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写真:佐賀錦とランプシェードの写真

佐賀の工芸体験をしてみよう! 初心者でも楽しめる、 焼き物ランプシェードづくり&手織り佐賀錦 をご紹介!

柴田愛梨
2024年01月12日


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工芸体験、と聞いてみなさんはどんな印象を持たれるでしょうか。
ちょっと難しそう…、そう思う方も多いかもしれません。でも、佐賀県には初心者でも気軽に楽しめる、工芸体験スポットがたくさんあるんです!
今回はその中で2つの体験をご紹介させて頂きます。

オリジナルランプシェード体験ができる小城の工房

工房陶片朴・さぶ庵

写真:さぶ庵の入口

陶芸愛好家さんから、お子様連れのご家族、観光客の方まで幅広く楽しむことができる体験プランが魅力なのは、九州の小京都・小城に工房を構える『工房陶片朴(こうぼうとうへんぼく)・さぶ庵』さん。

JR小城駅から車で10分ほどの住宅街の中に、その工房はあります。

写真:通りから見えるさぶ庵の看板
写真:久保さん

教えていただくのは、趣味で陶芸をはじめられ、体験教室を開いて10年以上になる久保さん。
気さくでとっても素敵な先生です。

写真:作品の数々

案内された工房の中には、先生の作品も飾られており、ほっと心温まる空間になっていました。

写真:体験された方の作品

また、以前に体験をされた方の素敵な作品も。
工房を少し見せていただいたあとは、いよいよ体験スタートです!

写真:作業工程を教えてくださる久保さん

ランプシェードのボディは球体・円筒形・円錐形の3タイプから予約時にお伝えしたものを用意してくださっています。
なので体験当日は粘土をこねて成形する必要はなく、好きなデザインを描いて彫っていくだけ!
今回ボディは球形をチョイスしました。
説明を聞きながら、自分のイメージを膨らませていきます。

写真:ランプシェードで使う工具
写真:ランプシェードに模様を描いていく様子

まずはボディに模様を描いていくのですが、絵が苦手…という方もご安心を。
模様の型を貸していただけるので、合わせてなぞるだけで素敵な絵柄を描くことができます!

写真:ランプシェードに図を書き込んでいく様子

もちろん自分の好きな絵でオリジナリティを出してもOK。
自分で型紙を作って持ち込まれる方もいらっしゃるそうなので、イメージがすでに固まっている人は準備していくのもありですね!

写真:コーヒーとケーキを休憩時間に
写真:お庭でコーヒーをいただく様子

ちょっと疲れてきた頃、先生から“休憩タイム”のお声かけが。素敵なお庭で、美味しい珈琲とお菓子を出していただきました。
楽しくて集中していても、力は入ってしまっているもの。気分転換して後半戦にむけて、エネルギーをチャージします。

写真:先生の指導を受ける様子
写真:下書きをしたランプシェードに穴をあける様子

模様を描き終えたら、次は光が出る穴を開ける作業に移ります。先生のお手本を見て、いざ挑戦。慎重に穴をあけていきます。

写真:作業の様子を撮影してくださっている様子

体験している様子はお写真を撮って、後日完成した作品と一緒に送ってくださるそう。
出来上がった作品だけでなく経験した思い出も一緒に残せる、素敵なサービスに感動しました!

写真:デザイン通りに穴をあけたランプシェード

完成したら、いよいよ点灯式です。

写真:完成したランプシェードに光を入れた様子

光を入れて、影が壁に映し出される光景は、幻想的でした。
ここから焼き上げていただき、完成になります。作品が届くまでは1ヶ月から2ヶ月ほど。完成がとっても楽しみです!
ついつい時間が経つのを忘れてしまうくらい、先生とのお喋りも楽しいランプシェードづくり。制作課程も難しくなく、世界に一つだけのオリジナル作品を作れるので、とってもおすすめです!
ランプシェードづくりの他にも、オリジナルカップ・お皿・お茶碗などが作れる体験も。興味のある方はそちらもぜひ挑戦してみてくださいね!

