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写真:瓶入りのプリン

「プリン県さが」がアツい! マップ手に個性的なプリンめぐり

中島丈晴
2023年08月10日

写真:さがプリンマップ表紙

佐賀県で、最もアツいスイーツといえば「プリン」と言っても言い過ぎではないかもしれません。2020年、「佐賀県をプリン県に!」と有志が集まり、「プリン県さが実行委員会」を立ち上げ。佐賀のプリンをアピールする活動がスタートしました。
まず、県内のカフェやスイーツ店などで食べられたり、買えたりできるプリンを紹介する「さがプリンマップ」を作ったところ、「プリン県さが」が一気に話題に。全国放送のテレビで紹介されたり、県内外のショッピングモールや百貨店などで佐賀のプリンを集めた催事が企画されるなどしています。

写真:さがプリンマップを持つ大富さん
「プリン県さが実行委員会」企画の大富藍子さん

今年(2023年)3月には「さがプリンマップ」の第2弾が完成。第1弾では49店舗の紹介でしたが、今回57店舗で手に入れることができるプリンを掲載。それぞれのプリンの固さや甘さ、佐賀県産のどんな材料を使っているかまで1軒1軒細かく紹介。目指すプリンをより探しやすくなったかもしれません。そんな「プリン県さが」のプリン巡りのおともに、「さがプリンマップ」に掲載されているお店から、県内の個性あふれるプリンを楽しめるスポットをご紹介します。

※プリンマップは掲載店舗と佐賀県庁、佐賀市観光案内所、佐賀駅構内サガハツの”yokato”、佐賀観光・県産品情報発信拠点サガマドで手に入ります。

大富牧場FLYINGCOW(フライングカウ)「プリンソフト」

写真:FLYINGCOWの外観

JR中原駅から車で約5分の長崎街道沿いにある「大富牧場FLYINGCOW」は、「プリン県さが実行委員会」を企画した大富藍子さんが店主を務めるお店。60年以上続く酪農と肥育牛の牧場「大富牧場」のミルクを使い、もともとはおやつとして作っていた「プリン」を子どもたちが喜ぶ様子を見て、加工商品を作りたいと、3年かけて「牧場プリン3」を商品化。2020年1月に加工部門とスイーツ販売する「FLYINGCOW」を開きました。

写真:プリン

「プリンソフト」は、「大富牧場」のミルクを使った新たな商品を…と2022年作ったものです。「ソフトミルク」や「お子さまソフト」だけでも楽しめますが、看板商品となった「牧場プリン」の上にソフトミルクを高く乗せたものが「プリンソフト」です。最初、プリンの上のソフトミルクは2巻き半だったそうですが、スタッフのソフトミルク巻き技術が向上する中で、面白半分で1段、1段と増えていき、現在は5弾半の高さに!ソフトが倒れてしまう?…と思ってしまう高さですが、もこもこした形は「食べる牛乳」といった感じで意外にあっさりとしたミルクの味を楽しめます。

写真:女性2名とプリンソフト

「大富牧場FLYINGCOW」の「プリンソフト」を食べに来られたお客さんに協力いただきました

写真:店舗入り口
写真:テーブルとイス
スポット情報(2023年8月10日現在)
スポット名 大富牧場FLYINGCOW(フライングカウ)
営業時間 11時から17時
定休日 月曜日から水曜日
住所 三養基郡みやき町簑原708
電話番号 0942-94-5055
備考

大富牧場(Facebook)
大富牧場(Instagram)
FLYINGCOW(通販ページ)
「プリンソフト」 700円(瓶の持ち帰りはプラス100円)

 

大富牧場FLYINGCOW(フライングカウ)

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猫野食堂「むかしプリン」

写真:猫野食堂の入口

JR神埼駅から車で約5分、JR吉野ヶ里公園駅からも車で約5分の中間地点にあり、吉野ヶ里歴史公園にも近い、蓼川沿いにある「猫野食堂」は、高校時代からの友人で、共に動物好きという橋口久美子さんと田中美穂さんが一軒家を改装して2021年4月に開いたカフェ。「猫グッズがあれば集めるほど猫に癒やされる」と、店内装飾のいたるところに猫をアレンジしており、思わず写真を撮りたくなるかわいらしいお店です。

写真:店内の様子
写真:メニュー表
写真:メニュー表

「むかしプリン」は、昔なつかしいレトロな雰囲気の一軒家で営業するこのお店で、まさに昔を懐かしんでもらえるようなスイーツをと、オープン当初から提供するなめらかなプリンで、2人が好きだったプリンを思い出しながら配合を工夫し、甘くなりすぎないように作ったそうです。お店のモチーフでもある、猫のクッキーが添えられているのもうれしいポイント。

写真:プリンを片手に田中さん
「猫野食堂」の田中美穂さん
写真:プリン
テイクアウト用の「むかしプリン」
写真:店舗外観
一軒家をリフォームしてカフェに
スポット情報(2023年8月10日現在)
スポット名 猫野食堂
営業時間 11時から18時
定休日 月曜日、金曜日
住所 神埼郡吉野ヶ里町田手1924-11
電話番号 0952-97-6272
備考

猫野食堂(Instagram)
「むかしプリン」 450円(テイクアウトも可能)

