今年も行こう!有田陶器市&唐津やきもん祭り

今年も行こう!有田陶器市&唐津やきもん祭り

有田焼、伊万里焼、武雄焼、唐津焼...。佐賀県は陶都といえるほどのやきものの産地。特に4月29日~5月5日の大型連休には「有田陶器市」と「唐津やきもん祭り」が開催され、全国からやきものファンが訪れます。期間中はやきものの販売だけでなく、さまざまなイベントも繰り広げられます。毎年訪れても楽しい陶器市。今年の見どころを紹介します。

※この情報は2015年4月時点のものです。

全国から100万人が訪れるやきものの一大イベント「有田陶器市」

事前にマップを手にして計画的に回ろう

 「有田陶器市」の始まりは、明治29(1896)年、町内の桂雲寺(けいうんじ)で行われた陶磁器品評会と蔵ざらえ大売り出しとされ、今年で112回目を迎えます。今ではJR有田駅から有田駅周辺の約4kmにわたって500店以上が並び、約100万人の人出で大変賑うやきものの一大イベントとなっています。
 混雑に巻き込まれず、うまく回るコツは、早めにマップを入手すること。やや下り坂になっているJR上有田駅から有田駅へ、店を覗きながら歩くことをおすすめします。車で行く場合は、マップで駐車場をチェック! 町内はシャトルバスが行き来するので、「有田陶磁の里プラザ」(有田焼卸団地)や「有田ポーセリンパーク」などの大型駐車場に車を止めてバスを利用するのもおすすめです。


お値打ち品がずらり。普段、工場にこもりきりの職人さんたちもこの日ばかりは店頭へ。作り手の思いに触れることができます。


17世紀初めに日本で初めて焼かれた磁器が有田焼です。製造時期や様式によって「初期伊万里様式」「柿右衛門様式」「金襴手様式」などと呼ばれます。


写真のような百田(ももた)陶園さんのカラフルな器をはじめ、最近は若手の職人さんたちによって新しいスタイルの有田焼も生まれています。

風情豊かな「トンバイ塀通り」にカフェが初登場!

 歩き疲れたら、露店やカフェでひと休みしましょう。今年、「トンバイ塀通り」の路地裏に期間限定のカフェ(8軒)が登場し、コーヒーやオリジナルドリンク、手づくりパンなどの軽食を提供します。
 ここで紙コップにご注目!これは、「白い紙コップに有田焼の模様をつけたら?」という有田工業高校の生徒さんのアイデアから生まれたもの。デザイナーがデザインしたものを伝統工芸士が実際に陶板に描いて焼き、それを印刷しているため、深みのある仕上がりになっています。ぜひ手にとり、本物さながらの風合いをお楽しみください。


高校生のアイデアをもとに つくられた紙コップ。「トンバイ塀通り」の期間限定のカフェで提供されます。お楽しみに!


「トンバイ塀」とは、解体した登り窯のレンガを利用してつくった塀のこと。やきものの里らしい風情を醸し出しています。


有田町東出張所前(有田観光協会)の「ご当地グルメフェア」には、佐賀県内のおいしいものが一堂に揃いますよ。

メインイベントは通りを練り歩く「皿おどり」。飛び入りOK!

 期間中、メイン通りを中心にさまざまなイベントが繰り広げられます。例えば、「皿山通り」の有田館前では、早朝から訪れるお客様のために朝6時から朝粥(1杯500円・1日300杯限定)を用意。今年の干支が描かれた器はそのまま持ち帰ることができ、十二支を集めようと、これを楽しみにしている人もいるほどです。
 有田陶器市発祥の地・桂雲寺での楽しみは、「皿かぶり競争」。頭の上に皿を乗せ、境内の30mほどの坂道を競います。参加者が真剣になればなるだけ滑稽で、今では陶器市の名物となっています。
 来年は有田焼がうまれて400年。そのプレイベントとして、今年は沿道で60名以上の町民による「皿おどり」が行われます。飛び入りもOK。皆さんも参加して、器と一緒に楽しい思い出をお持ち帰りください。


5月3日(日・祝)13時~15時30分頃、泉山~上有田駅まで「皿おどり」パレードが行われます(写真は秋の陶磁器まつり)。皆さんもご一緒に!


「有田陶器市」名物・皿かぶり競争(参加無料)。毎日15時から桂雲寺で行われます。笑っているあなた! 一度参加してみて!


