梅雨に輝く色鮮やかなアジサイたち

梅雨に輝く色鮮やかなアジサイたち

小さくて可憐な花が、おしくらまんじゅうをしているかのように集合し、まるで手鞠のような姿をしたアジサイ。佐賀県内では、梅雨を前に、そろそろ開花の声も聞こえてくる頃。ひと雨ごとに美しさを増し、見る人を爽やかな気分にしてくれます。今回は武雄市北方町の大聖寺と周辺のご当地グルメのほか、各地のアジサイスポットを紹介します。

※この情報は2016年5月時点のものです。
※開花日は気候で変化しますので、事前にお問い合わせをお願いします。

ひと呼んでアジサイ寺!!5000株が咲き誇る大聖寺(だいしょうじ)

 武雄市北方町杉岳地区、標高350mの山頂にある杉岳山不動尊大聖寺。森の中にあって心地よい静寂が迎えてくれます。境内に立てば、遠くに雲仙普賢岳、眼下には武雄市街の美しい街並みが広がります。7月上旬ごろは雲海がかかる日もあり、荘厳な雰囲気に包まれるそうです。
 同寺は行基菩薩が和銅2年(709年)に開山した日本三大不動の1つ。6月から7月上旬にかけて、色とりどりの5000株のアジサイが咲き誇ることから、通称「アジサイ寺」として広く親しまれています。
 「アジサイ寺」と呼ばれるきっかけは40数年前、信者の「ここにはアジサイが似合う」と何気なく放ったひと言が始まりだったそうです。当時の住職が境内の斜面などに1株ずつ植栽を始め、現住職の杉岳覚昭氏に引き継がれていきました。


遠く普賢岳や眼下には武雄市街地、アジサイ越しに美しい景色が広がります。


アジサイとカタツムリのツーショットは、梅雨の定番?!見ているだけで愛おしくなります。


不動明王と脇立二童を安置している大聖寺。九州三十六不動霊場の第25番札所です。


大杉木の空洞に安置されている鎮守山王権現二十一社への道のりは厳しい?!木立の中、約100段の階段に挑んでください。


「365日、ここに立って眺めておりますが、アジサイの季節が一番」と言っているような、いないような、ぴん・ころりん地蔵尊。


森や池がある大聖寺の敷地は東京ドーム約3個分と広大。うちアジサイが咲いている敷地の広さは、合わせてドーム1個分あるかも...

珍しい品種も多数。七変化する50種のアジサイ

 アジサイの種類も多彩で、毎年少しずつ種類を変えて植栽していった「ガクアジサイ」や「万華鏡」「おたふく」「ウェディングドレス」「隅田の花火」「ピンクアナベル」など約50種類。ピンクやホワイト、パープルなどカラフルな花色が境内そばの斜面やアジサイ公園を美しく染めます。「日常の喧騒から離れて、ほっとする癒やしの時間を過ごしてください」と杉岳住職。「雨しずくに打たれて、アジサイはより美しくなりますよ」と、雨の日もお勧めです。
 周辺には遊歩道が備えられ、アジサイを堪能しながらゆっくり散策も楽しめます。坂道もあるので、ハイヒールよりスニーカーなど歩きやすい靴で出かけましょう。


おたふく


ウェディングドレス


ピンクアナベル


万華鏡


隅田の花火


筑紫ルビー

日本一・夫婦円満縁結び・子宝祈願...大聖寺で見つけた樹木

 アジサイだけでなく緑鮮やかなモミジの葉間から差し込む木漏れ陽に「美しい」と感動しながら、敷地内を散策しているとさまざまなユニークな樹木に出合います。


日本一 樹齢500年を超す日本一古いイヌマキ。幹周り約3m、枝はり15m、樹高約18mと圧巻の巨木です


夫婦円満・縁結び カシの木とモチの木が根元でつながっていて、枝を見るとまるで抱き合っているように見える不思議から、夫婦円満・縁結びにご利益があると言われています


子宝祈願 抱き合うカシの木とモチの木のすぐそばに、モミジの幹にできた空洞から、竹3本がにょきにょき。まるで子どものようだとして子宝祈願する人も

伝説裏付ける証拠の品?!

