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フレンチトーストの画像

名所を巡って、 カフェでゆっくり 佐賀のよくばり旅♪

あそぼーさが編集部
2023年03月23日

豊かな自然に恵まれた佐賀県には、有名な温泉郷や焼き物の里のほか、歴史ゆかしい神社仏閣や美しい景勝地など見どころがたくさん!佐賀ならではの文化やスポットを巡ったあとは近くのカフェでひと休み♪よりディープに佐賀県を旅してみませんか?

唐津を一望、気分はすっかりお殿様 休憩は民芸品が揃うカフェギャラリーへ

唐津城

唐津城の外観の画像1

海と山に囲まれ、歴史と文化が交差する町、唐津。唐津城は、そんな唐津のシンボル的存在です。青空に映える5層の天守閣が美しいお城ですが、実は、築城時には天守はなく、現在の城郭は当時の様式を取り入れ、文化観光施設として昭和41年に完成しました。

唐津城の外観の画像2

唐津城は、豊臣秀吉の家臣であった寺沢広高が1602年から7年をかけて完成させたと伝わっています。その際、文禄・慶長の役の後、廃城となっていた名護屋城の解体資材が用いられたのだそうです。使えるものは再利用する、なんともエコ!ですね。天守閣までは石段(231段!)かエレベーター(100円)を利用して登ることができます。

唐津城の内観の画像1
唐津城の内観の画像2

唐津城は、寺沢氏以後、大久保、松平、土井、水野、小笠原と、徳川の譜代大名が拠点としました。1階〜4階では、そんな藩政時代の貴重な資料と共に近世の唐津の歴史や産業、唐津焼の資料が展示されています。それでは、お待ちかね5階の展望フロア、最上階へ。

唐津城から見える絶景の画像

5階の展望フロアからは玄界灘、松浦潟を見渡す大パノラマの絶景を楽しむことができます。城を中心に左右に広がる松原が、まるで鶴が翼を広げた形に似ていることから、唐津城は別名舞鶴城とも言われています。城周辺の舞鶴公園は、桜やフジで知られる花の名所でもあります。

唐津城(公式)アプリの画像

唐津城をもっと楽しみたいなら、『唐津城(公式)アプリ』のダウンロードがおすすめです。城内の展示資料をより詳しく解説してくれるだけでなく、展望所からスマートフォンを向けると、唐津市内の観光名所の案内や所要時間を見ることができますよ。

Tea&Space 基幸庵

基幸庵の外観の画像

唐津城で階段を上ったり下ったり、少し疲れたらお城近くのカフェで一休み。舞鶴橋のたもとにある『基幸庵』は、唐津焼の器や各地の手仕事の器などを用いた和スウィーツが楽しめる、地元のお客様に長年愛され続けているカフェギャラリーです。

基幸庵店内の画像
基幸庵のギャラリーコーナーの画像

木のぬくもりが感じられる店内は、たっぷりと光が入る気持ちのいい空間。ギャラリーコーナーには、器や漆器、工芸品など、店主夫婦が各地の職人を訪ね、セレクトした手仕事の品が並びます。どれも、日々の暮らしが楽しくなりそうなものばかり。ついつい滞在時間が長くなってしまいそうな予感です。

クリーム冷やし抹茶ぜんざいの画像

人気の「クリーム冷やし抹茶ぜんざい」(960円)は、唐津の『健太郎窯』などの唐津焼の器で。八女星野村の少し濃い目の抹茶に冷たいアイスがとろりと溶けて、苦さと甘さが程よい塩梅に。あっさりと炊き上げた大納言小豆の優しい味もじんわりと体に染みてきます。職人の器を実際に使いながら、手触りや風合い、口当たりを試すことができるのはとても嬉しいですね。

Tea&Space 基幸庵

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絶景の恋の聖地から 呼子イチおしゃれなカフェへ

波戸岬

ハートのオブジェの画像

青い海をバックに浮かぶハートのオブジェ。日本渚百選に選ばれ、「恋人の聖地サテライト」にも認定されている『波戸岬』の自慢は玄界灘を望む雄大な景色。天気の良い日は壱岐まで見えることも。美しい風景の中でハイキング、釣り、キャンプ、海水浴などを楽しむことができます。

