秋色に染まる佐賀~1300年をむかえる大興善寺と鳥栖・基山めぐり~

朝晩の冷え込みが増すごとに紅葉が鮮やかに色づいていく深秋の候。歴史ある大興善寺に今年も紅葉の季節がやってきました。自然が織りなす色合いの美しさや、静寂に包まれた山寺の凛としたたたずまいの中に身をおき、秋色に染まる佐賀を感じてください。大興善寺を満喫したら、鳥栖市や基山町を巡って小旅行を楽しみましょう。※この情報は2017年11月時点のものです。

01.大興善寺 / 02.基山草スキー / 03.中冨記念くすり博物館 / 04.天ぷら海老名 / 05. 鉄道カフェ門トス

色鮮やかな紅葉に魅せられて「大興善寺」

717年(奈良時代)に開創して以来、悠久の時を刻んできた山寺。契山(標高約412m)の山懐に抱かれて、厳かな雰囲気に包まれています。春は一目一万のツツジが咲き誇る「つつじ寺」として知られていますが、秋はモミジの葉が深紅や橙色など色鮮やかに変化する紅葉の名所です。その美しさから「日本紅葉百選」にも選ばれています。
今年は葉の付きもよく、豪華な紅葉が見られるそう。特に全国的に珍しい茅葺(かやぶ)きの本堂と紅葉が織り成す景色は、日本情緒あふれるフォトジェニックなスポット!!境内にそびえ立つ樹齢600年の大楠をモミジが彩るようすも必見です。
約7万5000㎡の広大な敷地は「大興善寺契園」として回遊ができる日本庭園に整備されています。どこから見ても美しく、時間によって変化する紅葉の輝きを感じながら散策してください。1300年の古刹で秋色に包まれてみませんか。

紅葉シーズン/公開中~12月3日(日)
時間/8:30~日没まで
ライトアップ20:00まで
料/大人500円、子ども300円(維持管理協力金として入園料をお願いします)

ライトアップリニューアル「契山の灯り物語」

日時/11月18日(土)~11月26日(日)17:00~20:00
毎年行っている夜のライトアップを、開創1300年を記念してバージョンアップ。契山の伝説にちなみ「出会い」「絆」「結ぶ」をテーマに「契山の灯り物語」と銘打って11月18日(土曜)から9日連続で行います。灯りに浮かび上がる幻想的な紅葉の世界をゆっくりと満喫してください。

大興善寺 開創千三百年祭

紅葉の時期、開創1300年を記念してさまざまイベントや特別公開が行われます。


  • 本堂内陣特別参拝

    日時/11月17日(金)~12月3日(日)10:00~16:00
    太宰府天満宮は「安楽寺天満宮」といわれ、安楽寺という仏教寺院も併せ持っていました。明治初期の神仏分離令で廃寺になった安楽寺から譲り受けたのが、室町時代に造られた「十一面観音菩薩」の座像と「毘沙門天」、安楽寺天満宮由来では最古の仏像・平安時代に造られた「不動明王立像」です。期間限定で参拝することができます。


  • 国の重要文化財「本尊守護四天王
    多目天と広目天」特別公開

    日時/11月17日(金)~11月26日(日)9:30~16:30
    普段は見ることができない国の重要文化財を見ることができるのは、この期間だけです。(天候により、公開できない場合もあります)


  • 門前市「大収穫祭」、もみじコンサート

    ●門前市「大収穫祭」
    日時/11月18日(土)10:00~14:00
    大興善寺の大駐車場で行われる、農産物・農産物加工品などが並ぶ即売会です。
    ●もみじコンサート
    日時/11月25日(土)11:00~15:00
    大興善寺の境内で甚句、二胡、太鼓の演奏をお楽しみください。

縁結びスポット!!ロマンチック大興善寺

自然が作ってくれたシチュエーションはバッチリ!あとはご縁を祈るだけ!!


  • 契山山頂は「恋人の聖地」

    全国の山に緑をもたらしたといわれる神「五十猛命(イソノタケルノミコト)」が下界を眺めているときに見初めた地元娘「さこの姫」と夫婦の契りを結んだのが、契山山頂というロマンチックな伝説が残っていことから、「恋人の聖地」に選ばれた縁結びスポットです。


  • 人気のハート絵馬

    大興善寺で人気のハート絵馬。ぜひ、古代のえにしにあやかって恋の願いを書いてみませんか。


  • 幸運の看板猫「モモ」

    長いしっぽをキュッと立てて足音も立てずに!!優雅に歩く看板猫のモモ。出会えるとラッキーなことが起きると言われています。カメラマンにも人気のモモに会えたら優しく挨拶してください。

  • つつじ寺 大興善寺

    所/三養基郡基山町園部3628
    TEL/0942-92-2627
    紅葉シーズン/公開中~12月3日(日)
    時間/8:30~日没まで、ライトアップ20:00まで
    料/大人500円、子ども300円(維持管理協力金として入園料をお願いします)
    アクセス/JR基山駅よりタクシーで7分、九州自動車道鳥栖ICから車で15分
    ※臨時バス・イベントなど詳細は大興善寺のホームページにアクセスしてください
    問/基山町観光協会 TEL0942-50-8226

