2005年08月08日
有明海の人気者、ムツゴロウの世界観。

「僕らは有明海に住んでいた。
いつものように潮が引いたので、餌を探しに巣穴を出た。
僕らは気温13℃を超えないと巣穴を出られない。
だから冬場は餌を食べずに巣穴で過ごす。
餌は珪藻(けいそう)という藻の一種。
それを泥と一緒に食べて、口の中で分ける。
分けられた海水には栄養が多く含まれているので、珪藻がよく育つように自分のなわばりにまく。
だから、僕らは自分の巣穴から半径1m程度のなわばりから外には出ない。
自分のなわばりの管理は自分でやる。
でも、一度遠出をしてみたかった。
先月末に産卵を終えたばかり。
やれやれと、一息ついていたところに、僕らはむつかけ名人のKじいさんに捕まってしまった。
今、僕らを食べようとしている人は、東京から来た人らしい。
付き添っている人が、僕らのことを紹介している。
見た目はグロテスクだけど、意外においしいですよとか。
でもこの人本当は僕らのことは好きではないらしい。
だって自分の分は注文していないから。
仲間が食べられないのを喜んでいいのか、僕らの味がイマイチと思われているのを悲しむべきなのか。
まぁ、どっちでもいいか。
東京の人、帰っても僕らのことを忘れないでね。」
投稿者 観光連盟スタッフ : 2005年08月08日 14:24