鉄道の旅 バルーンフェスタも唐津くんちも唐津線で満喫!!
佐賀がサイコー!!!に盛り上がる晩秋。同時期に「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」(佐賀市)と「唐津くんち」(唐津市)が行われます。2大まつりをはしごするため、移動手段のおススメは全線単線のJR唐津線。車窓から佐賀らしいのどかな風景を眺めながら、のんびりと鉄道の旅を楽しんでください。途中下車の旅もまたサイコー!!!※この情報は2017年10月時点のものです。
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100機を超える熱気球が秋空を彩る
2017佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
日程/11月1日(水)~5日(日)キッズデーは2日(木)開催
場所/嘉瀬川河川敷(佐賀市)
●熱気球競技飛行/7:00~、15:00~
最終日の午後は、キー・レース・グラブ・レース
●バルーンファンタジア/9:00~10:30頃
●夜間係留(ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン)/4日(土)、5日(日)の18:30~。
アクセス/JR唐津駅から1時間、JR佐賀駅から約5分。JRバルーンさが駅下車
詳細/2017佐賀インターナショナルバルーンフェスタにアクセス
問/熱気球大会佐賀運営委員会 TEL.0952-29-9000
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◆会場までのアクセス
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過去記事『佐賀の秋空に多彩に舞う!「2016佐賀熱気球世界選手権」』 -
江戸時代から続く伝統 14台の曳山が勇壮に
唐津くんち(2016年12月ユネスコ無形文化遺産登録)
唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち曳山行事」が「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。唐津くんちは、毎年11月2~4日の3日間に渡って開催される唐津神社の秋季例大祭であり、「エンヤー、エンヤー、ヨイサー、ヨイサー」のかけ声で曳山が通りを駆け抜ける勇壮なまつりです。●11月2日(木) 宵ヤマ 19:30~22:00
●11月3日(金・祝) お旅所神幸 9:30~16:30
●11月4日(土) 町廻り(翌日祭) 10:00~17:30
場所/唐津市 (唐津神社、市内一巡、曳山展示場など)
アクセス/JRバルーンさが駅から1時間、JR唐津駅下車。JR佐賀駅から1時間10分。
詳細/唐津観光協会旅Karatssu へアクセス
問/唐津観光協会 TEL.0955-74-3355
過去記事『唐津っ子が最も熱くなる3日間 絢爛豪華な唐津くんち』
フォトジェニックな1両編成の黄色い電車
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JR唐津線
JR唐津線は久保田駅(佐賀市)から西唐津駅(唐津市)まで42.5km、全13駅の全線単線路線です。車両編成は1両から最大でも4両。黄色い車両1両が、緑豊かな山々を背景に川沿いや佐賀平野の中をトコトコと走る姿はかわいさ全開です。車窓からの眺めも美しく、SNS映えもするフォトジェニックな鉄道の旅になりそう。無人駅が多いのですが、途中下車して田舎の空気とご当地のカフェなどを楽しんでね。
詳細/「唐津線ですきっぷ」にアクセス
途中下車してローカルな旅を楽しもう
01.小城駅 / 02.東多久駅 / 03.多久駅 / 04.車窓からチェックしよう
01.小城駅 「九州の小京都・羊羹の町~♪」
JR小城駅
小城鍋島藩の城下町として栄えた小城。伝統と文化の香りが漂う歴史ある町です。天山山系から流れ出る水は清らかで「清水川」は名水百選に選ばれるほど。清流に放たれた鯉は美味で、清水の滝の周辺には鯉料理店が軒を連ねています。祇園川には初夏にホタルが乱舞するなど自然豊か。羊羹の町としても知られています。
小城公園
小城鍋島藩の初代藩主・鍋島元茂、二代藩主・直能が造った庭園。春には3000本の桜が咲き誇る名所で「さくらの名所百選」にも選ばれています。園内にある岡山神社はパワースポットとしても知られていますので、ぜひ立ち寄ってください。 ●小城駅から徒歩約10分
小城ようかん
小城は人口5万人の小さな町ですが、約20軒もの羊羹店がそれぞれ伝統の味を伝え続けています。小城ようかんの中でも、表面は少し硬くシャリシャリ、中はしっとりとした食感、甘すぎず上品な味わいの昔ながらのようかん「切り羊羹」には根強い人気があります。
◆小城市観光協会 羊羹店舗紹介
小城鍋島藩二代藩主・直能の二男・元敦の流れを組み、柳生新陰流を幕末まで伝えてきた「西小路鍋島家」の人々が住み継いできた武家屋敷。築約140年の古い佇まいはそのままにGallery&caféにしました。屋敷内では自家製の野菜や地元野菜をたっぷりのランチ、カフェタイムにはオリジナルブレンドのコーヒーや手作りスイーツを提供しています。スタッフとの会話も楽しみながら、ゆっくりと食事を楽しんでください。
不思議と落ち着く雰囲気の武家屋敷。大きな実がなるという古い梅の木やツツジなどしっとりと設えられた庭も堪能してください。
洋菓子店と同店がコラボして作った新食感のスイーツ「ようかんとりゅふ」。小城ようかんを使って、今までにない口溶けのよさと、上品な味わいに仕上げました。一口サイズでお土産にもぴったり!