草スキーの聖地!? de 大滑走~「基山(きざん)の草スキー」


草スキーの聖地!かもしれない基山の山頂には、手づくり感満載の木製ソリで滑り降りる草スキー場があります。駐車場のすぐそばにある手軽さに加えて、今では珍しい自然の地形を利用したフィールドには、急な斜面となだらかな斜面があり、子どもも大人も、初心者もベテランも存分に楽しめるスポットです。たかが草スキー、されど草スキー!!思った以上のスピード感に、絶叫とも爆笑ともつかない、なんともいえない声が基山に響きわたります。旅の思い出に草スキーを。きっと「もう1回」と病みつきになるはず!!ピクニックやハイキングにもオススメです。

  • 木製のソリ

    草の保護のために造られた木製ソリ(原則としてこれ以外の道具は使えません)。これが草スキーの楽しさをバージョンアップさせてくれます。
    ●ソリ貸出料/1台300円


  • 草守基肄(くさすきい)世界大会

    2016年から草スキーの国際大会「草守基肄(くさすきい)世界大会」も始まりました。今年10月に行われた同大会では13カ国約170人が個人戦や団体戦で競い、盛り上がりました。来年はぜひ参加してください。


  • 基肄城(きいじょう)

    基山の山頂には665年、中大兄皇子(のちの天智天皇)によって大宰府防衛施設として基肄城(きいじょう)がつくられました。わが国最古の山城といわれ、国の特別史跡になっています。

  • 基山草スキー場

    所/三養基郡基山町宮浦
    シーズン/9~11月、3月~5月
    ソリ貸出/土曜、日曜、祝日は草スキー場で貸し出し 10:00~16:00、月曜~金曜は基山町福祉協議会(TEL0942-92-3311)で貸し出し
    ソリ貸出料/1台300円
    問/基山町社会福祉協議会 TEL0942-92-3311 平日17:00まで
    アクセス/鳥栖筑紫道路 宮浦ICから車で10分
    【基山町についてのお問い合わせ】
    基山町観光協会(きやまんネット)TEL0942-50-8226

くすりの文化遺産を後世に~田代売薬の歩みを知る~「中冨記念くすり博物館」

鳥栖市から基山町一帯は「日本四大売薬」の1つ「田代(たじろ)売薬」で知られた地域です。貼る治療文化を世界へ展開している久光製薬も、この田代売薬から始まりました。
同社が失われつつあるくすりの文化遺産を後世に伝えていこうと、23年前に創業145年を記念して設立したのが「中冨記念くすり博物館」です。全国でも「くすり博物館」は2つしかありません。
まず目を引くのがスタイリッシュな建物。イタリアの現代彫刻家チェッコ・ボナノッテが設計したものです。正面入口では訪れる方々を彼の作品「生命の種子」が出迎えてくれます。1階には現在のくすりに関する情報のほか、世界最古の処方箋といわれる「シュメールタブレット(複製)」や昭和30年代に日本に5台だけ輸入された胃を内視する機器の実物を展示。2階は希少な生薬や田代売薬で実際に江戸時代から昭和にかけて使用した道具などを紹介しています。同敷地に併設の「薬木薬草園」には薬用植物が育ち、ちょっとした散歩コースにもなり、非日常が楽しめます。 来年3月17日(土)~2019年1月14日(月・祝)まで開催される「肥前さが幕末維新博覧会」では鳥栖サテライト館になります。お楽しみに~!!

  • ロンドンのアルバンアトキン薬局

    19世紀末のロンドンに実在した薬局を丸ごと移設しました。症状を聴き調剤する医者的役割を果たしていた薬局であっただけに棚には薬瓶がずらり。化粧品など日用品も並んでいます。店内の調度品や薬瓶がおしゃれ!!


  • 昔の薬舗を復元

    田代売薬は、同館が建つ地域にて江戸時代に始まりました。当時の都市部に見られたくすり屋のようすを復元したのがココ!!江戸時代の雰囲気をちょっぴり感じてください。


  • 田代売薬で使われていた製薬の道具類

    1995年に設立する5年以上も前から、田代売薬に関係してきた薬店や人たちのもとを訪ね歩き集めた製薬機器や行商の道具。同館が公開・所蔵するそれらのもの(約3千点)は県重要有形民俗文化財に指定されています。


  • 企画展「和のかおり―生薬の秘めた力―」

    開催中~2018年2月25日(日)
    香りにはからだと心を癒し、元気をもたらしてくれる力があります。香(こう)の歴史に触れながら、実際に30種以上の生薬の香りを体験してください。希少な「沈香(じんこう)」の原木も展示しています。


  • チェッコ・ボナノッテの世界

    周辺の自然環境に溶け込みつつ、石とガラスを基調にしたシンプルなデザインの同館。見る位置で全く違う姿を見せ、森を感じさせる庭園とも実によくマッチしています。


  • 薬木薬草園

    ダイダイやカリン、サロンパスの香りがする木など約350種類の薬用植物が楽しめる植物園。燦々の部屋には50年ほどに1度だけ花が咲くリュウゼツランが数十年先の開花を待っています。(写真・同園の温室"燦々の部屋")