窯元やショップの一部で「街角テーブルコーディネート展」が開かれます。日常に、ホームパーティーにと、器の使い方のヒントをもらえますよ。

■DATA
有田陶器市
○日時:2015年4月29日(水・祝)~5月5日(火・祝)
○場所:佐賀県西松浦郡有田町・町内各地
交通
・JR:JR博多駅から有田駅まで特急で約1時間20分 ※臨時列車あり。
・車:西九州道波佐見・有田インターから町内まで約5分
・町内:無料シャトルバス運行(20~30分間隔)/1号線(JR有田駅前・佐賀銀行有田駅前支店~JR上有田駅前~大いちょう前)、2号線(JR有田駅前~有田焼卸団地)、3号線ジャンボタクシー(有田焼卸団地~有田小学校)、4号線(ポーセリンパークのんのこの郷~JR有田駅前)、5号線(JR有田駅前~深川製磁チャイナ・オン・ザ・パーク)、6号線(JR有田駅~井上萬二窯~柿右衛門窯~有田温泉)
○駐車場:有田商工会議所「有田陶器市ホームページ」の「駐車場情報」又は「陶器市マップ」をご参照ください。
○お問合せ:有田陶器市本部 TEL 0955-42-4111、有田観光協会 TEL 0955-43-2121
※参考:有田観光協会ホームページ「ありたさんぽ」

年々スケールアップしている「唐津やきもん祭り」

旅館・飲食店・カフェの食事と器のコラボに注目!

 硬質の白さが魅力の有田焼に対し、ざっくりとした土の風合いが魅力の唐津焼。「唐津やきもん祭り」は、そんな唐津焼に触れられる陶器市です。
 茶人に愛された歴史を持つ唐津焼は芸術性も高く、庶民の手から離れつつないか。そんな窯元や作家の危機感から「唐津焼をもっと身近に楽しんでもらおう」と、街の空き店舗を利用して4年前から「唐津やきもん祭り」は始まりました。「食と器の縁結び」と称し、飲食店と窯元や作家とのコラボによって唐津焼で料理を提供する特別イベントを実施。普段使いの唐津焼を提案しています。
 街なかには、唐津焼でお酒を楽しむ「唐津焼BAR」も出現しますよ。


侘び寂びの独特の風合いが魅力の「唐津焼」。絵が描かれた絵唐津、李氏朝鮮の流れを組む朝鮮唐津、黒唐津、黄唐津などがあります。


飲食店や旅館、カフェと窯元・作家がコラボして料理を提供します。予約が必要なところもあるので事前に確認して出かけましょう。


水野旅館と鎮西窯(安永頼山)とのコラボは昨年、大人気でした。今年、水野旅館は藤ノ木陽太郎の作品と、鎮西窯は川島豆腐店とのコラボが実現します。

目にすることの少ない古唐津が勢揃いする「100の唐津展」

 400年の歴史を持つ唐津焼。今回、これまであまり目にすることのなかった古唐津を100点展示する「100の唐津焼展」が開かれます。御用窯で焼かれた「献上唐津」や人間国宝・中里無庵作の逸品をぜひご覧ください。
 また、唐津市民会館で茂木健一郎氏や白州信哉氏による「唐津焼シンポジウム」(5月5日)が開催されるほか、白壁が美しい「ギャラリー魚屋町」で「ふだん使いの器展」や「唐津やきもん寄席」など多彩なイベントが行われます。


「ギャラリー魚屋町」でも食と器のコラボが行われます。朝食や昼食の提供、寄席など、さまざまなイベントが予定されています。


唐津駅から徒歩10分程度の魚屋町周辺は、昔ながらの町並みが残るエリア。白壁のギャラリー魚屋町やレンガ造りの美しい旧唐津銀行があります。


「唐津焼」をテーマにしたシンポジウムのほか、カフェの片隅など街の各所で「器展」も開催されます。散策しながらお楽しみください。

■DATA
唐津やきもん祭り
○日時:2015年4月29日(水・祝)~5月5日(火・祝)
○場所:唐津市中心市街地(唐津中央商店街、唐津市近代図書館、旧唐津銀行、大手口センタービル、アルピノほか)
○交通:JR博多駅から唐津駅まで約80分、博多から高速バス(昭和バス)で約70分、天神から車で約60分
○お問合せ:唐津やきもん祭り実行委員会(唐津観光協会内)TEL 0955-74-3355
※参考:唐津観光協会ホームページ

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