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昭和の空間でホッ 肥前浜宿を歩く

昭和ブームが続く中、鹿島市の老舗酒蔵に“昭和の部屋”なる空間を発見。そこには、昭和の真っ只中に青春を迎えた世代をグッと惹きつける、レトロな生活グッズが勢揃いしていました。“酒蔵通り”の街並みとともに、昭和の懐かしさをお届けします。

蔵の奥の、まるで隠れ家「昭和の部屋」

昭和1重厚な雰囲気の玄関には、酒蔵のシンボル・酒林が。これから仕込みの本番。

 有明海に注ぐ浜川沿いの町・浜宿。長崎街道の脇街道である太良往還が町の中央を貫き、この通りは通称酒蔵通りと呼ばれています。“酒蔵見学”ののぼりに誘われるように、最初に向かった先は峰松一清酒造場。もともとは廻船問屋で、大正3年に酒造りに転業して以来、鹿島の醸造文化を守っている蔵元です。地元を盛り上げようと、平成19年4月に通りで唯一の見学可能な観光酒蔵をオープン。さらに10月に「昭和の部屋」がお披露目となりました。

 趣のある玄関から試飲コーナーを奥に進むと、まるで映画のセットのような居間が登場。昭和30年代の一般家庭をテーマに、ちゃぶ台を囲んで白黒テレビや黒電話、足踏みミシン、現役で動いている古時計など、「懐かしい!」と声をあげずにはいられない生活用品の数々が展示されています。中には「どうやって使うの?」とにらめっこしてしまう難解な?ものもあり、年配の方にはジンとくる、今の子どもたちにとっては未知な世界が広がっています。  ここで最も目を輝かせるのは団塊の世代とか。せっかくなら昭和を語れる世代と一緒に見学するのがおすすめ。思わぬ発見があり、コミュニケーションが弾むことうけあいです。

昭和2古時計の“チクタク”という音も懐かしさを誘う「昭和の部屋」。

昭和3酒屋といえば前掛け。これは日本酒がまだ“一級、二級”と呼ばれていた頃のもの。

古いのになぜか新鮮

 ここに展示されている多くはもともと峰松社長が持っていたもので、譲り受けたものや一般公募して揃えたものもあります。「時代のスピードが速く先が分からない今、ほのぼのとした当時の雰囲気で和んでほしい」というのが蔵の願い。たとえタイムリーに知らなくてもどこかホッとするのは、当時の幸福感のようなものがDNAの中に刻まれているからかもしれません。

 別室には駄菓子屋も設置されています。10円や100円玉を握り締めて通った昔の興奮を、再び感じてみては。壁には各時代のアイドルが微笑むレコードが並び、レトロな看板が郷愁を誘います。昭和のスピードでゆっくりとお楽しみください。

自転車
自転車

昔はこのように自転車で配達。前に後ろに一升瓶を乗せて、女性でも精力的に手伝っていたとか。

電卓
計算機

なんとこれは今でいう電卓。今の団塊の世代は、就職していた頃に使ったことがある人も多いのでは。

白黒テレビ
白黒テレビ

今にも白黒の画像が映りだしそうなテレビ。昭和40年代後半にはカラーテレビが普及しました。

ラジオ
ラジオ

こちらは真空管ラジオ。インターネットのない当時は、貴重な情報源として皆耳を傾けていました。

バイク
バイク

「譲ってほしい」との声もあるバイク。ちなみにハンドルにかかっているバッグは、バスガイドのキップ入れ。

縁日の風景
縁日の風景

昭和の部屋の隣には縁日をイメージした別室が。紙芝居、わた菓子機、おもちゃなどが展示されています。

峰松一清酒造場
鹿島市浜町乙2761-2
TEL 0954-63-2468
営業時間/9時〜17時
観覧料・酒蔵見学/無料

歴史と伝統の街並みをのんびりと

酒蔵通り通りはとても静か。左手には創業元禄元年という老舗・光武酒造場が。

 酒蔵通りは、なにはなくとも歩くのが旅人気分を満喫する秘訣。通り沿いに広がる浜中町八本木宿は、醸造町として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたエリアです。酒造業が盛んになったという元禄年間(1688〜1704)から昭和初期まで、最盛期には十数軒の蔵元が軒を連ね、活況を呈していました。今ではひっそりとした空気が通りを包み、歴史の染み付いた白壁土蔵の酒蔵や魚市場跡、郵便局跡などが当時の面影を伝えています。

魚市場現在は閉鎖されていますが、戦後の朝を賑わせていた魚市場の名残も。

 また、観光案内も兼ねた「継場(つぎば)」も宿場町の歴史を象徴する必見のスポット。継場とは旅人の荷物を中継する問屋のことで、江戸後期の建造とされています。明治時代以降は呉服問屋や浜郵便局長の官舎として使用され、現在は明治初期の建物の状態に復元されています。ここではガイドの申し込みが可能。町の歴史的背景を興味深く辿りながら、1時間程度の散策を楽しむことができます。

 酒蔵通りから浜川を渡れば、もう一つの伝統的建造物群保存地区「浜庄津町浜金屋町」の風景も。浜宿は地区ごとに異なった業種の人々が住み分けしていたため、その名残で場所によって雰囲気が異なります。どんな情緒と出合えるのか、それぞれの味わいを堪能してください。

継場馬をつないだ鉄の輪が残り、帳場の風情も感じられる継場。隣が浜郵便局跡。

案内板浜宿には通りのあちらこちらに案内板が出ているので、ぜひ一読を。

継場
鹿島市浜町八宿乙2696
TEL・FAX0954-69-8004
開館時間/10時〜17時
休館日/月曜日(休祝日の場合は翌日)、年末年始
観覧料/無料
肥前浜宿ボランティアガイド
料金/1000円(5名以内)〜
申し込み先/肥前浜宿水とまちなみの会(継場内)
※申し込みは電話でも結構ですが、メール・FAXが確実です。希望する日時・団体(グループ)名・人数・連絡先・担当者・資料の有無をお知らせください。

社団法人 佐賀県観光連盟 〒840-0041 佐賀県佐賀市城内1丁目1-59(観光課内)
Tel:0952-26-6754, Fax:0952-26-7528 E-mail:sakanren@lime.ocn.ne.jp
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