今月のココイコ!

買い物だけじゃない楽しみ盛りだくさん 有田陶器市でやきもの体験 平成25年4月29日(月)~5月5日(日)

佐賀のゴールデンウィークといえば、有田陶器市!
第110回目を迎える今年も、メイン通りに500店を超える店が並び、
お値打ち品を大放出。商品をあれこれ吟味する楽しさは言わずもがなですが、
買い物だけじゃないやきものの魅力が味わえるのもいいところ。
今回は、“やきもの体験”を楽しむ有田陶器市をご紹介します。
またサブ特集では、昨年から始まった「唐津やきもん祭り」
もご紹介しますのでこちらも要チェックです!

いつ来ても新鮮な、買い物天国


店舗や交通、イベントなど情報満載のガイドマップがあるととても便利。現地では、緑色のジャンパーを着た案内係もいます。

 磁器発祥の地・有田が誇る一大イベント・有田陶器市 。1896年(明治29年)の「陶磁器品評会」という小さな催しから始まり、今や100万人規模の賑わいをみせる市へと発展しました。ココイコ記者も何度となく足を運び、お店の方と値段交渉しながら手に入れた器は数知れず。有田駅~上有田駅まで約4キロのメイン通りには、なにせお店の数が多く、何度訪れても新鮮な気分で器選びを楽しめます。気になる器があったら、その時に買うかあとでまた来るか迷うところですが、通りの各案内所でガイドマップをもらって、何がどこにあったかチェックしながら買い歩くのがおすすめです。

今年はご当地グルメフェアを開催!

最近の有田陶器市は、グルメも充実しているのが特長。2011年夏にデビューした「有田焼五膳」や、古陶の里、黒牟田・応法エリアの名物「陶彩弁当」、「2010年度JR九州駅弁ランキンググランプリ」を受賞した「有田焼カレー」など、いずれも有田焼の器でいただける目にも美しい美食が揃っています。
そして今年は「ご当地グルメフェア」が初登場!メイン通り沿いの「有田町東出張所」を会場に、“佐賀牛すき焼き弁当”や“いか三昧弁当”など、さが自慢のご当地グルメが大集合します。
また、イベントも充実している有田陶器市ですが、今年は「ありたんDEスタンプラリー」や、海外の展示会へ出店した作品を紹介する「ジャパンブランド出店作品展」なども初開催されるのでお見逃しなく。

器の注目度も高い有田焼五膳。昨年秋に新バージョンとなり、町内6店舗で提供されています。

アクセス快適な有田ポーセリンパーク へ

 さて、有田陶器市は人出が多い分、特にメイン通り周辺の交通が混雑するのは避けられないところ。公共機関を利用するのがオススメですが、マイカー派なら「有田ポーセリンパーク」を拠点とするのはいかがでしょう。西九州道・波佐見有田インターから車で約3分、入園も駐車場も無料で、収容台数は2,000台!陶器市期間中は、有田駅前までの無料シャトルバスも運行されるので、まずはここに車を停めて、園内での遊び+メイン通りでの買い物を楽しむパターンをお試しください。
 “器と食と酒のテーマパーク”である園内には、シンボルのツヴィンガー宮殿を中心にバロック庭園や有田焼工房、酒蔵、レストランや土産物店が充実。今回は、“体験する”有田陶器市を紹介すべく、「有田焼工房」へおじゃましました。

ドイツのツヴィンガー宮殿をモデルに建築。どこを切り取っても意匠の素晴らしさに惹かれます。
絵付けは当日受付可。所要時間は30分~1時間程度。分からないことはスタッフに気軽に聞いてみよう。ろくろは完全予約制です。

有田焼工房で、職人気分の絵付け体験

 ゴージャスなツヴィンガー宮殿の右奥で、しっとりとした日本家屋の佇まいを見せる有田焼工房。玄関アプローチのトンバイ塀がやきものの里ならではの風情をかもし出しています。
 工房内では「絵付け」や「手びねり」、本格的な「ろくろ」体験ができ、ココイコ記者は、気軽にできる絵付け体験をすることに。まずは受付で、平皿やマグカップ、茶碗など8種の器の中から、マグカップをセレクト。絵の具は青の濃淡2色が基本ですが、プラス50円で5色を追加。デザインはというと…全く自信のないココイコ記者は、デザイン画のサンプルから花柄に決め、これで絵付けの準備は万端です。