 その昔、鎮西八郎為朝が黒髪山の大蛇退治に向かうとき成功を祈ったのが大聖寺。無事に大蛇を退治できたので、「大蛇の歯」と「明王剣」を奉納したという伝説があります。大聖寺には、その大蛇の歯が残っています。一般公開は5年に1度で、次回は2020年です。明王剣は、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、大聖寺で戦勝祈願をしたときに持ち帰ったそうですが、夜になると殿中に光を放つので、異変が起きると恐れて寺に戻したという伝説もあります。


大蛇の下の歯といわれています。大きさはこぶし大ほど。2020年の公開時にはぜひ


鎮西八郎為朝も、豊臣秀吉も大聖寺先勝祈願。ご祈願が行われる現在の本堂で、みんなは何を祈る?


「大蛇をおびき寄せるおとりとなった万寿姫の櫛も大聖寺にあったんですよ」と語る言葉に熱がこもる杉岳住職

DATA
杉岳山不動尊大聖寺
住所/武雄市北方町大崎6694
アクセス/武雄北方インターから車で約20分。ルートは2つありますが道が狭いので、県道25号の多久若木線女山峠から案内板に従った進路がお勧め。
美化協力金 中学生以上200円、小学生100円
問い合わせ先
 大聖寺 Tel 0954-36-4934
 武雄市観光協会 Tel 0954-23-7766

【イベントのお知らせ】
あじさいまつり 
■期間 6月5日(日)~30日(木) 9:00~17:00頃
地元の方が作るところてんやぜんざいなどが出店されます。

麺でつながる麺ロード 北方ちゃんぽんと大町たろめん

アジサイの美しさを味わった後は、ご当地グルメを味わってみては。大聖寺がある武雄市北方町と大町町をつなぐ国道34号は、知る人ぞ知る'麺ロード'。北方と大町はそれぞれ炭鉱の町として栄え、麺類は昭和の炭鉱全盛時代、炭鉱マンに愛されていました。北方町には「武雄・北方ちゃんぽん街道」、大町には「大町たろめん」があります。

武雄・北方ちゃんぽん街道

 武雄市北方町の国道34号、短い区間にちゃんぽん店が集中する「武雄・北方ちゃんぽん街道」。地元の人やドライバーたちが、それぞれ行きつけの店の味を楽しんでいます。武雄市では2012年に「全国ちゃんぽんサミット」が開かれるなど、庶民の味は今や全国区です。
 同街道の中でも気になるちゃんぽん店が、「ドライブインかみや」。小さな食堂で昭和をほうふつとさせる外観は味わいがあります。看板娘は、なんと大正11年生まれの現在94歳・小路丸キクエさんです。「炭鉱マンより、うちは地元の農家の人が常連さんやったですね」と昔を語るキクエさん。「何よりお店がかわいかけんですね(訳・かわいいですから)」と毎日、10:30から15:00くらいまで毎日店に立ち、お客様をおもてなししています。
 ドライブインかみやのちゃんぽんは、豚骨と鶏ガラで取ったスープにたっぷり野菜のうまみが加味されたあっさり味。お肉は佐賀のブランド豚「若楠ポーク」を使っています。娘の初恵さん(66)、孫の貴之さん(45)の3代で営む家庭的な雰囲気を満喫しながら、召し上がれ。


「ドライブインかみや」のちゃんぽんは、大学や就職などで県外に出た人にとっては「故郷の味」です。


「おいしかったって喜んでもらうのが一番ね」と話すキクエさん。仕事の後はお裁縫が日課。バッグやティッシュケースを手縫いし、震災の地に送ることもあるそう。「こんなふうに年を重ねられたら」と憧れの存在です。


昭和39年に旅館と食堂を始めて以来、地元に愛されるドライブインかみや。ちゃんぽん以外にもカツ丼も人気です。(写真左から、キクエさんの娘・初恵さん、キクエさん、孫の貴之さん)

【武雄・北方ちゃんぽん街道でちゃんぽんが味わえる店】

  • 焼肉レストランふちがみ Tel.0954-36-2904 営/11:00~21:30 休/月曜、木曜 
  • 常楽軒 Tel.0954-36-4320 営/11:00~21:00 休/月曜
  • 幸食堂 Tel.0954-36-3832 営/11:00~14:00、17:00~23:00 休/火曜
  • 佐賀ラーメン 喰道楽 Tel.0954-36-2858 営/10:30~24:00 休/なし
  • 井手ちゃんぽん Tel.0954-36-2047 営/10:30~21:00 休/水曜
  • NUFNUF Tel.0954-36-3530 営/18:00~24:00 休/水曜
  • 居酒屋 だんだん Tel.0954-33-0054 営/17:00~23:00(L.O.) 休/月曜
  • 精養軒 Tel.0954-36-2766 営/11:00~22:00 休/木曜
  • ドライブインかみや Tel.0954-36-2915 営/11:00~20:30 休/日曜

