イカの次はコレ!呼子で、サバ活!

イカの次はコレ!呼子で、サバ活!

唐津市呼子といえば、言わずと知れたイカの町。実はここ最近、新たな名物が登場したのをご存知ですか?それが「サバ活」。大学との共同開発で育てられた養殖サバを、活造りを中心にホテルや旅館で贅沢に味わえるんです。脂ののった鮮度抜群の味わいは魚好きを次々と魅了し、前回は9月から翌年6月までの提供予定でしたが4月には完売御礼。今年は3倍の量を養殖するということで、準備万端です。魚大好きココイコ記者、意気揚々と行ってきました!

※この情報は2015年9月時点のものです。

呼子の新名物「サバ活」とは

 呼子はイカの活造り発祥の地。ついさっきまで泳いでいたイカをさばき、透き通るほどの新鮮な刺身を堪能できる町なのです。この町で今、サバの活造りに熱い視線が注がれています。
 そもそも玄界灘に面した呼子はサバが豊富に獲れたところ。冬が旬のサバを、オフシーズンの切り札として、またイカに次ぐ名物にしようと、2013年に呼子・鎮西旅館組合の7つの宿泊施設で提供したことが「サバ活」のルーツ。当時は「呼子活サバキャンペーン」の名で提供され、これが予想以上の反響を呼びました。
 そんな折、唐津市と九州大学が進めていた共同研究によりマサバの完全養殖が成功をおさめ、商品化されることに。組合がこれを見逃すはずもなく、養殖サバの試食会を行ったところ「イケる!」と実感。食の新たなムーブメントを起こすべく2014年に「サバ活」と改名し、安定供給できる活きのいい養殖サバを提供することになりました。
 現在8つの宿泊施設で活造りを中心にサバ活プランが提供され、日帰りでいただける宿もあります。昨年用意されたサバは3000匹だったのに対し、今年は1万匹(!)が皆さんを待っていますよ。


玄界灘に面した呼子港にはイカ釣り漁船が出番を待ち、港を囲むように旅館や食事処が建ち並びます。


回るイカの生干しも呼子の名物的な風景。けっこうな速さで回り、観光客を釘付けに。


呼子グルメの王者・イカの活造り。抜群の鮮度と甘みでリピーターを増やしています。

卵から育てた完全養殖マサバ

 サバの養殖は、捕獲した未成魚を育てる方法が多いそうですが、今回九州大学が成功した養殖は、卵から成魚まで人間の管理下で育てた完全養殖で、日本でも例のないことだそう。サバはストレスを受けやすく、水槽そのものがストレスになるので、養殖では親サバを水槽で慣らすことからスタート。温度や光の管理などで卵を産みやすい環境を整え、産卵したら卵を別の水槽に移します。次はエサとなるプランクトンの量や与える時期などを見極めながら稚魚を育て、10cm近くになったら海面のいけすで養殖。出荷できるようになるのは卵から1年3か月ほど経ったころとなります。こうして初代天然サバから生まれたサバは完全養殖サバとしての使命を次の世代に受け継いでいくのです。
 養殖のサバは、年中あぶらの乗りが安定しているのに加え、寄生虫保有リスクがほとんどない安心安全もウリ。呼子・鎮西旅館組合会長であり、観光ホテル「大望閣」の代表取締役・古舘博さんは「天然ものに比べても味に遜色なく、全国の方々に好評をいただいています」と確かな自信を見せています。


この日は約400gのサバを使用。大きいものでは600gほどにもなるとか。館内のいけすから上げたばかりのサバを使うので鮮度はお墨付き。


「まずはサバの活造りで味わってほしいですね。宿によってあぶり焼きやサバ寿司などもありますので、ぜひお楽しみください」と古舘さん。


なんと美しいサバの活造り!青物好きにはこの時点で喉がゴクリ。もうすでにイカと並ぶブランドになりそうな風格が漂っています。

新鮮、絶品、これはハマります!

