おなか、すいてませんか?だったら迷わず北方町へGO!じわじわと注目を集めている北方ちゃんぽん街道をはじめ、バラエティ豊富な食事処が揃い踏みです。地元のグルメ情報を話し出したら止まらない?!北方町商工会のミツタケさんに案内してもらいました。

武雄市北方町を横断する国道34号線は、武雄市街へと続く交通量の多い通り。道の両側から飲食店の看板が次々と目に飛び込んできます。「車の多い大通りといえば、外資系のファストフードの店やファミレスがつきものですが、北方町には一件もないんですよ。つまり、地場の飲食店が頑張ってるんです!」とミツタケさん。
"北方ちゃんぽん街道"はわざわざお店を作って集めたものではなく、昔から地元の人には当たり前に食べられていた味を知ってもらおうと銘打ったものとか。「地元の人に一番美味しい店を聞くといろんな答えが返ってきて面白いですよ。味の派閥があるんです(笑)」。なるほど、それぞれに馴染みの味があるんですね。では早速お店をのぞいてみましょう。
北方町商工会 ミツタケさん
まさに北方町の歩くグルメ本!取材中もいろいろお店を指差しては「ここの○○がおいしい!」とディープな情報を惜しげもなく披露してくれました。「ちゃんぽん以外にも、寿司屋や沖縄料理の居酒屋、コロッケがおいしい精肉店などまだまだ穴場がたくさんあります。インターからも近いですし、温泉とセットで気軽に立ち寄ってくださいね。」

歴史を感じさせる「千十里食堂」時代の井手ちゃんぽん。
北方のちゃんぽんといえばまずその名があがる名店「井手ちゃんぽん」。昭和の初めに大阪で丼の修行をしていた初代が、戦後間もなく「千十里食堂」として創業しました。当時から出していたちゃんぽんは炭坑夫たちのお腹を満たし、今なおそのこってりとした味わいで県内外からのファンを魅了しています。スープが豚骨ベースということは明かしてもらいましたが、レシピは限られた人しか知らないというだけに詳細は企業秘密。細めの麺にこんもりとのった野菜は、ボリュームとヘルシーさがうれしいところ。減農薬野菜も盛り込み、甘みを引き出したそのシャキシャキ感もたまりません。
この味を求めて長崎や福岡などからもファンがやって来ます。
「店が暗いのはダメ」と、スタッフはいつも元気いっぱい。
- 井手ちゃんぽん
- 住所/武雄市北方町大字志久1928
- TEL/0954-36-2047
- 営業時間/10:30〜21:00
- 店休日/水曜
- 駐車場/40台
一方、焼肉屋でちゃんぽん?と一瞬首を傾げてしまうのが「焼肉レストランふちがみ」。"やきとり一番とりめし二番"の看板が出ているように、かつては「ドライブインとり」の名で営業していた隠れた名店です。昭和51年の創業当時からちゃんぽんも健在。ダシは100%鶏ガラで、店のメニューに登場する鶏も含め使用するものは全て、今や引く手あまたの県産ブランド・有田鶏。質のよい有田鶏の旨味を濃厚に出しつつ、しつこくならないという絶妙なバランスを実現。ダシが決め手のちゃんぽんなのです。名物のとりめし(なんと390円!)とともにどうぞ。
シンプルだけどコクがある。「この味を守っていきたい」と。
武雄北方ICのすぐ側。焼肉・焼き鳥も安くておいしい自慢の味。
- 焼肉レストランふちがみ
- 住所/武雄市北方町大字大崎1284-1
- TEL/0954-36-2904
- 営業時間/11:00〜22:00
- 店休日/木曜
- 駐車場/20台

ホッとする懐かしさで迎えてくれる「かみや」。壁にはやきめしやオムライス、丼の文字が並び、女性スタッフが切り盛りする食堂らしい食堂です。先代の味を守って約40年。店を出す前に長崎ちゃんぽんを食べ歩いてもなかなか好みの味に出合えず、自分の舌だけを頼りに作り上げたというちゃんぽんは、とても優しい味わい。ソフトなコクが最後まで続きます。豚骨と鶏ガラを一日がかりで煮込んだスープによくからむ麺は、職人気質で知られる地元製麺所の麺のみを使用。ここの麺じゃないと「かみや」の味は出せないとか。「おいしいと思ってもらえるごと、当たり前に作ってきただけです」と語るのは、85歳の今も現役で店を手伝う小路丸キクエさん。とてもお元気!
ずっとこのままでいてほしい、アットホームな空間。
"おばあちゃんの味"として長年愛されているちゃんぽん。
中央がキクエさん。今は人気のカツ丼を担当しています。
- かみや
- 住所/武雄市北方町大字焼米96-6
- TEL/0954-36-2915
- 営業時間/11:00〜21:00
- 店休日/日曜
- 駐車場/20台
同じく気軽に立ち寄れる食堂として多くの常連客を持つのが、オレンジ色の屋根が目印の「常楽軒」です。独自の製法で到達した豚骨ベースの秘伝のスープにキャベツやもやし、蒲鉾などオーソドックスな具材がたっぷりとミックスされたちゃんぽんは、店の看板メニュー。長崎ちゃんぽんに近い味ともいわれ、コクはしっかりとあるのにぺろりと入ってしまいます。程よい塩加減と野菜の自然な甘さもちゃんぽん党をうならせる理由の一つ。そして、食堂ならではのパラパラとした焼き飯も地元の食いしん坊にはお馴染みのメニュー。しっかりお腹を空かせていこう!
国道34号線沿いで30年来親しまれている常楽軒。
具だくさんでスープもスッと入る、飽きない味。
- 常楽軒
- 住所/武雄市北方町大字大崎1218
- TEL/0954-36-4320
- 営業時間/11:00〜21:00
- 店休日/月曜
- 駐車場/10台