玄海海中展望塔の外観の画像

波戸岬に来たなら是非訪れてほしいのが、日本海では唯一の海中展望塔として昭和49年にできた『玄海海中展望塔』です。なんだか少しSF感のある外観からは想像もできない素晴らしい海の世界を垣間見ることができますよ。風の少ない天気のいい日には展望塔から魚に餌やりをすることも。

玄海海中展望塔の内観の画像
玄海海中展望塔内の窓から見る魚の画像

螺旋階段を水深7mまで下ると窓の外には、大きな魚たちがたくさん!ド迫力のクロダイにメジナ、カラフルな熱帯魚まで、一年を通して約40種類の魚を見ることができます。展望塔の周りは囲いがあるわけではなく、施設ができた40年前から毎日餌やりを続けたことで、こうして魚が集まってくるようになったのだとか。時間を忘れて見入ってしまいます。

百と十 vesper

百と十 vesperの外観の画像

絶景を楽しんだ後のブレイクタイムは、呼子イチおしゃれなスポットへ。『百と十 vesper』は、朝市通りから徒歩約10分の場所にある、築110年の町家をリノベーションした宿泊もできるカフェダイニング。天気がよければ、呼子の海真正面のテラス席が特等席です。

百と十 vesper店内の画像

店の立派な太い梁や中庭のレンガの壁に、港町呼子のかつての勢いを感じることができます。建物の歴史を知ると、町やお店への親しみが一層深まりますね。店舗名『百と十』はこの町家が以前『万十屋(まんじゅうや)』という屋号だったことからきているのだそうです。

百と十 vesperの商品の画像
イチゴのタルトと自家製うわば生姜ジンジャーエールの画像

佐賀生まれのイチゴの新品種『いちごさん』をたっぷり使った「イチゴのタルト」(550円)と、佐賀の北西部、上場台地の生姜ときび糖で作ったオリジナルの「自家製うわば生姜ジンジャーエール」(550円)。みずみずしいイチゴとさっくりと香ばしいタルトのバランスが絶妙!爽やかな風味で清涼感あるジンジャーエールとの相性もGOODです。

ハンバーグの画像

呼子はイカで有名ですが、こちらのお店では素材にこだわった洋食のランチメニューが豊富に揃っています。佐賀牛の旨味をギュッと閉じ込めた「ハンバーグ」(1100円)やパスタなど、その美味しさと居心地の良さで地元の人達の憩いの場ともなっています。

百と十vesper

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武雄の竜宮城からカラダが喜ぶ野菜カフェへ

武雄温泉 楼門

武雄温泉 楼門の画像1

竜宮城を思わせる鮮やかな色彩と形をした建物は、武雄のシンボル的存在、「武雄温泉 楼門」です。

武雄温泉 楼門の画像2
写真提供/武雄市観光協会

釘を一本も使用しない天平式楼門で、東京駅を手がけた辰野金吾氏の設計によって大正4年に建てられました。平成25年に保存修理され、建設当時の朱色が復元されています。

干支のレリーフの画像
写真提供/武雄市観光協会

楼門の2階にはある秘密があります。同じく辰野金吾氏が設計した東京駅の駅舎天井に8つの干支のレリーフがあるのですが、干支は12なのになぜ8つ?と長い間謎とされていました。実は残りの4つ、子(ねずみ)、卯(うさぎ)、午(うま)、酉(とり)は楼門2階天井の四隅にあることがわかったのです。辰野金吾氏の遊び心だったのでしょうか?真相は定かではありませんがロマンを感じます。

武雄温泉 元湯の画像
写真提供/武雄市観光協会

なお、楼門をくぐると、武雄のやわらかな湯が楽しめる3つの公衆浴場と貸切温泉施設があります。地元客で賑わう「元湯」は明治9年築。現存する木造建築の温泉施設としては日本最古と言われています。

武雄温泉楼門

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武雄温泉 元湯

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喫茶 山閑人

山閑人の外観の画像

ちょっぴり謎に包まれた武雄の名所を楽しんだ後は、山手の方に車を走らせ約10分。周囲の緑に溶け込むように穏やかに佇む喫茶店「山閑人(さんかんじん)」へ。エントランスまでのアプローチも四季折々の花々や木に包まれ、訪れる人々を優しく出迎えてくれます。

山閑人カウンター
山閑人店内

扉を開けるとそこに広がるのは、小説や絵本に出てくるかのようなノスタルジックな空間。廃材を使って手作りされた建物や家具、所狭しと飾られたアンティークな時計やオブジェ……そのひとつひとつに物語が込められているかのようです。

