有田陶器市
約120万人が訪れる陶磁器の一大イベント!「有田陶器市」
佐賀の春の恒例イベントといえば、「有田陶器市」。毎年ゴールデンウイークに開催されているこの陶器市は、窯元や販売店が並ぶ上有田駅から有田駅まで約4㎞のメインストリートを中心に、約420店舗が立ち並び、全国から約120万人もの陶磁器ファンが訪れます。
有田陶器市の歴史は古く、明治29(1896)年、町内の桂雲寺で陶磁器品評会と同時に「蔵ざらえ大売出し」が開催され、これが陶器市の始まりとされています。それ以前にも市は行われていたようで、一説には、5月2、3日に霊場黒髪山を目指して全国から集まるお遍路さんたち目当ての商売がはじまりとか。
メインストリートの皿山通りにはさまざまな陶器を扱う店が並び、掘り出し物や若手作家の作品が見れたりと、楽しみがいっぱい!ファンの間では「ブランド品は初日、安さで買うなら最終日」というのが陶器市の常識だとか。普段は店先にあまり立たない職人さんと直接話ができるのも、陶器市の醍醐味のひとつ!作り手の思いに触れることで、新しい発見や出会いが待っています。
オススメの窯元紹介
KIHARA
産地商社として国内外を問わずさまざまな企業やクリエイターとコラボレーション作品を発表している「KIHARA」。古典とモダンを融合させ、見て使って楽しい器は日常使いのものから、特別な日に使いたいものまでバリエーション豊かに揃います。豆皿や取り皿に日本の伝統紋様をモダンにアレンジした「KOMON(コモン)」はKIHARAの定番商品です。
KIHARA
カネアオ
老舗「成富本店」の4代目が夫婦で営むセレクトショップ。
高級感のある割烹食器をメインに扱う本店とは対照的に、日常生活の中で使いたくなるシンプルな器や、かわいらしいデザインの小物など、若者向けのカジュアルな器が並びます。
おすすめの器は「吹付シリーズ」。ひとつひとつスプレーで釉薬を吹き付けています。
シンプルながら存在感があり、使えば使うほど味が出てくる器です。
カネアオ
【イベント・祭り】有田陶器市
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
佐賀が舞台の「佐賀インターナショナル バルーンフェスタ」
迫力満点の熱気球を鑑賞
毎年11月上旬に開催される「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」は、世界中からトップパイロットたちが集まる、アジア最大級の熱気球大会です。会場となる嘉瀬川河川敷を中心とした佐賀平野一帯には、バルーンの離着陸に十分なスペースと安定した気流、そして、様々な向きの風の層があり、バルーンの飛行に理想的な土地。バルーン競技のほかに、かわいい動物やキャラクターが巨大なバルーンになって勢揃いするバルーンファンタジアや気球教室、グルメ屋台、物産展などエリアごとに分かれたイベントが盛りだくさん!
競技は、バルーンを風に乗せて飛行しながら、いかに正確さ、ターゲットに近づけるかを争う競技です。タスクと呼ばれる約20種類の競技種目があり、1回のフライトで1〜5種類のタスクが設定され、競技者は決められたエリアや時間の中で操縦の正確さを競います。
そして、各タスクで獲得した点数の合計で順位を競います。バルーン競技は期間中の朝7時~と夕方15時~の1日2回。佐賀の秋空に一斉にバルーンが舞う姿は必見!
見どころ①バルーンファンタジア
アニメの人気キャラクターやかわいい動物たちが巨大バルーンになって登場!天候が良ければ普段は入ることのできないローンチサイトへ入り、バルーンを真下から見たり写真撮影をしたりとバルーンを間近で楽しめます。大会期間中、毎日9時~10時30分に開催。
見どころ②うまかもん市場
佐賀の特産品を一堂に集めたバルーンモール「うまかもん市場」。ここでは直売所や加工所等による新鮮野菜や農産物加工品の販売や、農家自ら生産した農産物を使った料理が味わえるレストランまで揃います。豊かな自然に育まれた佐賀の新鮮な海の幸、山の幸を思いっきり堪能しよう!開催期間中7時30分~。
見どころ③ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)
18時30分から河川敷一面に広がったバルーンが音楽に合わせてバーナーの赤い炎に照らされ、ライトアップされます。最後には「バーナーズオン!」の掛け声と共に一斉点火の合図がかかります。昼間とは違った幻想的な光景は日本夜景遺産に認定されています。
【イベント・祭り】佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
唐津くんち
大迫力の曳山が駆け巡る!
唐津の秋の風物詩「唐津くんち」
毎年11月2日~4日に開催される、唐津神社の秋季例大祭。「くんち」とは「供日」とも書き、収穫感謝の意が込められています。獅子、兜など各町が江戸~明治期より守ってきた豪華絢爛な14台の曳山(ヒキヤマ)が城下の風情を残す市街地を駆け抜けます。高さ約7m、重量2~3t、漆などで丁寧に塗装された巨大で豪華な曳山は圧巻です。
唐津くんちの曳山行事は、1958年に佐賀県の重要有形民俗文化財、1980年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。最古の曳山は、文政2年(1819)に氏子町の一つである刀町によって奉納された赤獅子で、それ以降、明治9年までの57年間に15台の曳山が製作されました。そのうち14台が150年近く経った今も大切に受け継がれ現存しています。
※曳山展示場建て替え中のため、現在は唐津神社前での勢ぞろいは行っておりません。
見どころ①宵山(よいやま)
唐津くんちの幕が開く「宵山」。19時30分に1番曳山である刀町の曳山が大手口から曳き出され、唐津神社に向かう間に各曳山もそれぞれ参加します。最後に唐津神社前に勢ぞろいし、提灯でライトアップされます。ライトアップれた曳山を見られるのは初日のみ!提灯の明かりに包まれた幻想的な世界が広がります。
見どころ②御旅所神幸(おたびしょしんこう)
唐津くんちの最大の見せ場といわれる「曳き込み」が行われる「御旅所神幸(おたびしょしんこう)。唐津神社を午前9時30分「赤獅子」が出発した後に各町の曳山が合流し、神社の祭礼の目的地である明神台・西の浜御旅所へ向かいます。お旅所への曳き込みは12時~、曳き出しは15時~。巨大な曳山が勢いよく砂地に曳き込まれる光景は迫力満点で、見ごたえたっぷり!
見どころ③翌日祭
前日の御旅所神幸とほぼ同じ順路で、旧城下の東西約8㎞を曳山が駆け回る「翌日祭」。12時30分~14時30分頃まで駅前の米屋町通りに14台が並べられ、間近で曳山を見られるチャンス!最終日ともあって曳子の掛け声も観客の声援も一体となり、曳山は唐津神社横の曳山展示場に曳き納められ、3日間に及んだ行事は幕を閉じます。
※曳山展示場建て替え中のため、現在はふるさと会館アルピノ敷地内に移転した曳山展示場に曳き納められます。