【北方町へのアクセス】 長崎自動車道武雄北方ICを佐賀方面へ向かって約10分。
【問い合わせ先】 武雄市観光協会 Tel 0954-23-7766
ちゃんぽん街道チラシ(PDF)

大町たろめん

 大町たろめんは、世界でも佐賀県大町町の6店舗でしか味わえない炭鉱マンのソウルフードです。こくとうまみ、あっさり感が同居する牛骨と鶏ガラで取った贅沢なスープ。麺は細めのうどんめんです。具はキャベツ、玉ねぎ、ニンジン、キクラゲ、エビ、豚肉がたっぷり。しょうがの香りがふわっと漂い、食欲をそそります。
 たろめんは元々、高度成長期、全国有数の良質な石炭が採掘されていた杵島炭鉱が全盛期の頃、町内の中華店で始まったメニュー。炭鉱マンが採掘作業の行き帰りに食べたそうです。店主が亡くなると1964年「たろめん食堂」が味を継承しましたが、その食堂も2000年、閉店することに。しかし、味を忘れられないコアなファンたちの要望もあって、有志たちの手によって5年前に復活。世の中から消え去りそうになりながらも、なんとか受け継がれた幻の味です。ぜひ、大町で歴史を感じながら、味わってください。


おおまち情報プラザの大町たろめん。①そのまま、②唐辛子、③ソース、④酢じょうゆを加えて4回、味の変化を楽しんでください。癖になりますし、冷めてもおいしいよ!お持ち帰りもOK。


幻の味をさらに進化させて「長崎にはちゃんぽん、福岡にはラーメン、佐賀には大町たろめん」と言われるようになりたい」と意気込むおおまち情報プラザ代表で大町たろめん運営協議会の藤瀬健一郎さん


大町たろめんを有名にするのはウルトラマンタロウだ!シュワッチ!!大町たろめん5周年記念の特別ウルトラマンタロウパッケージ。インスタントの大町たろめん(300円)をお土産にどうぞ。

【大町たろめんが味わえる店】

  • おおまち情報プラザ「ひじり里」  Tel.0952-82-2500 営/11:00~14:00 休/月曜
  • さんゆうし Tel.0952-82-2108 営/11:30~19:00 休/不定
  • 赤のれん Tel.0952-82-2333 営/17:00~翌1:00 休/月曜
  • 家族庵 Tel.0952-82-3497 営/11:00~21:00 休/火曜
  • 東食堂 Tel.0952-82-2406 営/11:00~14:00 16:00~19:00 休/日曜
  • スナックジュンコ Tel.0952-82-2896 営/19:00~24:00 休/不定

【大町町へのアクセス】 長崎自動車道武雄北方ICを佐賀方面へ向かって約15分。
【問合わせ先】 大町たろめん運営協議会(大町町商工会内) Tel 0952-82-5555

ほかにもあるよ!アジサイスポット

九州一の景色!見帰りの滝(唐津市相知町) 

 日本の滝百選に選ばれた見帰りの滝。周辺には約50種4万株という色鮮やかなアジサイで埋め尽くされ、九州随一の迫力ある景色を作り出しています。

【第28回あじさい祭り】
開催期間:6月4日(土)~26日(日)
・期間中、臨時駐車場から会場行きシャトルバス乗り場までは徒歩です。
・美化協力金 200円

詳しくはこちら http://www.karatsu-kankou.jp/events/detail/88

イベント内容

  • 伊岐佐和太鼓 鼓響/6月4日(土)11:00 会場/見帰りの滝(しぶき橋)
  • あじさい俳句募集/6月4日(土)~26日(日) 自由参加
  • あじさいフォトコンテスト/6月4日(土)~26日(日) 郵便葉書による応募
  • JRウオーキング/6月18日(土) 8:30~ 受付/JR九州唐津線相知駅


アクセス
・車 長崎自動車道多久ICから車で約25分。西九州道唐津ICから約15分。
・電車 JR唐津線 相知駅下車(期間中、土曜、日曜はシャトルタクシーを運行しています)