 今回お邪魔した「大望閣」では、日帰りで「イカ・サバコース」がいただけるということで、いざ実食。特別にさばく過程も見せていただきました。注文を受けてから1匹ずつさばくというサバは、丸っと太っていかにもおいしそう。皮をはぎ、切り身から丁寧に小骨を抜いていく手間暇のかかる作業を見届け、スッ、スッと刺身にしていく包丁さばきに惚れ惚れ。出来上がった刺し盛りは、思わず「おおっ」とうなってしまう芸術的なまでの美しさでした。
 そしてひと切れ口に運んで噛みしめると、「う~んっ」と二度目の感嘆。身はコリっと弾力があり、何より甘い!脂ののりもよく、それでいてしつこくない上品な味わいなのです。イカも大好物のココイコ記者ですが、今回ばかりはサバに軍配が上がってしまうほどその味に大感激。また、この「イカ・サバコース」は、地魚の煮付けや佐賀県産牛すきやきなども付く充実の内容なので、食いしん坊にももってこいです。
 すべての宿でサバの活造りは味わえ、イカとセットのプランが用意されている宿も多いので、やはり泊まってゆっくり味わいたいところ。魚好きはもちろんのこと、生の青魚は食べ慣れないという方も、今年の秋冬はサバ活を楽しんでみませんか。


職人の技を要する活造り。手間はかかれど、刺身にするまでの流れるような素早い動きに、見とれてしまいます。


イカ・サバコース(5400円)の刺盛り。これで2人前なので食べ応え十分。サバの一部はゴマサバとして盛られ、風味豊かで美味。


眺めのいい大望閣のロビーにて。生産技術や人の努力があってこそのサバ活に感心・感謝しつつ、再訪を誓う記者でした。

■DATA
【呼子サバ活】
○期間:9月1日~6月30日(予定)※完売次第終了
○場所:呼子・鎮西旅館組合8店舗
○問合せ:呼子観光案内所 TEL 0955-82-3426

【大望閣】
○住所:唐津市鎮西町名護屋1399
○料金:昼のプラン/イカ・サバコース5,400円 宿泊/平日1泊2食4名様12,960円(お1人様)~
○お問合せ:TEL 0955-82-1711

呼子・鎮西エリアの立ち寄りスポット

 「周辺には歴史遺産をはじめたくさんの見どころがあります。サバ活を起爆剤に町全体を盛り上げたいですね」という古舘さんのおススメは、「大望閣」からほど近い「名護屋城跡」。名護屋城は当時大坂城に次ぐ規模を誇ったといい、周辺には全国から集った130を超える戦国大名の陣屋が築かれたといいます。その陣跡の一部を案内する道標が町の有志によって建てられているので、陣跡めぐりも一興です。また、「肥前名護屋城さるき」ガイドが案内するスペシャルツアーも一見の価値あり。タブレットを用い、デジタル技術で再現された名護屋城を観たり、「肥前名護屋城屏風絵」の街中を歩いたりと、ディープな世界をのぞくことができます。
 呼子なら、漁港の景色そのものに味わいがあり、高台から町を眺めるのも気持ちがいいもの。呼子大橋を渡り、加部島にある「風の見える丘公園」は呼子一のビュースポットとして知られ、絶景を見せてくれます。加部島の最北端まで足を延ばせば、穴場の「杉ノ原放牧場」。晴れた日は牧草の緑と空、海の青が鮮やかで気分爽快です。


バーチャル名護屋城ガイドツアーでは、タブレット上に、緻密に再現されたCG映像が出現!


風の見える丘公園から眺めた呼子大橋。園の北側には玄界灘の眺めが広がり心洗われるよう。


時間を忘れてのんびりできる杉ノ原放牧場。この日は奥の日陰で牛たちが休憩中。

■DATA
【特別史跡 名護屋城跡】
○住所:唐津市鎮西町名護屋1938-3
○お問合せ:名護屋城跡観光案内所 TEL 0955-82-5774(9:00~17:00)
<肥前名護屋城さるき スペシャルツアー>
○予約・受付・お問合せ 名護屋城跡観光案内所 TEL 0955-82-5774
※全5コース 3日前までに要予約
※5名様以上の場合は開始時間等ご相談ください。
※雨天時にタブレットの利用はできないため、内容を変更しての実施になります。

【風の見える丘公園】
○住所:唐津市呼子町加部島3279-1
○入場料:無料
○営業時間:9:00~19:00 9:00~17:00(12月~3月)
○休館日:無休
○お問合せ:TEL 0955-82-5159

【杉ノ原放牧場】
○住所:唐津市呼子町加部島
○お問合せ:TEL 0955-53-7165(唐津市呼子支所)

○唐津市観光のお問合わせ
唐津観光協会 TEL:0955-74-3355 
http://www.karatsu-kankou.jp/index.html

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