4種のフレーバーから選べる「フレンチトースト」(750円)などの喫茶メニューは、ドリンクとのセット(350円)も可能。食事は平日と週末でメニューが変わり、「海老のジェノベーゼパスタ」(1080円)は平日第2、4週と土日祝日に提供。本を片手に、ゆっくりとした時間の流れを味わうのもおすすめです。

喫茶 山閑人

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有田ポーセリンパーク

有田ポーセリンパークの画像1

迫力ある西洋建築が目印の有田ポーセリンパークは、地元の宗政酒造が運営する複合施設。主役の建物は有田の姉妹都市、ドイツのマイセン近郊にあるツヴィンガー宮殿を模したものです。

ろくろ体験の画像

宮殿とは雰囲気がガラリと異なる「有田焼工房」では、本格的なろくろ体験(2980円〜)を楽しめます。上下とも作務衣を無料レンタルできるので、服装を気にせず挑戦できるのも嬉しいポイント。

みやげ屋「蔵」内の商品の画像
みやげ屋「蔵」内の試飲の画像

酒蔵直営なので、みやげ屋「蔵」内では普段あまりお目にかかれない限定商品なども多数販売。日本酒や焼酎以外に、こだわりの地ビールやワインも人気です。さらに店内では無料で試飲もできます。時期によっては、希少な季節限定酒なども飲めるので、気になるお酒があれば気軽にスタッフに尋ねてみてください。

みやげ屋「蔵」店内の画像

みやげ屋「蔵」では、加工品やお菓子、調味料、雑貨など、有田をはじめ佐賀県内や周辺地域のおすすめみやげを多数取り扱っています。

有田ポーセリンパーク

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Fountain Mountain(ファウンテン マウンテン)

ファウンテン マウンテンの外観の画像

宮殿にろくろ体験、おみやげショッピングまで、ポーセリンパークでハイテンションに遊んだあとは、ほっこり落ち着けるカフェへ。JR上有田駅近くにある、有田焼発祥の地、泉山磁石場の「泉山」を英語読みしたFountain Mountain(ファウンテン マウンテン)というカフェ。

ファウンテン マウンテン店内の画像1
ファウンテン マウンテン店内の画像2

築100年以上の店舗内には、あたたかみを感じる和洋の古道具やアクセサリーなどが所狭しと並んでいます。

ファウンテン マウンテン店内の画像3
ファウンテン マウンテンのチョコバナナマフィンとドリップ珈琲の画像

居心地良い空間で店主が毎日手作りする焼き菓子とコーヒーなどを味わうことができます。写真はチョコバナナマフィン250円、ドリップ珈琲450円(豆フレンチブレンド)。

Fountain Mountain

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日本三大稲荷神社で参拝したら 酪農家が手がけるカフェへ

祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社の画像1

佐賀随一のパワースポットと言われている神社。最初に目に飛び込んでくるのは総漆塗彩色の「楼門」。神池に架かる太鼓橋とともに、美しい風景です。また、春は桜、藤、夏はあさがお、秋はコスモスやもみじ、冬は梅など、四季を通じて境内の至る所に花が咲いています。

祐徳稲荷神社の画像2
祐徳稲荷神社の赤鳥居の画像

本殿は地上18mの高さにあり、懸造りで建てられています。衣食住の守護神・稲荷大神をはじめとする三柱の大神が祀られ、参拝者は年間300万人を超えるほど。神社のシンボル的存在で、現在の社殿は1957(昭和32)年に再建されたものです。

本殿の奥の参道沿いには、赤鳥居が100基以上並んでいます。フォトジェニックな風景が外国人にも人気です。その手前には鍋島直朝の婦人・萬子媛を祀る「石壁社」があります。鳥居をくぐって奥へ進むと、パワー最強と言われる「奥の院」へと辿り着きます。商売繁盛に御利益があると言われ、鳥居の前の広場からは有明海を一望できます。
 

岩崎社の画像

本殿の真下に鎮座する「岩崎社」。縁結びの神様として、岩崎大神を祀っています。鳥居の額縁をよく見ると、ハートマークが隠れていて、人気のフォトスポットにも。恋みくじやハートの形をした絵馬などもあります。

