北にはリアス式海岸に囲まれ、有数の好漁場と言われる玄界灘、南には干潮時に広大な干潟が広がる有明海、…と2つの特徴的な海に囲まれた佐賀県。県内には釣り好きが集まるスポットが多くあり、釣りをテーマに活動する有名なユーチューバーも何組かいますね。そんな佐賀県には、初心者や家族連れなどが釣具を揃えなくても手ぶらでも楽しめる「釣り堀」スポットがあります。海に面した「釣り堀」や山に囲まれた「釣り堀」など、それぞれに特徴あるスポットを紹介します。
自然の森 フィッシングリゾート
JR新鳥栖駅から車で約5分。県道31号線からちょっとした山道を登り、長崎自動車道の高架橋をくぐったその先にある『自然の森 フィッシングリゾート』。ここは、福岡県筑紫野市で鯉などの養殖を手がけている「広松養魚場」が1990年(平成2年)に釣り堀を開いたのが始まり。「フィッシングリゾート」としては19年目になるそうです。今では、鯉やヤマメに加え、季節限定のエビ釣りも楽しめ、ヤマメとエビはここで焼いて食べたり、持ち帰ったりすることが出来ます。
釣り堀に加え、食材は持ち込みとなりますが、炭や鉄板、食器や調味料などは施設にて準備してもらえる「持ち込みBBQ」(予約制)のブースもたくさんあります。また、ペット連れで来場される方が多いそうで、ワンちゃんにものびのびと遊んでもらえるようにと、1年ほど前に貸し切りの「ドッグラン」を作ったそうです。
代表の廣松希実子さんによると、福岡方面からの来場者が多いが、中には高速道路を利用して遠方から来られる方もいらっしゃるとか。釣り堀の利用は、ヤマメ釣りが圧倒的に多く、その8割が家族連れで、カップルや若い人のグループも楽しまれるそうです。また、夏休み期間中に用意する「カブトムシふれあいコーナー」も大変人気で、すぐ隣にある「沼川河川プール」とセットで遊びに来られる家族連れも多いとのこと。釣りやBBQなどとも合わせて1日過ごされる方もおられるそうです。
スポット名 | 自然の森 フィッシングリゾート |
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住所 | 佐賀県鳥栖市立石町1626-2 |
電話番号 | 0942-84-2672 |
営業時間 | 【平日】 10時から18時 【土日祝日】 9時から19時 ※夏休み期間中のみ20時まで営業 |
料金 | 【鯉釣り】 1時間1,000円(延長10分100円) ※エサ100円、竿200円(いずれも持ち込み可) 【ヤマメ釣り】 1人2,000円(竿、エサ付き、釣ったヤマメ2匹焼き代込み)※3匹目から塩焼き700円、生持ち帰り500円、素揚げ800円 【エビ釣り】(季節限定) 1人2,000円(竿、エサ、釣ったエビ2尾焼き代込み)※3尾目から生持ち帰り500円、塩焼き700円。 【持ち込みBBQ】(要予約) 1人1,500円、小学生以下1,000円(1グループ3時間、延長1時間1グループ3,000円、食器・トング・炭・鉄板・キッチンペーパー・油・塩コショウ・まな板・包丁・ピーラー含む) 【ドッグラン】(要予約) 30分貸し切り一頭800円(延長30分500円) 【プチアスレチック広場】 上記いずれかを利用する方のみ無料で遊ぶことが可能 |
アクセス | JR新鳥栖駅から車で約5分 |
備考 |
自然の森 フィッシングリゾート
花咲くじっちゃま
JR中原駅から車で約5分。住宅に囲まれた通りにある『花咲くじっちゃま』は、メダカや金魚などの観賞魚やそれらの餌など、鑑賞魚にまつわる備品をメインに販売する「株式会社西日本鑑賞魚」が運営しています。元々は花の肥料などを販売していて、その時に作ったオリジナル肥料が「花咲くじっちゃま」だったそうで、その名前が今の店名に引き継がれています。
店内にはその種類が九州最大規模という、金魚30から40種類、メダカ30から40種類が揃っていて見ているだけでも楽しそうです。餌もホームセンターにはないようなちょっと専門的なものも揃えているほか、インコやハクブンチョウなどの小鳥や、ハムスターやチンチラなどの小動物も販売しています。
店舗外にある釣り堀では、鯉と金魚を釣ることができます。竿とエサは用意してもらえますし、釣れた鯉や金魚は持ち帰って育てることができます。比較的大きい鯉の持ち帰りが難しい場合は、金魚1匹かメダカ2匹に変えて持ち帰ることができるそうです。
「花咲くじっちゃま」では月に1回の日曜日、小・中学生対象の「釣り堀大会」を行なっていて、約1時間で釣り上げた魚の数が多かった上位の人には賞品があるそうです。多い人は40匹も釣り上げるとか。また、大物を釣り上げた人には大物賞を出すとのこと。最後にジャンケン大会もあるそうで、この大会を狙った子どもたちが多く集まり、釣り堀が大変賑わうようです。