問い合わせ先
 唐津観光協会 相知観光案内所 Tel.0955-51-8312
 唐津市相知市民センター Tel.0955-53-7125

時間差開花!眼鏡橋脊振桜街道・高取山公園・白木地区(神埼市脊振)

 脊振山系の山懐で美しい姿を見せるアジサイ。城原川沿いの県道21号「眼鏡橋・脊振桜街道」付近から咲き始めて、少し上流の「高取山公園」が咲き、標高600mを超える「白木地区」のアジサイが有終の美を飾ります。

・アクセス JR神埼駅から脊振町に向かって県道21号を進んで車で約20~30分。
・問い合わせ先 神埼市観光協会 Tel.0952-37-0107


眼鏡橋脊振桜街道/神埼市神埼町と脊振町を結ぶ県道21号沿いの城原川に架かる眼鏡橋周辺の桜並木そばにアジサイが連なり、6月には脊振渓谷を涼しげなに彩ります。


高取山公園/眼鏡橋・脊振桜街道のアジサイの開花を追いかけるように、高取山公園の約2000本のアジサイが咲き始めます


白木地区/標高600m、高取山公園からさらに山深い場所にある白木地区。地域の方々が大切に育てた約2000株のアジサイは、平地より約1カ月遅れて6月下旬から7月上旬に見ごろを迎えます

のどかに!中木庭の棚田・中木庭ダム(鹿島市)

中木庭の棚田には約13000株ものアジサイが、棚田のある山里の原風景を彩ります。また、中木庭ダム周辺には、4000株のアジサイ咲き、河畔公園を散策できます。

【中木庭の棚田】
・アクセス JR肥前鹿島駅から国道444号に進んで約20分。中木庭公民館近く。中木庭ダムのやまびこ広場周辺より300mほど上流。
・問い合わせ先 鹿島市観光協会 Tel.0954-62-3942

【中木庭ダム】
・アクセス JR肥前鹿島駅から国道444号に進んで車で約20分。
・問い合わせ先 能古見公民館 Tel.0954-62-3373 鹿島市観光協会 Tel.0954-62-3942

中木庭ダムの【あじさいまつり】
開催日:6月26日(日) 9:00~16:00
内容:アジサイの苗木プレゼント(150個限定)、地元新茶のふるまい、パンやお菓子・野菜の販売などがあります。


中木庭の棚田/里山の景色と棚田、その周辺に咲くアジサイが美しい日本の原風景を描き出します。見ごろは6月中旬から下旬。(個人宅の敷地内に入るのはご遠慮ください〉


中木庭ダム/中木庭ダム周辺や湖畔公園に映えるアジサイは5000株。地域住民が大切に管理してきました。近くには地産地消のお食事処や遊具施設を備えた公園もあります。


歩いてアジサイ巡りするのもいいけれど、ドライブがてら国道444号のアジサイ並木を眺めるのは疲れた体を癒す清涼剤です。安全運転をお願いします。

美しさの連続!!上原(うわばる)地区のアジサイ(伊万里市松浦町桃川)

伊万里市松浦町桃川の上原地区、広々とした田畑を挟んで向かい合う松浦川沿いと市道沿いには、それぞれ約300mに渡ってアジサイの花が連なり、見る人を魅了しています。このアジサイは10年ほど前、上原地区の区長をはじめ地域の方が植栽したものだそうです。毎年、草刈りをしたり、少しずつ増殖したりして育ててきました。美しく成長したアジサイが連続して咲く姿は圧巻です。


市道側のアジサイ。写真手前から、道路のずっと先まであじさいの花が連なっています。


松浦川側のアジサイ。遮るものがなく、遠くに見える山の緑とアジサイの花色のコントラストがきれい。


田畑の外周からは、松原川沿いと市道沿いのアジサイの両方が楽しめます。

DATA
〇ご注意:アジサイシーズンは農繁期でもあります。農作業の妨げにならないよう、気をつけましょう。
〇アクセス 車の場合、松浦バイパス・国道498号を武雄方面から伊万里市街地に向かって走り、鹿路峠の信号を過ぎて左の脇道に降りて約5分。JR筑肥線桃川駅から車約10分。場所が分からない場合は、松浦公民館TEL 0955-26-2001へお尋ねください。

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