと景品を案内するボード
子どもも大人もわくわくのガチャガチャ!筆者は2等のお皿をゲットしました!

■注目の「Amieマルシェ」開催!
また金善製陶所では、3月9日(土曜日)・10日(日曜日)に「Amieマルシェ」を開催します。
おしゃれな雑貨やおいしいフードなどを持ち寄って、県内外から合計22店舗が出店します。長崎県松浦市からは揚げたてアジフライも登場!おひなさま巡りとあわせて「Amieマルシェ」へ立ち寄るのも楽しいですね。

イベントの最新情報は、インスタグラムでご確認ください。

画像:Amieマルシェのイベントタイトルとイメージイラスト
画像:Amieマルシェのイメージ写真。金善製陶所ファクトリーショップの外観と屋内の様子
スポット情報(2024年3月5日現在)
スポット名 金善製陶所 FACTORY SHOP
住所 西松浦郡有田町南原甲174
電話番号 0955-43-3268
インスタグラム https://www.instagram.com/kanezen_factory/

金善製陶所 FACTORY SHOP

詳細情報を見る

駆け足でご紹介した「有田雛のやきものまつり」ですが、本当はまだまだお伝えしきれない魅力がいっぱいなのです。ぜひ現地で、春の雰囲気をお楽しみくださいね。この季節だけの雅なやきものまつり、どうぞお見逃しなく!

Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください

あそぼーさが編集部

こんな記事も見られています

人気記事ランキング(2週間)

カテゴリ

エリア

ライター紹介

  • あやかさんのアイコン画像

    あやか

    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

  • 池松晃弘さんのアイコン画像

    池松晃弘

    佐賀って実はディープ!知れば知るほどハマる魅力的なスポットと楽しみ方をお届け!
    神奈川県出身、九州を拠点に活動するフリーライター。28歳で福岡へ移住。瞑想が趣味なので、マインドフルネスになれるスポットをご紹介します。

  • 柴田愛梨さんのアイコン画像

    柴田愛梨

    愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
    現在は海の近く唐津市に拠点を置き、フリーランスで活動中。歴史、やきもの、温泉、おいしい食べ物…そして人の温かさ。佐賀の魅力は数え切れないほど。楽しみながら魅力発信をしていきます!

  • sora camp さんのアイコン画像

    sora camp

    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

  • 中島丈晴

    中島丈晴

    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

  • ライター福ちゃんの写真

    福ちゃん

    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

  • 本間悠さんのアイコン画像

    本間悠

    歴史豊かな佐賀県は、あちこちに歴史的な建造物があり、伝統工芸をはじめとする日本文化に触れることができる場所です。趣味は読書とお酒の現役書店員が、魅力ある佐賀カルチャーの今を発信します! TwitterID:@honyanohomma

  • 高原陽子さんのアイコン画像

    高原陽子

    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

  • 佐賀県公式観光サイトあそぼーさがのロゴ

    あそぼーさが編集部