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冬の港町でフグに出会う

いよいよ冬本番。木枯らし吹く日は、体と心に温か〜い料理が恋しくなりますよね。新名物「とらふぐ」をはじめ、佐賀の豊かな自然が育んだ冬グルメをレポート!

イカの町・呼子に誕生した新名物

イカの町・呼子に誕生した新名物

呼子昨年、唐津バイパスが全線開通し唐津〜呼子間が約10分短縮。より身近に

 玄界灘に面した唐津市・呼子(よぶこ)は、漁船が行きかう小さな港町です。水揚げしたばかりのイカをお刺身にした「イカの活造り」は呼子が本場で、いまや佐賀を代表する名物料理。夏場は平日でも、イカの活造りを目当てにした観光客でにぎわいます。

 しかし、今回出かけたのは冬の呼子。冬にぴったりの新しい名物が誕生したというウワサを聞いたからです。海の色が深まり、白波が立ち、海鳥を運ぶ北風もキリリと冴えわたる中、港沿いを歩き始めて間もなく、「ふく(フグ)」という看板を発見。そう、これが呼子の新名物です。しかし、料亭で味わう高級魚がなぜ呼子で…?今年10月にオープンしたばかりの「ふく萬坊」をたずねました。

商品集合オープンデッキをもつ「ふく萬坊」。港を行きかう定期船を間近に眺めて。

店内イカがのびのび泳ぐ生簀(いけす)もある店内。イカ活造りも楽しめる。

呼子に冬の名物を…!

ふぐコース」「ふぐコース」は小鉢から締めの雑炊まで全8品5250円とかなりお得。

 店内に入り、恐る恐るメニューを見ると、ふぐ刺しやふぐ鍋もついた全8品のコース料理を5250円で発見!通常では考えられない価格ですが「自社でトラフグを養殖しているので、価格をぐっと抑えることが可能なんですよ」と、萬坊スタッフの太田順子さん。

 九州では長崎・島原、大分・臼杵のフグが有名ですが、実は呼子でもかつてはフグの延縄(はえなわ)漁が盛んだったそうです。そんな歴史に加えて、太田さんの父上が「呼子に冬の名物を!」の一心で9年前からトラフグ養殖に挑戦。水槽の底に砂を敷くなど、限りなく自然に近い環境を整えた結果、天然ものに勝るとも劣らないフグが育ち、東京築地市場でも評価されているというのです。

広大な養殖場玄界灘に面した広大な養殖場。水質水温が24時間管理された水槽で、約1600匹のトラフグがのびのび遊泳中。

体にもお肌にもおいしい

ふぐ鍋惜しみなく鍋に入れたフグは一人前約200g!身のプリプリ感が圧巻。

 「一般の養殖フグは身に黒い筋が入り、アンモニア臭がありますが、うちのフグはきれいな飴色で、臭みもないんですよ」。そう語る太田さんのすすめで、冬鍋の代表格フグ鍋をいただくことに。フグ鍋をおいしく食べるコツはありますか?「身は火が通ったらすぐ食べて、ぷりぷりの食感を楽しんで。骨付きのアラはゆっくり炊けば、スープに旨みが溶け出し、しめの雑炊がよりおいしくなりますよ」。

 しかもアラは加熱することで、骨周りの軟骨が溶け出してゼラチン状になります。

ふぐ鍋これがゼ ラチン質たっぷりの皮付きアラ!コラーゲン豊富で美肌にも。

これが、いわゆるコラーゲン。 「フグは高タンパク質・低脂肪で、とてもヘルシー。お肌にも良いんですよ。家族で気軽に食べに来てください!」。

 北風が冷たくなるほど、海の幸のおいしさも増す季節。あわただしい年末年始を乗り切る英気を養った呼子グルメ旅でした。

太田順子さん
ふぐ萬坊
太田順子さん

東京で食品化学と調理を学び、日本料理店でも修行。昨年ふるさと呼子に戻り、家業を手伝う日々です。

冬の名物・トラフグを味わい尽くす

ふぐ刺し
ふぐ刺し

天然もの同様、身の色が美しく、器の地肌まで透き通って見える。歯ざわりと淡白な味わいが特徴。

煮こごり
煮こごり

コラーゲンたっぷりのフグ皮をゼリー状に固めた珍味。宝石のような輝きも魅力。

ふぐしゅうまい
ふぐしゅうまい

いかしゅうまいに続く呼子珍味。セイロ蒸しでアッツアツを。具にもフグ皮いっぱい!

ふぐ鍋
ふぐ鍋

ふぐ鍋に使う冬野菜は佐賀・上場産。ポン酢は福岡・糸島産のカンキツ類を使用。

ふく萬坊
佐賀県唐津市呼子町呼子3079
TEL 0955-82-1515
営業時間:食事11時〜20時、おみやげ売店8時〜20時
定休日 無休 
URL http://www.manbou.co.jp/fukumanbou/index.html

社団法人 佐賀県観光連盟 〒840-0041 佐賀県佐賀市城内1丁目1-59(観光課内)
Tel:0952-26-6754, Fax:0952-26-7528 E-mail:sakanren@lime.ocn.ne.jp
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