美食も美観も贅沢に 小城で寒鯉と観梅を味わう

美食も美観も贅沢に 小城で寒鯉と観梅を味わう

小城を代表する名物グルメといえば鯉。夏に食すイメージが強いのですが、実は脂のノリが一番いい寒い時期が最高においしいのだとか。今回は、その旬を堪能できるイベント「清水寒鯉(きよみずかんこい)まつり」をご紹介します。新感覚のオリジナルメニューも揃え、鯉好きもビギナーも楽しめますよ。さらに、梅の名所「牛尾梅林」では3月初旬の見頃に向けて開花の準備万端です。春の始まりは、おいしく香り高い小城で過ごしてみませんか。

※この情報は2016年2月時点のものです。

寒い時期の鯉は格別なんです!

 小城の市街地から車で15分ほどの山手にある「清水の滝」エリアは、鯉料理で知られる名所。入り組んだ細い路地沿いに、昔ながらの佇まいを見せる料理屋が10軒ほど立ち並んでいます。
 夏は滝の涼風と鯉料理を求めて多くの観光客が訪れますが、冬の特に2月はひっそりと静かになる...はずですが、今年はちょっと違うんです。料理屋には、お昼のピーク時を過ぎてもお客さんが訪れ、活気ある雰囲気。もちろんお目当ては鯉ですが、同じ鯉でもこの時期ならではの「寒鯉」なのです。
 小城市では、ただ今「清水寒鯉まつり」を絶賛開催中。夏の鯉を食べたことがあっても、冬の鯉となると鯉好きでも未体験の方は多いのでは?「これまでも、来たお客様には冬の鯉のおいしさを伝えてはいたんですが、より多くの方に寒鯉ならではの魅力を伝えたくて」と熱く語るのは、清水鯉料理振興会「鯉しげ」の江里口大さん。「また、鯉が食べられることを知らない若い方や、生臭いイメージをもっている方でも、口にするとほとんどの方がおいしいと満足してくださいます。味には自信ありです!」
 そのおいしさの秘密は脂のノリ。冬は最も脂がのってリッチな味わいになるのです。


全国名水百選に選ばれている清水の滝の清流。滝ごり霊場として有名な「清水観音」も必見です。


無料駐車場すぐそばの参道には、まつりを盛り上げる提灯がずらり。夜はライトアップされます。


自身も料理人である江里口さん。「小城の鯉料理をもっと広めていきたい」と仕事に励んでいます。

期間中は寒鯉の刺身をサービス!'鯉のあらい'とどう違う?

 各店舗のいけすには清水の清流が満たされ、鯉が泳いでいます。脂がのるのは、水温が冷たいから。鯉は筑後川にある養殖場から運ばれてきますが、冬はより温度の低い山手の水で静かに過ごし、産卵に備えて栄養を蓄えたりすることで脂がのってくるそう。また、いけすでは一か月程全くエサを与えず清水の清流でさらすことで、臭みも消えるそうです。
 さて、鯉料理の代表といえば「鯉のあらい」と「鯉こく」。寒鯉まつりでは、これに「寒鯉の刺身」が名物となります。ですが、刺身とあらいの見た目はほぼ同じ。何がどう違うのでしょうか。
 「鯉のあらいは文字通り、薄造りにした鯉を水流で打たせる(洗う)んです。水の中でくるくる回ることで脂が落ち、淡白でコリっとした食感が生まれます。刺身は打たせる工程がなく、そのまま刺身にしたもの。柔らかくトロッとしてますよ」と江里口さん。
 なるほど食せば違いが分かり、鯉料理の奥深さも実感。どちらもまったく臭みがなく、上品な甘みが広がる絶品です。期間中は鯉の刺身をサービスで提供。もちろん単品注文もできるので、お気に召したらぜひ食べ比べをお楽しみください。
 鯉こくにももちろん寒鯉が入っていますよ。味噌のコクと旨みが相まって、冬はほっこり温まる至福の一杯です。


鯉のあらいは酢味噌で。酢味噌は各店に伝わる味の違いがあり、自分好みを探すのも一興です。


「常連客への裏メニューとして出すことはあった」という刺身を食べるチャンスですよ!