祐徳稲荷神社

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MILKBREW COFFEE

MILBREW COFFEEの外観の画像

歴史ある祐徳稲荷神社を参拝した後は、車で15分の嬉野市塩田町へ。塩田町は江戸時代に長崎街道の宿場町として栄えたところで、通りには今も白壁の家が立ち並び、一帯は重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。そんな風情ある町に佇むカフェ「MILBREW COFFEE」では、とっておきの1杯を味わえます。

MILBREW COFFEEの店内の画像

お店は築170余年、江戸時代の建物を利用しています。蔵造りのレトロな佇まいで、明治時代には銀行として使われていたそうです。

MILBREW COFFEEの画像1
MILBREW COFFEEの画像2

「MILBREW COFFEE」は日本初の「ブラウンチーズ」を作って一躍有名となった、嬉野の酪農家「ナカシマファーム」が手がけています。店名の「MILKBREW」とは、水出しコーヒーならぬミルク出しコーヒーのこと。コーヒーを搾りたてのミルクに漬け込むという、酪農家ならではの発想と贅沢さを実現させたのが、看板ドリンク「ミルクブリュー」(600円)。ブラウンチーズ(200円)と一緒に味わうことができます。

ミルクは朝、搾りたてを低温殺菌したもの、コーヒーは新鮮なコーヒー豆にこだわる福岡の「マンリーコーヒー」によるエチオピアのライトローストしたお豆を使用しています。フレッシュでフルーティーなフレーバーがミルクに溶け込み、ミルクそのものの甘さを引き出します。自宅で楽しむパックも販売しているので、お土産にもおすすめです。3バッグ(1470円)。
 

MILBREW COFFEEのソフトクリームとミルクブリューアフォガートソフトの画像

搾りたてミルクを使ったソフトクリーム(500円)、ミルクブリューアフォガートソフト(850円)なども大人気。最大限ミルクの甘さを引き出す配合で作られています。塩田エリアの散策のお供にもぴったりです。

MILKBREW COFFEE

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    あやか

    佐賀生まれ、理系大学生!食べることやお出かけが好きで、Instagramで佐賀の美味しい情報を毎日発信中。趣味はヨガ、好きな食べ物はプリンとお寿司。ライター初挑戦中ですが、私の記事が佐賀を知る、より好きになるきっかけになれたら嬉しいです!

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    池松晃弘

    佐賀って実はディープ!知れば知るほどハマる魅力的なスポットと楽しみ方をお届け!
    神奈川県出身、九州を拠点に活動するフリーライター。28歳で福岡へ移住。瞑想が趣味なので、マインドフルネスになれるスポットをご紹介します。

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    柴田愛梨

    愛知県岡崎市出身。お試し移住などを体験し、佐賀の虜に。
    現在は海の近く唐津市に拠点を置き、フリーランスで活動中。歴史、やきもの、温泉、おいしい食べ物…そして人の温かさ。佐賀の魅力は数え切れないほど。楽しみながら魅力発信をしていきます!

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    sora camp

    佐賀との県境で育った福岡県在住ライター。虫嫌いで運動音痴なのにキャンプ、サイクリング好き、休日は幼い娘と公園&食べ歩き。私の愛する佐賀は、佐賀平野の田畑を走る神埼北茂安線の風景。小麦畑、水田、収穫後の地平線と、季節ごとの変化がたまりません。

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    中島丈晴

    佐賀を訪れる人は街や町、スポットを創り上げる人々とそこに至るストーリーに共感されているのではと感じています。
    『佐賀経済新聞』運営や『佐賀バルーンフェスタ』広報等を担う中でふと気づく、佐賀の人やスポットのストーリーをお伝えしていきます。

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    佐賀県神埼市出身。趣味は、新店めぐり、山登り、映画&ドラマロケ地巡礼。神埼そうめん、北方ちゃんぽん、日ノ隈山山頂からの田園風景が大好き。佐賀の温かい人々との出会いを大切に、地元の魅力を再発見・新発掘できる旅を提案します!

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    高原陽子

    広い空、新鮮な食材、おいしい空気。佐賀はどこを訪れても元気をもらえます。佐賀生まれ、佐賀育ちのフリーライター。海外取材のときは、必ず佐賀の米と佐賀海苔をスーツケースに詰めていきます。一番かわいいと思う生き物は有明海に生息するムツゴロウです。

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