 

猫野食堂

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菓子職人の小屋デタント「鍋焼プリン」

写真:店舗の外観

JR高橋駅から徒歩3分のところにある「菓子職人の小屋デタント」は、オーナーパティシエの相森真一さんの実家の農機具小屋を改装し、2008年にオープンしました。「想いをつなぐ洋菓子」をテーマに、手土産として対応できるお菓子やホールケーキ、焼き菓子など多くのスイーツを求めることが出来ます。

しかし、2019年8月と2021年8月に2回、大雨による浸水被害に見舞われ、それぞれ長期間の休業を余儀なくされました。2022年(昨年)3月に営業再開したデタントは仮営業中。現在の店のすぐ隣に、大雨被害を受けにくい建物を新築中で、今年10月には新しい店舗での営業が始められるのではないかということです。仮営業中の現在は、販売する商品の数を抑えているそうですが、新店舗では手にすることができる商品数がぐっと増えそうです。

写真:店内の様子

「鍋焼プリン」は直径約10センチ、深さ約6センチ、プリンの容器と考えるとちょっと大きめのかわいい鍋型容器に入ったプリンです。デタントでは以前、バットで作り、生クリームで仕上げた後、四角にカットしたプリンを販売していたそうですが、手間がかかっていたことから、何か違う方法でプリンを作れないかと考えていたところ、現在の鍋型容器に出合い、これを使ったプリンを作ろうということになったそうです。

写真:ショーケースの中

鍋の下から、カラメルソース・プリン・生クリーム・スポンジ・生クリームの層になっていて、一番上にフルーツで仕上げています。

写真:いちごの鍋焼プリン
写真:メロンの鍋焼プリン

12月から5月は佐賀県産イチゴを、6月からの夏シーズンはメロンが敷き詰められています。ボリュームあり、満足感いっぱいです。

写真:オーナーパティシエの相森さん

メロンで仕上げた「鍋焼プリン」を手にする菓子職人の小屋「デタント」オーナーパティシエの相森真一さん

スポット情報(2023年8月10日現在)
スポット名 菓子職人の小屋デタント
営業時間 10時から18時
定休日 月曜日
住所 武雄市甘久1444-2
電話番号 0954-23-3035
備考

菓子職人の小屋デタント(ホームページ)
菓子職人の小屋デタント(Instagram)
「鍋焼プリン」 530円(仮営業中に付きテイクアウトのみ)。

 

菓子職人の小屋デタント

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旅館大村屋「大村屋牛乳プリン」

写真:旅館大村屋

JR嬉野温泉駅から車で約6分、嬉野インターチェンジからも車で約6分のところにある温泉旅館「大村屋」。江戸時代、大村藩の脇本陣として創業し、嬉野温泉の中で一番古い歴史があるそうです。自家源泉からは「日本三大美肌の湯」と呼ばれる良質な温泉が湧き出て、貸し切り風呂や温泉付き和洋室では源泉かけ流しで楽しむことが出来ます。

写真:プリンを食べる女性

「大村屋牛乳プリン」は、夕食の会席料理のデザートとして提供していた抹茶プリンが非常に好評で、「持ち帰りたい」という声に応じて20年以上前から販売する謹製プリンを2021年3月にリニューアルしたもの。プリンのベースとなる牛乳を嬉野にある「ナカシマファーム」の朝しぼり生乳に改め、牛乳のなめらかさが増したそうです。

写真:「大村屋牛乳プリン」テイクアウト用パッケージ
「大村屋牛乳プリン」テイクアウト用パッケージ

また、抹茶プリンの抹茶を「うれしの抹茶」にし、濃厚で苦味も絶妙な特製ソースと合わせて楽しめます。他にもうれしの紅茶を使った「紅茶プリン」や、プリンに釜炒り茶を入れて仕上げた「釜炒り茶プリン」もあります。持ち帰り用だけでなく、「湯上がりを音楽と本で楽しむ宿」とのコンセプトでアナログレコードを鑑賞できる湯けむりラウンジでは、うれしの茶が付いたイートインも楽しめます。ゆっくりとした時間の中で音楽を楽しみながらちょっとぜいたくにプリンを味わうことが出来そうです。

写真:プリンを手にする北川さん

「大村屋牛乳プリン」を手にする「旅館大村屋」代表取締役 北川健太さん

写真:店内の様子
写真:大村屋外観
スポット情報(2023年8月10日現在)
スポット名 旅館大村屋「大村屋牛乳プリン」
営業時間 8時から21時
住所 嬉野市嬉野町嬉野町大字下宿乙848
電話番号 0954-43-1234
備考

旅館大村屋(ホームページ)
「大村屋牛乳プリン」 イートイン660円(うれしの茶とのセット)、持ち帰り 各2個ずつ6個入り1,944円。

 

旅館大村屋

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今回、紹介したスポットの方々がおっしゃるには、「さがプリンマップ」を片手に、プリン巡りされている方をよくみかけるようになったとのこと。

県内には、写真映えするプリン、お茶とのコラボプリン、意外な素材との組み合わせたプリンなど、各店こだわりのプリンがたくさんあります。
ぜひ、佐賀のプリンを存分に味わってみてはいかがでしょうか。

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中島丈晴

佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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