基山・みやきエリア 御朱印がいただける神社・お寺
天台宗別格本山 大興善寺(だいこうぜんじ)【基山町】
春はつつじ、秋は紅葉名所として人気 1300年の歴史を持つ古刹
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大興善寺は、標高400メートルほどの契山(ちぎりやま)という山の麓から中腹にかけて立つお寺です。奈良時代の養老元年(717年)に行基が開創し、本尊の十一面観世音菩薩は行基(ぎょうき)の作といわれています。平安時代の承和2年(835年)、火災によって堂や塔が焼失しましたが、本尊は焼けなかったことから火災除けにご利益があるといわれます。承和14年(847年)に円仁和尚が再興し、以後、比叡山延暦寺の末寺となり、天台宗のお寺として知られています。
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本堂の裏側に広がる庭園、契園は、敷地面積7万5000平方メートル。「つつじ寺」の愛称で全国に知られ、春は5万株のつつじが咲き乱れます。秋はイロハモミジを中心に500本のモミジが真っ赤になり、足元には紅色の絨毯が広がります。紅葉のライトアップも必見です。「恋人の聖地」プロジェクトによって2012年7月、「恋人の聖地」に認定。契山にはこんな伝説が残っているからです。
昔々、五十猛命(イソタケルノミコト)という神様が基山の「たまたま石」に腰かけ、四方を眺めていると、小川で洗濯する村の娘、佐子姫を見初めました。二人が契山の頂きで夫婦の契りを交わしたことから「契山」と呼ぶようになり、中腹には契山観音像が建立されています。
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問/大興善寺
所/三養基郡基山町大字園部3628
TEL/0942-92-2627
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[JR]JR基山駅からタクシーで約7分
[車]九州道筑紫野インターから県道17号経由で約15分、または長崎道鳥栖インターから国道3号経由で約15分
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千栗八幡宮(ちりくはちまんぐう) 【みやき町】
日本三大粥(かゆ)祭りのひとつ「お粥だめし」
神亀元年(724年)に創建された千栗八幡宮。町の重要文化財にも指定されている、堂々とした石造肥前鳥居(藩祖鍋島直茂奉納)が表参道146段の石段下で参拝者を迎えます。毎年3月15日に開催されるお粥試しは、日本三大粥(かゆ)祭りの一つに数えられる不思議なお祭り。その年の吉凶を占うお祭りで、1200年以上の歴史を持っています。まず2月26日に大きな鍋でお粥を炊き金鉢に盛り、箸を十文字に渡して東西南北を定め、肥前・肥後・筑前・筑後の4ヶ国に国分けをして神殿の中に納めます。3月15日早朝神殿より取り出し、そのお粥の表面に出来たカビの状態を見て、その年の天候や農作物の出来具合、台風、洪水、干魃、地震、火災などを占います。当日は、近隣はもとより、遠方からも占いの結果もとめ、訪れる参拝者で賑わいます。
拝殿に安置してある可愛らしい丸みをおびた肥前狛犬(町指定重要文化財)も必見。元旦には初日の出が拝められるスポットとしても人気です。また、佐賀県出身のテノール歌手勝田友彰さんが発声道場を開いておられるとのこと。美しい歌声が境内に響きます。
問/千栗八幡宮
所/三養基郡みやき町大字白壁2403
TEL/0942-89-5566
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[JR]JR鹿児島本線久留米駅からタクシー利用で10分
[車]長崎自動車道鳥栖I.Cから車で30分 -
仁恩之瀧大本山 吉祥寺(きっしょうじ)【基山町】
自分を見つめ直す山寺
鳥栖プレミアムアウトレットから車で10分ほど。春には桜の花びらが湖面を揺らす亀ノ甲堤沿いの狭い道を山深く入ると静寂に包まれた山中に吉祥寺が現れます。1474年創建の真言宗善通寺派の西の本山で、一般人や子どもたちも体験できる修行寺。弘法大師が同寺にある仁恩之瀧で仁王経を読誦し国家安穏を祈願したと伝えられています。本尊は大日如来。その体内には大日大聖不動明王が真の本尊として設置されていて、12年に1度、丑(うし)年に見ることができます。本堂の地下には四国88カ所の砂が敷き詰められた真っ暗な地下道があります。静かに一周しながら自分自身を見つめ直し、反省し、新たな自分になれるように願う「御浄土巡り」をすることができます。周辺にはシャクナゲなど季節ごとに美しい景色が広がります。まずは呼び鈴がわりに梵鐘を突いてください。問/仁恩之瀧大本山 吉祥寺
所/三養基郡基山町園部1167
TEL/0942-92-2128
体験/子どもたちには小僧体験などテレビもない日常から離れた空間で宿泊体験を行っています。団体のほか大人は1人でも可。1泊2食3500円
●アクセス Googleマップはこちら
[JR]JR鳥栖駅もしくはJR基山駅からタクシーで5分
[車]長崎自動車道 鳥栖I.Cから5分
鳥栖筑紫野線正応寺I.Cもしくは園部I.Cから2分