ちゃんぽんの食べ歩きもいいけれど、裏メニュー的な逸品を出すお店があると聞けばそちらも捨てがたい…。ということで、ちょっとユニークな3店をご紹介しましょう。
とても気さくでドレッドヘアが決まっているオーナーの古賀学さん。
ジャマイカの味噌といわれるジャークソースにつけ込んで焼いたジャークチキン。
ツボを押さえた居酒屋メニュー
まずは34号線沿い、黄色と緑の看板がひと際目立っている「レゲエ居酒屋NUF NUF」です。レゲエと聞いて、もし壁を感じるならそれは無用。レゲエのBGMこそ流れているものの、「誰でもウエルカムの極ふつうの居酒屋ですよ」と言うように、早い時間には家族連れや年配の人も来ることがあるとか。オーナー手作りの料理は、塩焼きそばや豚キムチ、ナシゴレンなど和洋を問わず豊富で、その多くは500円前後とお安いのも嬉しいところ。ジャマイカの家庭料理・ジャークチキンもここならではです。町のイベントにも積極的に参加するオーナー夫妻は、「気付いたら若者の相談にのっている」という兄貴・姉御的な人柄も魅力。地域密着型のこのお店、一度入ったらハマッてしまうことうけあいです。
- レゲエ居酒屋NUF NUF
- 住所/武雄市北方町大字志久1756-2
- TEL/0954-36-3530
- 営業時間/18:00〜24:00
- 店休日/水曜
- 駐車場/20台
カレーごぼううどん
偶然誕生したものの今や人気メニューに。ごはんとも合います。
ひと味違う、カレーうどん
さて次は「かま蔵」のうどん。といっても「うどんという概念を超えて別物になっている」とミツタケさんが絶賛する「カレーごぼううどん」です。その昔、競輪選手が来店した際、カレーうどんもごぼう天うどんも食べたいという声に、「そんなら2つ一緒にしてしまおう」と出したのが誕生のきっかけ。
かまくら主人
なんと、もと競艇選手というご主人。毎朝麺の仕込みに精を出しています。
厳選のいりこと天然昆布でとったダシに手作りのカレーが合わさり、コシのある麺とのからみ具合も絶妙。その日の温度や湿度によって細かく水の配分を変えるというここの麺は、極太なのが特徴で、外側はふんわり柔らかく、中にしっかりとコシが入っています。麺の食感、細切りごぼうをダイナミックに天ぷらにしたサクサク感、スープの旨味と辛味、それらが渾然一体となった味わいを最後の一滴までお楽しみあれ。
- かまくらうどん
- 住所/武雄市北方町大字志久2040-2
- TEL/0954-36-2964
- 営業時間/11:00〜21:00
- 店休日/火曜
- 駐車場/12台
ラーメンが驚きの変身
うどんが来たなら、やはり次はラーメンでしょう。34号線のリムスを少し南に入った新橋近くにある「創作ラーメン・無庵」。一瞬和風の喫茶店かと思わせるお洒落な雰囲気が漂っています。創業は30余年を迎えますが、3年前に自宅を改装してオープンしました。豚骨ラーメンや昔懐かしい中華そばで県外からも人気がありますが、「一度食べたら忘れられない」とミツタケさんが太鼓判を押すのが「ピリカラトマトラーメン」。ト、トマト?!…思わずたじろいでしまいますが、これが不思議なくらい、合う。醤油ベースのスープにトマトの柔らかな酸味と唐辛子の辛味が見事にマッチし、ニンニクの風味もプラスされてどこかイタリアン。まさに味の追求に余念のないオーナーの傑作です。
中華麺ののど越しもよく、最後までおいしいピリカラトマトラーメン。
店内は、「ただいま」と言いたくなるアットホームな雰囲気。
- 創作ラーメン・無庵
- 住所/武雄市北方町大字志久1093-1
- TEL/0954-36-4003
- 営業時間/11:30〜21:00
- 店休日/月曜(祝日の場合翌日)
- 駐車場/10台