まちが踊る心が躍る 唐津くんち

まちが踊る心が躍る 唐津くんち

秋への深まりとともに、唐津のまちに笛・鐘・太鼓の音が聞こえ始めました。唐津神社の秋大祭「唐津くんち」の到来です。祭り最大の呼びものである現在の曳山の始まりは文政二年(1819年)といわれ、「唐津くんち」は国重要無形民俗文化財に指定されています。11月2日(月)の宵ヤマを皮切りに4日(水)まで行われ、期間中の人出は約50万人。唐津市民の心躍る「唐津くんち」をご紹介します。

※この情報は2015年10月時点のものです。

長い歴史を持つ「唐津くんち」

 城下町・唐津のまちを彩る「唐津くんち」。その始まりは諸説ありますが、創建1260年を誇る唐津神社の口伝によると、寛文三年(1663年)に神輿を出した神幸祭が始まったようです。
 祭りの最大の魅力は、豪華で勇壮な曳山がまちを巡る曳山行列です。各町は、担ぎ山といわれる傘鉾、さらに走り山と呼ばれる山をつくって唐津神社に奉納していたといわれます。文政二年(1819年)、刀町の住民が京都・祇園祭の山鉾をヒントに、囃子ヤマと呼ばれた「赤獅子」の曳山をつくり、それが今の曳山行列へとつながっていきます。
 「赤獅子」の完成後57年間にわたって15台の曳山がつくられ、明治中期に1台を消失。14台は修復を重ねながら住民に脈々と受け継がれているのです。


刀町の赤獅子を筆頭に獅子や龍などの縁起物や勇壮な武士の兜などの曳山がつくられました。重さは約2~3トンで、日本最大級の漆工芸品です。


唐津神社からまち西部のお旅所まで、250~400人の氏子が曳いていきます。子どもから大人まで統制がとれたさまは美しく、まさに圧巻です。


今年、魚屋町・鯛がつくられてから170年。水主(かこ)町・鯱(しゃち)、江川町・七宝丸は140年です。これらの町内では、記念の餅まきが予定されています。

11月2日夜の「宵ヤマ」からスタート!

 「唐津くんち」は11月2日(月)夜の「宵ヤマ」からスタートします。JR唐津駅や主要観光スポットで案内マップを手に入れ、巡行の時間とコースをチェックしましょう。
 「宵ヤマ」は19時30分、曳山が各町内から唐津神社を目指します。ゆらゆらと揺れる提灯がお祭りの雰囲気をいっそう盛り上げます。
 3日(火・祝)は「唐津くんち」最大の見どころといえる「お旅所(おたびしょ)神幸」。早朝、唐津神社で「カブカブ獅子」と呼ばれる獅子舞が奉納され、9時30分より1番山から順番に曳山巡行が行われます。「お旅所」と呼ばれる砂浜への曳き込み・曳き出しは、見ているほうも思わず力の入るシーンです。
 そして祭りは、4日(水)のフィナーレへ。曳山は再びまちを巡行し、曳山展示場へと帰っていきます。氏子たちは安堵感と寂しさを抱えながら、また新しい1年を迎えるのです。


11月2日の「宵ヤマ」。曳山が各町内から唐津神社へ向かいます。時間になると一斉に提灯に灯りがともって祭りがスタート。静から動へ移る瞬間です。


11月3日、「唐津神社」に集結した14台の曳山が巡行。「お旅所」へ向かいます。なお曳山周辺は危険です。関係者の指示に従って見物しましょう。


曳く練習はなく、ぶっつけ本番。怪我や事故がないのは、子どもの頃から参加して体が覚えており、役員の采配に注視しているからでしょう。


こんな狭い通りは迫力満点! 氏子にとっては腕の見せどころです。軒を連ねる家々や電線にぶつからないように、細心の注意を払って曳いていきます。


お旅所は一面砂地。車輪が砂に食い込んで、曳き込み・曳き出しは至難の技です。氏子はもちろん観客も力が入るところです。


11月4日、市内を巡行した後、曳山展示場へ帰っていきます。曳山展示場では年間を通じて曳山や「唐津くんち」を紹介しています。

唐津グルメ&お土産は「アルピノ」で

 祭りと一緒に楽しみたいのが地元グルメ。しかし、「唐津くんち」期間中、ヤマを曳くためにお店の多くは休みにしています。そんな中で飲食店を探すのは、ビギナーにとって難しいものです。そこで「ふるさと会館アルピノ」に行きましょう。ここでは「物産市」が開かれます。お弁当や地元グルメをテイクアウトし、無料休憩所で味わうことができます。
 「唐津くんち」グッズや唐津焼、呼子の一夜干しなど、お土産もたくさん並びますよ。


おくんち料理の豪勢さも「唐津くんち」の名物。その代表格は「アラ」料理。この大きな魚を振る舞う家もあります。アルピノで食べることができます。


JR唐津駅隣の「ふるさと会館アルピノ」をお祭り見物の拠点にしましょう。地元グルメからお土産品まで揃います。


ヤマの形をしたガム「曳山ガム」はお土産に人気。マグカップや携帯ストラップなど、趣向を凝らした「唐津くんち」グッズが揃います。

■DATA
唐津くんち
○日時:2015年11月2日(月)~4日(水)
・宵ヤマ 2日(月)19:30~22:00
・お旅所神幸 3日(火・祝)9:30~16:30(お旅所曳き込み12:00、曳き出し15:00)
・町廻り 4日(水)10:00~17:30
○場所:唐津市内
○交通:JR唐津駅から唐津神社まで徒歩約10分
○駐車場:市内7か所に用意
※当日は周辺道路の混雑が予想されます。アクセスの際は、厳木・多久有料道路が便利です。詳しくは佐賀県道路公社ホームページで。
○お問合せ:唐津観光協会 TEL0955-74-3355、唐津駅総合観光案内所 TEL0955-72-4963
※参考:
「唐津くんち」案内(PDF)
「唐津くんち」曳山巡行コースマップ(PDF)
駐車場・シャトルバス案内
唐津観光協会ホームページ

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