窯を築くときに使う耐火レンガ“トンバイ”を再利用して築かれたトンバイ塀。割れた磁器が埋め込まれ、アートを感じます。
受付に素焼きの器が展示され、絵付けしたい器を選びます。手前がやきあがりのサイズで2割ほど小さくなるそう。
デザイン画のサンプルは植物や漫画のキャラクターなどさまざま。美術本を参考に精密に描く人もいるとか。

 まずは素焼きのカップにデザイン画を鉛筆で写して下書きします。ここまでは難なくクリアできたものの、筆に持ち替え絵の具で描き始めたとたん、筆運びが想像以上に難しく、1本の短い線さえぶれてしまう始末…。素焼きの状態なので絵の具をすぐに吸収し、どの程度の濃さにするとやきあがりがきれいなのかも判断するのが難しいところです。あまり重ね塗りすると焼成の際に絵の具が焦げるとか。また、やきあがりの色は実際の絵の具の色と微妙に異なるため、色合いのバランスはイメージ勝負です。四苦八苦しながらも、ちょっとずつコツをつかんでいく過程はやっぱり楽しいもの。なんとかそれらしく完成しました。

花柄の裏側を鉛筆で塗りつぶし、表から線をなぞって素焼きに複写。けっこう原始的な作業です。
線や面で筆の太さを使い分けながら、真剣に筆を進めるココイコ記者。絵付け職人さんのすごさをあらためて実感!
初めての絵付け、完成です!裏に名前や日付なども筆書きし、とてもいい記念になりました!

 絵付けした作品はそのまま預け、焼成後に発送となります。1ヶ月~1ヶ月半程かかりますが、どんな出来上がりになるか、このワクワク感もやきもの体験ならでは。今度はろくろも体験したいと密かに決心したココイコ記者。作務衣に着替えて行うろくろ体験では、3~4つの形が作れるとあって(焼成・発送は一つ)、また違った楽しさが経験できそうです。
 絵付け体験に満足した後は、有田焼工房裏手の小高い丘にある登り窯を見学。日本ではじめて磁器焼成が行われたという天狗谷古窯を再現したもので、今でも年に2回程焼成が行われています。展望所からの眺めもよく、穴場ですよ。

こちらはろくろ体験コーナー。所要時間は約1時間~。釉薬の色は、黒、透明、青磁より選べます。
全長約53mの登り窯。中は階段状で16の小部屋に分かれています。これでも小さい方だとか!

バイキングレストランに「パフェバー」登場!

 さて、腹が減っては陶器市を制覇できぬ!ということで、うってつけの食事スポットが園内のバイキングレストラン「山海酒房のんのこ」です。地産地消をテーマに山海の幸や新鮮野菜、地元の郷土料理など40~50種の和洋食が食べ放題。さらに、4月からは自分でパフェを作るパフェバーが加わり、甘党にはうれしいデザートです。専用カップにコーンフレークやソフトクリームを入れ、好きな果物やソースをトッピング。オリジナルの出来栄えに満足しつつ、ココイコ記者の“別腹” にしっかりおさまりました。
 また、園内には「有田焼五膳」がいただける食事処「旬鮮酒房 蔵」もあり、お土産屋も隣接。焼酎や清酒など蔵元ならではのお土産が豊富に揃っていますよ。

フルーツポンチやケーキ、白玉なども揃うパフェバー。お店のようなパフェを目指し、夢中でトッピングするココイコ記者。
盛りまくった特製パフェ、おいしそうでしょ?ソフトクリームがあっさりした甘さで、ペロリといけます。
「みやげ屋蔵」には、佐賀、長崎の特産品や銘菓、やきものなどが多彩に揃い、焼酎や清酒のブースには、無料試飲コーナーもあります。