寒鯉まつりでは、清水鯉料理振興会の7店舗で寒鯉料理を提供。単品や定食などで楽しめます。

お店によってオリジナルメニューも

 鯉のあらいも刺身もさばく技術があってこそ。鯉には個体差があり、江里口さんいわく「カッターでの切りやすさに例えると画用紙と和紙くらいの違いがある」そう。先代、先々代から受け継がれてきた技術が生む、食文化としての鯉料理にも触れることができますね。
 また、期間中は一部店舗でオリジナル料理も提供。鯉の唐揚げや、「これまでは鯉コクに入れるだけだった」という白子の刺身を味わえたりと、おいしい発見がありますよ。
 さらに、清水新メニューとして「あったかせいろ」も新登場。こちらは鯉料理ではなく、お肉+野菜のせいろ蒸し。要予約ですが、淡白な鯉料理となら一緒に食べてもペロリといけそうです。
 ちなみに鯉は、健康的にも優れた食べ物。良薬として中国最古の薬物書にも登場し、むくみ解消や母乳の出がよくなるといった効果が期待されています。もはや食べない理由がない鯉料理。鯉好きも、苦手なイメージがある方も、残り少ない旬の寒鯉をぜひご堪能ください。


冬はぷっくりと厚く甘みが増すという寒鯉の白子刺。濃厚でクリーミーな味が最高です。


サクッとジューシーな鯉の唐揚げ。白身の魚や鶏肉の唐揚げとはひと味違う味覚をお試しあれ。


なんとこちらは鯉のユッケ。希少部位の鯉のハラミを細切りにして、ゴマ油で和えた珍味です。


老若男女に人気の鯉のあんかけは、野菜たっぷりで見た目にも食欲をそそる逸品です。


期間中は寒鯉スタンプラリーを開催。料理店1店舗と滝エリア2カ所のスタンプで応募できます。


この用紙に願い事を書き、各店に設置の「鯉鯉ポスト」へ投函を。清水観音で祈願してくれるそう!

DATA
<清水寒鯉まつり>
○期間:平成28年2月6日(土)~2月28日(日)
○会場:小城市清水鯉料理振興会7店舗(清水屋・鯉御殿・鯉しげ・白滝・清竜・滝見屋・深松屋)
○交通:長崎道・佐賀大和インターから車で約20分、またはJR唐津線・小城駅より車で約10分
※各店舗で駐車場完備
○お問合せ:清水鯉料理振興会 鯉しげ・江里口 TEL 090-9585-9222
寒鯉まつり公式ホームページはこちら

牛尾(うしのお)梅林の艶やかな梅も満喫しよう。3月には梅まつりを開催

 小城にはこの時期ならではの楽しみがもう一つ。2月中旬から3月上旬にかけて、牛尾山一帯に咲き誇る「牛尾梅林」です。清水の滝エリアからは車で約35分。標高80mほどの牛尾山はのどかな風景に包まれ、山肌一面に植えられた約1万3千本の梅が地元農家の方々に大切に守られています。
 淡い白や桃色のコントラストをなす全景や、間近で見る可憐な花びら、下から眺める迫力ある姿など、見る場所によって異なる趣きが魅力。山頂近くには、延暦15年(796)の創建で、天葺根命(あめのふきねのみこと)をまつる「牛尾神社」がひっそりと佇み、ここからの眺めにはすがすがしさがあります。
 今年は天候に寒暖の差があり、見ごろの予測が難しいところですが、3月初旬あたりになりそう。3月5日(土)・6日(日)には恒例の「牛尾梅まつり」が開催されるので、タイミング的にはぴったりです。まつりでは、地元出身ミュージシャンのライブや農産物市場、同時開催の「軽トラ市、テント市」などがあり、アットホームなムード。この梅林で育った梅の実の梅干しや梅エキスなど加工品の販売もお楽しみに。
 寒いからと家にこもってはもったいない!今年は小城のまつり三昧といきましょう。


果実栽培の歴史としては県内最古といわれている牛尾梅林。8割強が白加賀(しらかが)という品種。


地元の農家が大切に栽培されてるので、ルールを守って美しい景色と香りを楽しもう。


源義経や弁慶も腰旗を奉納したという歴史が伝えられる牛尾神社。まつりの時は賑やかな空間に。

DATA
<第26回 牛尾梅まつり>
○期間:平成28年3月5日(土)・6日(日) 9時~17時
○会場:小城市三里 牛尾神社境内および牛尾山頂駐車場
○交通:長崎道・佐賀大和インターまたは多久インターから車で約20分。
JR唐津線・小城駅または牛津駅から車で約10分。
※無料シャトルバス運行(三里支館・竹下製菓駐車場)
○お問合せ:梅まつり実行委員会 TEL090-3900-3923 TEL090-4510-4898
農林水産課 農政企画係 TEL0952-37-6125(月~金・受付)
○チラシはこちら→
(PDF:934KB)
(PDF:740KB)

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