問い合わせの多かったエプロンの展示販売が行われていました。センスの良いカラフルなエプロンが揃います。他にも器の展示販売など、様々なイベントが企画されています。
02.東多久駅 「自然と歴史の町~♪」
JR東多久駅
昭和30年代前後、別府炭鉱の町として賑わっていた東多久町。自然に囲まれて四季折々に違う表情を見せてくれます。
大平庵
1868年創業の造り酒屋だった大平庵。昭和40年代に生そばとそばつゆ専門店に転身。こだわりの生そばは、酒蔵レストラン「大平庵」で味わえます。
●JR東多久駅から徒歩約10分
所/多久市東多久町別府4650
TEL/0952-76-2455
営/11:00~21:00 休/火曜
他/そば打ち体験もできます
◆ホームページ大平庵酒蔵資料館
往時をしのぶ酒造りの道具は国の重要有形民俗文化財に指定され、同レストランの大平庵酒蔵資料館で見ることができます。また、佐賀の地酒の試飲もできます。
11月11日(土)には、「大平庵 夜の酒蔵楽宴会」が開催され、酒造りの歴史と、貴重な古い酒蔵でゆっくりと音楽を楽しめます。
問/酒蔵 大平庵 0952-76-2455
目の前は田園風景。築106年の古民家で、「安心して食べられるものを」と食材にこだわる陽だまり。佐賀県産米麹と五島灘の塩で作った塩麹や醤油麹など調味料のほか、国産アジ子と昆布でとった出汁は手づくり。それらの調味料を使った料理はどれも素材のうまみが引き出され、滋味豊かで美味です。地元の安心安全な旬の野菜をたっぷり使った「菜菜御膳」は、5つの皿に何種類も料理がのり、食べることが楽しくなります。豆腐もおからのケーキも手作りです。
衛生的な環境で育ち、22年連続でSPF豚に認定されたブランド豚「芳寿豚」の麹焼きは、臭みがなく柔らかくて、ジューシー。
田舎にある築106年の古民家は、落ち着く雰囲気が、心身ともに癒されます。オーナーこだわりの商品を話しながら選ぶのも楽しい時間。
オリジナルのドリンクやデザートも人気。自家製の甘酒を使ったドリンク「あまざけミルクキャラメル」を目当てに訪れるファンもいるとか。
03.多久駅 「佐賀県の真ん中・孔子の里~♪」
JR多久駅
四方を山に囲まれた盆地にある多久市は、国の重要文化財「多久聖廟」などがある史跡の町。秋の紅葉など四季折々の変化が楽しめる場所もいっぱいです。最近は「多久市まちづくり交流センターあいぱれっと」を中心に町の元気が上昇気流に乗っています。個性豊かなアーティストたちによるウォールペイント・シャッターアートシャッターアートが素敵に彩る通りや、軽トラ市などイベントで元気を受け取ってください。
多久市まちづくり交流センターあいぱれっと
多久駅に隣接した誰でも気楽に立ち寄れる'まちなかリビング'。最新の雑誌など揃えた図書やラウンジコーナーはまちの人との触れ合いや休憩の場にも最適。子どもを遊ばせるスペースのほか、人気のボルダリングウォールは初心者向けに設えてあるので、旅の途中に体を動かしがてらチャレンジしてもOK。お土産に嬉しい佐賀名菓のショップなどもあります。
◆ホームページ
◆facebookでイベントチェック多久聖廟
教育を重んじた領主・多久茂文によって、1708年に創建された孔子像と四配(顔子、曽子、子思子、孟子)を祀る孔子廟。現存する聖廟の中では3番目に古いのですが、1番壮麗な建物といわれているそうです。春と秋には孔子と四配に感謝する儀式「釈菜」が行われ、当日は廟内の一般拝観ができます。隣接した多久物産館「朋来館」では聖廟の土産品や多久の物産品が揃っています。
ホームページ
「あいぱれっと」の一角にあるカフェ。広い店内、外にはテラス席もあり、季節の花々を眺めながらのゆるやかな時間を過ごすことができます。料理にはおもに、地元の食材を使用。タマネギの旨みとトッピングの温玉でまろやかな味わいにした「焼きカレー温玉乗せ(限定5食)」は安価でボリュームたっぷり。2人でシェアしてもいいかも。
さまざまなシーンで利用できるでんでんカフェ。音楽ライブやスポーツのライブビューイングも行われ、多くの人で盛り上がります。貸切のパーティや宴会も可能です。
アイスクリームや生クリームがトッピングされたハニートーストもビッグ。これで400円。プラス100円でドリンクもセットできます。
じっくりとしょう油に漬け込んだ「鶏の竜田揚げランチ」、地元から仕入れた豚肉にジンジャーを加えた「ポークジンジャー」も人気。ランチは季節ごとに変わります。
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でんでんカフェ
多久市まちづくり交流センターあいぱれっと内
TEL/0952-20-2206
営/11:00~20:00
休/第1月曜(不定休あり)
04.車窓からチェックしよう
JR厳木駅
ホームに蒸気機関車の水を補給するために造られた赤煉瓦の給水塔(明治32年製)が残っています。写真家・荒木経惟のフォトエッセイが原作の映画「東京日和」(監督・竹中直人)の撮影場所です。
JR岩屋駅
小さな駅舎が唐津線のかわいい感じにぴったりとマッチ。車窓からは唐津駅までフォトジェニックな景色が続きます。
JR本牟田部駅
昭和35年開業当時から無人で駅舎がない駅です。のどかな風景が印象的です。駅舎はなくても、ちゃんと停まってくれるから心配無用です。
JR山本駅
大正元年建設の古い木造平屋建て駅舎。駅名標はJR九州唐津鉄道が駅近くの唐津工業の生徒たちに依頼して手づくりしてもらったそうです。キハ125
全身黄色のキハ125形は、93年にローカル向けに開発されたレールバスタイプの一般型気動車で、「YDC(イエローディーゼルカー)-125」の愛称を持ちます。キハ47
キハ47系は、老朽化した国鉄初期の液体式気動車キハ10系を置きかえる目的で、1977年に登場した普通列車用気動車です。大半の車両がワンマン改造されています。ほとんどの車両がセミクロスシートになっており、のどかなローカル線を楽しめます。