メイン通りでできるやきもの体験

 さて、話はメイン通りに戻し、ここでもやきもの体験専用のスポットが2箇所ありますのでご紹介しましょう。お母さんが買い物中に、子ども達はお父さんとやきもの体験、というのもいいかもしれませんね。
 上有田駅から徒歩約10分のところには「体験工房ろくろ座」があります。ろくろは力加減が難しく、薄くするほどに難易度もアップするそう。ですが、プロの指導を受けながら好きな器を作ることができるので、ぜひ世界に一つの作品が出来上がる喜びを味わって。そしてメイン通りの真ん中あたりにあるのが「赤絵座」。こちらでは、5種類から好みの器を選んで上絵付けの体験ができます。
 やきもの体験は、見るのとするのとでは大違い。出来上がった器を実際に使いながら、体験の様子や旅の思い出を振り返ったり、楽しみが何倍にもなりますよ。

土の感触をリアルに体感できるろくろ成形も、やきもの体験の醍醐味。夫婦や家族で記念にいかが?
絵付け体験ができる「赤絵座」。どんな絵を描くか、事前にイメージしてトライしてみよう。

■DATA
第110回 有田陶器市
○期日:2013年4月29日(祝)~5月5日(日・祝)
○問合せ:
 有田陶器市本部 TEL0955-42-4111
 有田観光協会 TEL0955-43-2121
○参考:
 有田陶器市ホームページ
 ※駐車場情報、渋滞情報は携帯版でも提供しています。
 有田観光協会ホームページ「ありたさんぽ
過去の取材記事
vol.78 職人さんもワクワクドキドキな「第107回有田陶器市」直前ガイド(2010.4.19)
vol.90 佐賀ビギナーズ~王道の旅6 有田陶器市 平成23年4月29日(金・祝)~5月5日(木・祝)(2011.4.18)
vol.102 イベント盛りだくさん!毎年行っても楽しい有田陶器市 2012年4月29日(祝)~5月5日(祝)(2012.4.20)

もう一つのやきものの祭典 第2回「唐津やきもん祭り2013」

有田陶器市とはまた違った味わいを持つやきもん祭り。今年は4日間期間を延長し、さらに充実した内容でおもてなし。パンフレットはこちら

 昨年のゴールデンウィークに唐津を舞台とする「唐津やきもん祭り」が誕生し、今年もさっそく話題となっています。そう、唐津も全国に唐津焼ファンを持つやきものの里。そんな唐津焼の文化と唐津焼のある豊かな暮らしを提案すべく、中心市街地を会場に多彩なイベントが繰り広げられます。
 期間中は、街なか全体が“唐津焼のミュージアム”。今年は日韓交流をテーマにした、地元人気作家と韓国陶芸家による「日韓やきもん交流展」が目玉の一つです。また、「若手陶芸家の唐津焼スタジアム」では、若い感性が生み出すやきものの競演も見どころ。市内の各施設でもギャラリーイベントを開催し、個人やグループによる作陶展で、唐津焼のさまざまな魅力に触れることができます。

 さらに、唐津といえば山海の幸に恵まれた美食の里。祭りのテーマである“食と器の縁結び”の通り、まさに味のあるイベントも見逃せません。JR唐津駅から筑前前原駅間を往復する「唐津の食と地酒『ぐい呑み列車』(事前申込み要予約・先着80名)」 が運行されたり、唐津の人気陶芸家と有名料理店とのコラボレーションによるランチの提供など、なにかと誘惑の多い内容なのです。
 また、唐津焼を体験したい!というあなたには、もちろんやきもの体験も用意されています。新しいイベントの記念に、絵付けもろくろ体験も存分にお楽しみください。
 今年のゴールデンウィークは、やきもの三昧のプランを立ててみてくださいね。

唐津焼の絵付け&ろくろ体験は、5月 3日(金・祝)~5月5日(日)まで開催。唐津焼ならではの風合いを感じてみて。

■DATA
第2回 唐津やきもん祭り
○期日:2013年4月29日(祝)~5月5日(日・祝)
○会場:唐津市中心市街地
○問合せ:
 唐津商工会議所TEL:0955-72-5141
 唐津駅観光案内所TEL:0955-72-4963
※詳細は、フェイスブック「唐津やきもん祭り」で。

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