秋の風物詩・浮立(県内)
ここでは、行って見て触れてみたくなる佐賀県内のオススメの旬のスポットをご紹介します。
概要
浮立は、五穀豊穣を感謝し、雨乞いや怨霊鎮魂、悪霊退散を神に祈願しようという意味があります。その語源は、平安時代の娯楽「風流」といわれ、鉦(かね)や太鼓のリズムにあわせて踊ります。
鹿島市の『面浮立』は、県の重要無形文化財に指定されており、この面浮立を舞う時につける鬼の顔をした浮立面が特徴です。
面師が昔ながらの"のみ"をふるって、楠、桐、桧、能古見杉などの木目を活かしながら、精密かつ丹誠込めて彫った鬼の面です。
一つ一つが生き生きとした表情を浮かべる浮立面は、見る人を圧倒するほどのすごみを持っています。
日月を形どり雲龍を描いたテンツキと呼ばれる大きな前立を顔につけ、鉦や太鼓に合わせて踊る天衝舞(てんつくみゃあ)浮立は、佐賀市富士町市川のものが代表的です。これも、県の重要無形民俗文化財に指定されています。浮立の踊り手は、いずれも仮面を被ったり、或いは手ぬぐいで口を覆ったりといった出で立ちですが、これはそのような者を神の権現とみなすという、古くから佐賀にある考えに基づくもので、浮立がまさに厳格な神事であったことを示しています。
温泉街のはずれから、美肌の神様である「白なまず」が祀られている豊玉姫神社までねり歩くのは、嬉野市の面浮立。
毎年11月3日に開催される「嬉野温泉秋まつり」で見ることができ、特産品の"湯どうふ"をふるまう「湯どうふフェスタ」や「産業祭」も同時開催され、賑わいをみせます。
データ
●第18回 鹿島伝承芸能フェスティバル
日程:2015年9月13日
場所:祐徳稲荷神社
問合:鹿島市商工観光課 0954-63-3412
交通:JR肥前鹿島下車、バス15分
●市川 天衝舞浮立
日程:2015年10月中旬
場所:市川諏訪神社
問合:佐賀市富士支所産業振興課 0952-58-2860
交通:JR佐賀駅より車で40分~60分
●嬉野温泉秋まつり
日程:2015年11月3日
場所:嬉野温泉商店街、温泉公園
問合:嬉野温泉観光協会 0954-43-0137
交通:嬉野温泉バスセンター下車