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写真:完成した陶器アクセサリー

陶片アクセサリー作りも人気! 武雄のモダンな美術館で過ごす、アートな時間

佐賀といえばやきもの!日本有数の陶磁器の産地である県西部エリアでは、多くの窯元の創意工夫のもと、日々、魅力的な器が生み出されています。そうした地域柄、武雄市の「陽光美術館」では、武雄や有田などの窯元から出る陶片を活用したアクセサリー作りが楽しめる体験プランを展開中。それぞれに味わい深い焼きもののカケラからお気に入りを選んで、自分好みのアクセサリーにアレンジすることができますよ。

陽光美術館で、一期一会のアクセサリー作り

写真:陽光美術館の外観

名勝・御船山にほど近い場所に佇むレンガ色のモダンな建物が「陽光美術館」です。日本陶磁器発祥の地である佐賀県と、そのルーツである中国との文化交流の架け橋となるべく、中国陶磁器を中心に収蔵しています。

写真:美術館の中から庭園を望む

「陶片アクセサリー体験」は、広いガラス窓越しに庭園を望む館内の一画で随時体験できます。「陶片」とは、キズなどのために売り物にならなくなった焼きものを割ってできるカケラのこと。この体験では、武雄を中心とした西九州のさまざまな窯元から提供を受けた陶片を使用しているそう。陶器はもちろん、有田焼などの磁器も揃います。

オシャレでかわいい、自分だけのアクセサリー

写真:陶器アクセサリーを選ぶ2人

さっそく、アクセサリー作りを体験。ピアス、イヤリング、リング、ブローチ、ヘアゴム、ペンダントなど、基本の10種前後のパーツから好きなものを選んで作ることができます。さらに、プランにプラス200円(現地払い)すると 、カフスボタンやネクタイピンなども選べるように。どれも素敵で、あれもこれもと欲しくなってしまいます。

写真:スタッフの方より解説を受ける

スタッフの方に丁寧に指導・解説してもえらるので、初めてでも戸惑うことはありません。

写真:陶器アクセサリーのパーツ

土台となるパーツを決めたら、次は、陶片選び。訪れる時期によってラインナップが異なるうえ、同じ器から出たカケラでも割れ方によって柄の出方や形が違うので、陶片との出会いはまさに一期一会!カラフルなものも素敵だし、ニュアンスのある白にも心惹かれるし…と迷うのも、楽しい時間です。

写真:陶器アクセサリーを選ぶ様子

陶片を選んだら、パーツに接着する向きを決めます。同じ柄でも角度によって表情が変わるのも、楽しみの一つ。

写真:陶器アクセサリーとパーツを接着

最後に、特殊な工業用ボンドで陶片とパーツを接着します。そのまま20分置いておけば、仮止め完了!その場で持ち帰ることができます。さらに24時間経過後に完全に接着したら、身に着けられるようになりますよ。

写真:完成した陶器アクセサリー

完成品がこちら。見てください、この可愛らしさ!世界にひとつだけのオリジナルアクセサリーだと思うと、愛着もひとしおですね。

写真:袋に入っているアクセサリー

日本庭園「慧洲園」の散策や館内巡りをしていれば、接着を待つ20分はあっという間です。完成した作品はキレイに包装してもらえるので、大切な人へのお土産にも、喜ばれそうです。

名園・慧洲園をのんびり散策

写真:庭園を歩く人

「陽光美術館」の外に広がる「慧洲園」は、約3000坪の広さを誇る日本庭園。福岡・大濠公園や島根・足立美術館、米・ボストン美術館の日本庭園などを手がけた名師・中根金作氏の傑作で、昭和54年に作庭されました。

写真:日本庭園春の様子
写真:日本庭園秋の様子

四季折々に替わる表情を楽しみ、日本庭園らしい風情を感じながら散策できます。

写真:園庭内の池と山

御船山を借景に、池と滝、そして茶処・武雄らしい茶畑が広がる様子を眺めていると、まるで山水画の中に入り込んだような錯覚を覚えます。

画像:物見やぐら

庭園内には数寄屋造りの御休み処や吉野ヶ里から移設された物見やぐらもあるので、訪れてみるのも楽しそうです。

写真:館内で開催されている特別展

また館内展示スペースでは、テーマごとの特別展が開催されています。「陽光美術館・慧洲園入場券+陶片アクセサリー体験」プランでは、すべての展示を自由に鑑賞可能。会期によって展示される収蔵品が変わるので、訪れるたびに新しい作品に出会えることでしょう。

スポット情報(2023年10月19日現在) 

スポット名 陽光美術館・慧洲園(ようこうびじゅつかん・けいしゅうえん)
営業時間 10時から16時(最終入館15時30分)、
土曜日、日曜日、祝日は10時から17時(最終入館16時30分)
住所 佐賀県武雄市武雄町武雄4075-3
電話番号 0954-20-1187
定休日 水曜日、ほか臨時休業あり
※お庭のシーズン中は営業日時に変更あり
アクセス JR武雄温泉駅からタクシーで5分
備考 「陽光美術館・慧洲園入場券+陶片アクセサリー体験プラン」
大人2,000円、小人(中学生以下)1,000円
ホームページ 陽光美術館・慧洲園(外部リンク)

陽光美術館・慧洲園(けいしゅうえん )

詳細情報を見る

待ち時間もあっという間!見どころいっぱい、武雄温泉駅

写真:武雄温泉駅の外観

陽光美術館の最寄り駅は、西九州新幹線の開業で存在感を高めつつある武雄温泉駅。駅の内外は多彩な施設で賑わい、帰りの新幹線や列車を待つ間の楽しみには、事欠きません!

記念の一枚を撮るなら、2022年に新設された新幹線駅舎側の南口前へ。武雄の名所「武雄温泉楼門」を思わせる白×朱色の「TAKEO」ロゴオブジェが迎えてくれます。

写真:武雄温泉駅観光案内所の入口

駅舎の中の「武雄温泉駅観光案内所」で地元の特産品を眺めるのも楽しいひととき。”西九州のセレクトショップ”「武雄 旅 書店」もあり、旅にまつわる本約1,000冊が並び、併設のカフェスペースで読むことができます。

写真:武雄温泉の温泉街
画像:武雄温泉楼門

時間に余裕がある旅なら、一旦駅舎を出て武雄のシンボル・武雄温泉楼門(国指定重要文化財)まで足を延ばすのもおすすめ。在来線側の駅北口から歩いて10分ほどで到着します。道すがら、武雄ならではのレトロな温泉街の風情も満喫できますよ。

おすすめの立ち寄りスポット

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    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    池松晃弘

    佐賀って実はディープ!知れば知るほどハマる魅力的なスポットと楽しみ方をお届け!
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    愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
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    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

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