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ココイコ80:歴女の胸踊る!佐賀のお城めぐり

歴史好きの“歴女”ブーム到来で、お城や戦国武将たちに注目が集まる今、佐賀は行きどきです!
今回は佐賀を代表するお城の魅力に迫り、必ずやツボにハマる楽しみ方をご紹介します。
夏休みの企画イベントも大充実!佐賀の歴史ワールドへ、いざいかん!

佐賀藩36万石の政治の中心 佐賀城

 佐賀城跡は佐賀市中心部、美術館や博物館が並ぶ学術エリアに存在。本丸御殿を見事なまでに復元した「佐賀城本丸歴史館」で全貌が明らかに!

戦国大名・龍造寺氏の城を拡張

 佐賀城は、龍造寺氏の居城であった「村中城」を、氏に仕えていた鍋島直茂とその子勝茂が拡張、整備して築いた城。完成は慶長16年(1611)。江戸時代を通じて佐賀藩の政治の中心地でした。2度の大火災に見舞われる悲劇がありましたが、天保6年(1835)、10代藩主鍋島直正が本丸再建に着手し、その3年後に新築の本丸に入って政治を執り行いました。「佐賀城本丸歴史館」はこの直正の時代の本丸御殿を復元したもの。というのも、本丸跡の発掘調査を行った際、礎石がほぼ当時のままの姿で発見されたゆえ。当時の文献やコンピューターを駆使し、「想像は一切なし、分からないものは作らない」というこだわりのもとで忠実に建てられています。

(鯱の門)大火災を免れ、170年前当時のままの姿で現存する鯱の門。明治7年の佐賀戦争時の弾痕の跡も残っています。
かつては5層といわれる天守閣がそびえていた天守台。一度目の大火で焼失し、以後再建されず。ここからの眺めで想像しよう。
この櫓台の石垣は「亀甲乱れ積み」と呼ばれる技法で復元。佐賀城内でもここだけに見られる特殊な技法です。
お殿様気分を存分に味わえる320畳

 建築には伝統工法を駆使し、瓦は名古屋の三州瓦、襖の縁は漆塗り、畳は特注で720枚!直正の倹約令により、ほかと比べて質素といわれる本丸御殿ですが、本物感は十分。中でも感嘆に値するのが、藩の公式行事を行った「外御書院」。一之間から四之間まで合わせて320畳の大広間です。大名たちを従える様子を想像しながら、殿様よろしくぜひ上座に座ってみて。また、直正の居間であった「御座間」は、当時のままの建物を移築したもので、雰囲気は一変。ここは蛍光灯や冷暖房が一切なく、古い柱や渋い色合いに歴史の重みが感じられます。敵襲から守るため本丸の中でも玄関から最も遠い場所にあり、風通しも良好。縁側で長居する人も多いという人気の部屋です。

床下の一部を公開し、当時の礎石や建築構造を紹介しています。
当時の本丸完成披露には、この外御書院に1000人の家臣が集結したとか。ちなみに館内の畳は7月初頭に全て張り替えたばかりです(6年に1度!)
日暮れ後は一気に暗くなる御座間。ここは華道や茶道など県民の文化活動の場としても利用されています。
涼夏を楽しむ!夏休みはイベント三昧

 歴史探究心が刺激されたら、この本丸御殿を舞台に開催される講座やイベントに参加するのが得策!佐賀藩研究の第一人者である館長の歴史講座「館長高座」が毎月開催され、これをよりかみ砕いて話をする「日本史入門講座『寺子屋日本史』」も5月から開講(毎月開催)。これは、“いま江戸時代がおもしろい”というテーマで、雑学やうんちくをはさみながら楽しく学べるとあって、子どもたちにもおススメです。また、夏休みに入ると「本丸de水族館」の企画展がスタート。江戸時代の絵巻物を中心に当時の漁労習俗や生物などが紹介され、手作りの釣堀も登場します。またお盆には「本丸 夏の響き」と題した涼を感じるイベントが盛りだくさん。家族や親戚一同で出かけよう。

  • 本丸de水族館:7月23日(金)〜8月29日(日)
  • 本丸 夏の響き:8月12日(木)〜15日(日)
    ・本丸灯篭約300個のライトアップ・氷柱飾り・変化あさがお展示・夜の本丸探検隊(13日〜・先着20名)など
    詳しくはホームページをチェック!

参加は気軽に、内容はディープな館長高座。次回の開催予定は7月24日(土)13:30〜15:00。予約不要です。
大人気の「夜の本丸探検隊!」では、雨戸を全て閉め切り、懐中電灯一本で館内を探検。
「御玄関」では“変化あさがお”を展示。いかに変わった朝顔を作るかを競うのが江戸時代に流行したそう。
ココもチェック! ボランティアガイドさんに案内してもらおう!

毎日約10名体制で常駐しているボランティアガイドは城めぐりの強い味方。佐賀城や佐賀藩の歴史を分かりやすく解説してくれます。皆さんとても勉強熱心で、中には指名を受けるボランティアさんもいるとか。一緒に回ってお城通になろう!