スポット情報(2024年1月12日現在)
スポット名 工房陶片朴・さぶ庵
住所 小城市小城町畑田1816-10
電話番号 0952-72-2263
営業時間 【午前の部】9時から
【午後の部】14時から
※午前・午後の部共に1組限定(1組:1名から7名)
※ご予約等の詳細はホームページをご確認ください。
料金 【手作りランプシェード体験】
3,800円(粘土代・釉薬代・焼成代込み)
駐車場 あり(4台駐車可)
備考 工房 陶片朴・さぶ庵(ホームページ)

工房陶片朴・さぶ庵

詳細情報を見る

手織り佐賀錦製作体験

旧福田家

写真:旧福田家の入口

佐賀錦は、金、銀、漆を貼った和紙を経(たて)糸に、染色した絹糸を緯(よこ)糸として丹念に織り上げた伝統工芸品で1993(平成5)年に佐賀県より「伝統的地場産品」の指定を受けました。

そんな佐賀錦の手織り体験ができるのは、『旧福田家』。
『旧福田家』、は、大正から昭和にかけて活躍した実業家、福田慶四郎が大正7年に構えた住宅で、現代に残る歴史的建造物を後世に伝え、市の財産として役立てようと整備・保存されている『佐賀市歴史民俗館』の一つでもあります。

写真:お庭の様子
写真:お部屋から見えるお庭

歴史的な建物の中で、風情のある庭を眺めながら手織り体験ができるのも魅力的。

写真:製作体験で使う織り機
写真:織機で作業をしている様子

まずは先生のお手本を見せていただき、それに続いてやってみます。
箔糸(金銀箔を漆で和紙に貼り、細く切ったもの)を網針(あばり)で規則通りの模様になるように図を見ながら進めていくのですが、細かな作業なので集中しないと間違えてしまいそう…。

写真:実際に体験をしている様子

佐賀錦の手織りは非常に根気のいる手仕事で、一日わずか数センチしか織りすすめることができないと言われている理由を、体験してみて実感しました。
ちなみに、私は2段織るのに30分くらいかかりました。

写真:佐賀錦で作られてたキーホルダー

手織り体験の次は、佐賀錦のキーホルダー作りにも挑戦。サンプルの中から、自分の好きな形をチョイスします。

写真:キーホルダーを作る生地を選択

そして、佐賀錦の生地を選んだら、作業開始です。

写真:まずは先生の作業工程を確認しながら
写真:実際に作業をしていく様子

キーホルダーの形に合わせてカットし、パーツに貼り付けていきます。
作業自体はとっても簡単なので、小さなお子様でも楽しめますし、できあがりも煌びやかで素敵です。

写真:完成した佐賀錦のキーホルダー

佐賀錦手織り体験では、伝統工芸に触れる貴重な経験ができました。最初は法則を間違えてしまうこともありましたが、慣れてくると没頭できてとても楽しかったです。
また、佐賀錦のキーホルダー作りは旅の記念にも。ご家族やお友達と一緒に、素敵な思い出をお持ち帰りください。

スポット情報(2024年1月12日現在)
スポット名 旧福田家
住所 佐賀市柳町2-9
電話番号 0952-22-4477(佐賀錦振興協議会)
営業時間 10時から15時
定休日 月曜・祝日の翌日・年末年始・佐賀城下ひなまつり期間中
料金 【手織り体験】
所要時間:約30分
料金:無料
【キーホルダーづくり】
所要時間:約30分
料金:1500円から
※5名以上は10日前までに要予約。
駐車場 あり(40台)(大型バス不可)
アクセス

■JR佐賀駅から車で約10分
■佐賀駅バスセンターから
佐賀市営バス(佐賀大学・西与賀または東与賀方面行き)、
西鉄バス(西鉄久留米行くまたは西鉄柳川行き、信愛女学院・久留米行き)で約15分
※最寄のバス停・・・呉服元町

備考 佐賀市歴史民俗館(旧福田家紹介ページ)(外部リンク)
佐賀錦振興協議会(ホームページ)

旧福田家

詳細情報を見る

今回はランプシェードと、佐賀錦の手織り、二つの体験にお邪魔させていただきました。
どちらも先生方がとても優しく丁寧に教えてくださいましたので、初心者の方でも安心して体験することできます。旅行に来られた際、また県内にお住まいの方も、ぜひ工芸体験を遊びの候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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柴田愛梨

愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
現在は海の近く唐津市に拠点を置き、フリーランスで活動中。歴史、やきもの、温泉、おいしい食べ物…そして人の温かさ。佐賀の魅力は数え切れないほど。楽しみながら魅力発信をしていきます!

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    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    神奈川県出身、九州を拠点に活動するフリーライター。28歳で福岡へ移住。瞑想が趣味なので、マインドフルネスになれるスポットをご紹介します。

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    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

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