田代太田古墳(鳥栖市)
古墳時代後期、6世紀後半に造られたと推定され、壁画系の装飾古墳として知られる田代太田古墳(たしろおおたこふん)。直径約42m高さ約6mの二段築城の円墳の内部は、3つの横穴式石室からなり、石室の全長は約8m、最大幅は2.2m、高さ3.1mあまりとなっています。 最大の特徴は壁に描かれた幾何学模様と図像で、赤、黒、緑の顔料三色を使って、連続三角文や人・馬・舟・花などが美しく表現されています。死んだ後も、葬られた人が淋しくならないように配慮されたのでしょうか。 こうした装飾古墳の分布は九州では中部域だけに限られ、佐賀県内では唯一鳥栖市(とすし)だけで見られます。保存工事に際して管玉、小玉、鉄鍬などが発見されています。古墳は民家の中にあるため、普段は見学できません。
場所/佐賀県鳥栖市田代本町太田
駐車場/なし
アクセス/車:九州自動車道・長崎自動車道鳥栖ICから車で5分
JR:JR鹿児島本線・長崎本線鳥栖駅から、JR弥生ヶ丘駅行きバス乗車。バス停田代公園入口下車、徒歩5分
JR長崎本線・鹿児島本線鳥栖駅から、タクシー利用で15分
問い合わせ先/鳥栖市教育委員会生涯学習課文化財係 TEL 0942-85-3695
WEB:https://www.city.tosu.lg.jp/1382.htm