  • 中冨記念くすり博物館

    所/鳥栖市神辺町288番地1
    TEL/0942-84-3334
    開/10:00~17:00(入館は16:30)
    休/月曜日(祝日の場合は翌日)、12月27日~1月5日
    料/大人300円(団体200円)、高校・大学生200円(団体100円)、小中学生100円(団体50円)団体は20人以上
    アクセス/【車】九州自動車道鳥栖ICから34号線方面に降りて「田代公園入口」から右折(佐賀方面からは左折)2分、鳥栖・筑紫野道路(県道17号線)柚比インターから約2分、【タクシー】JR鳥栖駅から7分、新鳥栖駅から10分、JR弥生が丘駅から約3分

天ぷら専門店で味わう極上の「とりこどん」―天ぷら「海老名」

開店40年になる天ぷら専門店がつくるご当地名物「とりこどん」はブランド鶏「有田鶏」の胸肉を使用。天ぷらにしてジューシーさとうまみを封じ込めました。また卵はゆでて裏ごしし、味を付けて卵に形成し直したものを天ぷらにする手間のかかった一品。ごはんの上に野菜などを巣に見立てて胸肉と卵の天ぷらを乗せてたれをかけた巣ごもり風の「とりこどん」は、ぜひ食べてほしい味です。

ご当地名物・とりこどん

鳥の栖(すみか)と表記する「鳥栖」にちなんで生まれたご当地名物「とりこどん」。鶏肉と卵を使うことがルールで、約20の飲食店がそれぞれの個性を生かした「とりこどん」を提供しています。
「とりこどん」が味わえる店は鳥栖観光コンベンション協会のホームページから確認してください。

  • こだわりの天ぷら

    銅鍋にナタネ油とゴマ油をブレンドしたオリジナルの揚げ油を張り、厳選した旬の食材を長年の勘と経験で見極めて、それぞれの適温でさっくりと揚げていきます。


  • コーヒーセット

    食後にひと息。注文を受けてから豆を挽いた香り豊かなプレスコーヒー。同店で焼いたコーヒーの焼き菓子「コーヒーボール」とともに召し上がれ


  • こだわりのハーブティー

    自然のおいしさを引き出し、華やかな香りと味わい深い、環境にやさしいものにこだわるティーブランドのハーブティーが味わえます。

  • 天ぷら海老名

    所/鳥栖市養父町474
    TEL/0942-82-7611
    営/11:00~14:30(O.S.)17:00~20:30(O.S.)
    休/火曜
    アクセス/JR鳥栖駅からタクシーで約10分、九州自動車道鳥栖ICから車で約10分

鉄道で栄えた鳥栖で鉄道話「鉄道カフェ 門トス」

新幹線が走る「八甲田トンネル」(青森県)など鉄道トンネルの掘削現場でドイツ語通訳として活躍していたオーナーの田中伍夫さん。かつて巨大な機関区や操車場があって「鉄道の町」として栄えた故郷・鳥栖市に鉄道の話を楽しめるカフェがないことに気付き、鉄道愛好家である田中さん自ら鉄道カフェをオープン。店内には12畳分の精巧な町並みのジオラマの中を、実物の150分の1サイズの線路6本が縫うように走っています。総長10mの走りを0系の新幹線などの車両を使って楽しむことができます。元国鉄職員や鉄道愛好家が集い、かつての鳥栖の操車場や機関区の思い出などを語ったり、子どもたちが訪れて電車を走らせて楽しんでいるそうです。駅のホームで行き先を示す方向版など、鉄道ファンには見ているだけで楽しいものが並んでいます。

  • リアルな鉄道レイアウト

    普段でもなかなかお目にかかれない黄色い新幹線「ドクターイエロー」や初代新幹線0系も門トスのレイアウトで走る姿を見ることができます。


  • 鳥栖の機関区の模型

    「巨大な機関区だった鳥栖駅の歴史は後世に残さないと」という思いで、田中さんが作り上げた鳥栖機関区(一部)の模型。扇形車両庫には29のライン、中央には向きを変える転台も備えました。


  • 改札鋏(かいさつきょう)と硬~い切符

    改札口でパチン、パチンと切符に穴をあける改札峡や分厚い切符など、鉄道ファンならずとも懐かしいものがいろいろあります。

  • 鉄道カフェ 門トス

    所/鳥栖市大正町784-7-3F
    TEL/0942-80-2332 もしくは090-2303-8090
    営/月曜、水曜、木曜、金曜 15:30~21:00、土曜・日曜・祝日10:30~21:00
    料/レイアウト(ジオラマ)利用する方は会員登録料500円、線路使用料30分300円、自前の車両がない方は1本500円で貸し出します
    休/火曜
    アクセス/JR鳥栖駅から徒歩5分。

    【鳥栖市についての問い合わせ先】
    鳥栖市観光コンベンション協会 TEL0942-83-8415