スポット名 | 花咲くじっちゃま |
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住所 | 佐賀県三養基郡みやき町簑原5402 |
電話番号 | 0942-94-5575 |
営業時間 | 10時から18時30分(釣り堀は17時までの受付、18時まで) |
定休日 | 毎週水曜日(祝日除く) |
料金 | 【各コース料金】(竿、エサ込み)※途中でのコース変更不可 Aコース(1時間):1,100円 Bコース(2時間):1,980円 Cコース(3時間):2,860円 【時間延長】 1時間:1,100円 |
アクセス | JR中原駅から車で約5分 |
備考 |
花咲くじっちゃま
仮屋湾(かりやわん)遊漁センター
JR唐津駅から車で約25分。仮屋湾内にある2つの小さな島をイカダと網で囲った海洋釣り堀。ここまで紹介してきた、いわゆる「陸」にある釣り堀とは違い、まさに海の釣り堀です。
釣り堀もそうなのですが、スタッフがいる建物も海の上にあり、ここにたどり着くには、国道204号線に面した駐車場から軽自動車がギリギリ通るくらいの橋を約200メートル、時間にして2から3分ほど歩きます。釣り初心者にとっては、このちょっと不思議な橋を渡る瞬間からワクワクしてしまいます。
ここ『仮屋湾遊漁センター』は、定置網と底引網で採れた天然魚を数多く放流しています。代表の山下隆次さんによると、「釣りスポットが豊富な玄界灘の環境に近い釣り堀を」と先代が25年前くらいに開設。最初はお客さんも決して多くなかったそうですが、気軽に海釣りを楽しめる場所として少しずつお客さんが増えてきて、現在では、福岡方面を中心に遠方からも多く訪れるようになったそう。自身で釣り道具一式を用意して来られる方が多いですが、貸し出し用の竿も用意しているので、手ぶらでも大丈夫です。観光で唐津や呼子などを巡る途中でここに立ち寄り、釣りを楽しむという方もいらっしゃり、女性グループの中にはヒールで来られた方もいたとか…。
釣れる魚は、以前は養殖業者さんから取り寄せていましたが、現在は、自分たちで定置網や底引網を張って獲れた天然魚を放流しており、シマアジやマダイ、ヒラマサ、ハマチなど季節に応じて違いはありますが、さまざまな魚を釣ることができます。
山下さんは「初心者の方でも1キロから2キロほどあるタイを釣ることが出来、海に面した一般的な堤防では味わえない釣り体験ができます。潮の満ち引きなどにもよって、釣り堀の中でも場所を変えると釣れる魚が変わってきます。おすすめの場所はスタッフに聞いてもらい、いい釣果をあげてください」とアドバイスをもらいました。
スポット名 | 仮屋湾(かりやわん)遊漁センター |
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住所 | 佐賀県東松浦郡玄海町牟形1825−2 |
電話番号 | 0955-52-3045 |
営業時間 | 7時から16時 |
定休日 | 毎週木曜日 |
料金 | 【竿1本あたり料金】 ※真鯛1キロ以上・青モノ3キロ以上以外の魚はどこコースでも持ち帰り可能 ■Aコース(鯛・青モノ以外は持ち帰り可能) ・2時間=大人3,000円、高校生以下2,000円 ・4時間=大人4,000円、高校生以下3,000円 ■Bコース(鯛・青モノどちらか一尾持ち帰り可能) ・2時間=大人5,000円、高校生以下4,000円 ・4時間=大人6,000円、高校生以下5,000円 ■Cコース(鯛・青モノどちらか2尾持ち帰り可能) ・終日=大人10,000円、高校生以下9,000円 ■Dコース(鯛・青モノ以外は持ち帰り可能) ・終日=大人7,000円、高校生以下6,000円 【オプション】 ■貸し竿500円 ■エサ500円から ■氷300円 ■発泡スチロール300円から ■入場のみ1人500円 ■延長1時間1,000円 ■バーベキューセット貸し出し(焼き鯛一尾付き)5,000円 ■イカダ渡し(10人乗りイカダ4台設置、トイレ屋根付き) 大人3,000円、高校生以下2,000円 ■定置網貸し切り(要予約)70,000円 |
アクセス | JR唐津駅から車で約25分 |
備考 |
仮屋湾遊漁センター
それぞれに特徴がある釣り堀を紹介しました。いずれも初心者でも楽しめるところばかり。「週一で釣りに通ってます!」というような方はもちろん、「釣りって難しそう」と思って遠ざかっている方もまずは手ぶらでも楽しめる佐賀の釣りスポットから始めてみてはいかがでしょう。