◆DATA
佐賀県立佐賀城本丸歴史館
住所:佐賀市城内2-18-1
開館時間:9:30〜18:00 (8月12日〜15日は〜20:00)
入館料:無料
休館日:12月29日〜31日※臨時休館あり
TEL:0952-41-7550
交通:長崎道佐賀大和ICから車で約25分、またはJR佐賀駅から車で約10分

陣屋跡130!豊臣秀吉の御座所 名護屋城

 壮観を誇る名護屋城跡は、周囲に全国諸大名の陣跡も存在。「名護屋城博物館」で現在開催中の「肥前名護屋城図屏風の世界」展で当時の様子を探るべし!

朝鮮出兵の基地として豊臣秀吉が築城

 朝鮮半島に近く、入り組んだ良港を持つ肥前名護屋は、文禄・慶長の役(1592〜98)の拠点となったところ。名護屋城は、秀吉がこの地の利に目をつけ、全国から大名を集めてわずか5ヶ月ほどで築城した城です。現在は石垣や建物跡、天守台などを残すのみ。にもかかわらず、大手口から二の丸、三の丸、本丸、そして天守台へとたどって行けば、秀吉の野望が見えてくるよう。実際見どころは多く、石組みの井戸跡や城内最大の石材が見られる三ノ丸櫓台、大規模な拡張工事があったことを示す埋められた旧石垣、武器や食料倉庫として使われた長屋状の多門櫓跡など、想像力が次々にかき立てられます。

東郷平八郎書の碑が立つ本丸。この右奥の方に天守台があり、当時は五層七階、高さ30mと推定される天守閣が存在。眼下には、秀吉も眺めた景色が大スケールで広がります。
石垣の中の巨大な「鏡石」は最大のもので11t。人に見える部分ゆえ、その大きさが権力の象徴。
東出丸からの眺め。この左手下に秀吉の生活の場であった上山里丸が、正面には陣跡がいくつも点在しています。
家康、政宗、清正…、そうそうたる大名の陣跡

 肥前名護屋には、全国からの大名の陣屋が形成され、20万を超える人々が集ったとされています。現在も発掘・整備が続けられ、確認されている陣跡はなんと130余り。大規模な徳川家康本陣跡や伊達政宗、加藤清正、黒田長政、古田織部の陣跡など歴史好きの鼻息が荒くなるビッグネーム揃いです。これまでの大河ブームで、「若い人からの問合せも増えた」とか。ほとんどが私有地にあるため見学は困難ですが、博物館裏手の木下延俊(のぶとし)陣跡はルートが設置され、最も見学しやすい陣跡。また、博物館から1キロほど離れた越前大名・堀秀治陣跡、呼子にある伊予松山城主・加藤嘉明陣跡も見学可能です。

秀吉の甥にあたる木下延俊陣跡には石塁や多くの飛石が見られ、雪隠(トイレ)と推定される遺構も。
御殿や能舞台、茶室の跡も確認されている堀秀治陣跡。
好評開催中!夏のテーマ展をまずはチェック

 さて、この夏は名護屋城をより深く堪能できるチャンス。館内の企画展示室にどーんと広げられた2つの「肥前名護屋城図屏風」をじっくり咀嚼(そしゃく)すれば、面白味が倍増すること間違いなし。一つは安土桃山時代の屏風(名護屋城博物館所蔵本)で、隣に並ぶのが近年群馬県で発見された江戸時代後半以降の屏風(群馬県個人所蔵本)。いずれも当時の名護屋城や陣屋、城下町が詳細に描かれ、騒めきさえ聞こえるよう。城のスケールが分かるのはもちろん、今でいう戦艦「安宅船」の変わった造りや、人物の衣装の違い、名護屋城博物館所蔵本の屏風にはない「船橋」など、二つには違いも多く、興味深い発見があります。

名護屋城博物館所蔵本の屏風。手前には呼子の加部島があったりと、現代の地理に照らし合わせて鑑賞するのも一興。
こちらはより鮮明に描かれた群馬本。人の数も名護屋城博物館所蔵本が約280人に対し、800人と多い。
名護屋城博物館所蔵本と群馬本の一部をアップで比較説明するパネル展示や出土遺物の展示もあり、理解しやすい。
両屏風に描かれている「安宅船」の模型は館内に常設展示され、その造りを間近に見ることができます。
ココもチェック! 秀吉も楽しんだお茶で一服「茶苑 海月」

緑豊かな名護屋城跡を借景に美しい庭園と茶室が調和した空間で、散策後のひとときをどうぞ。かつてここ名護屋では、茶人秀吉をはじめ、大名たちが連日連夜茶会を繰り広げたと伝えられます。ゆったりと和みながら、往時に思いを馳せてみてはいかが?

開苑時間:9:00〜17:00(入苑は16:30まで)
入苑料:500円(抹茶・お菓子付)
TEL:0955-82-4384(茶苑 海月)

DATA
佐賀県立名護屋城博物館
住所:唐津市鎮西町名護屋1931-3
開館時間:9:00〜17:00
入館料:無料
休館日:月曜日(休日の場合は翌日)、12月29日〜31日
TEL:0955-82-4905
交通:長崎道多久ICから車で約60分


社団法人 佐賀県観光連盟 〒840-0041 佐賀県佐賀市城内1丁目1-59(観光課内)
Tel:0952-26-6754, Fax:0952-26-7528 E-mail:sakanren@lime.ocn.ne.jp
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