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白石路に見つけた旬の味〜ぶらり日帰り小さな旅シリーズ(1)〜

広大な白石平野を持つ白石町の、閑静な小道沿いにある古民家レストラン。そこには、素材の味に逆らわず体に優しい料理を届けたいという女性たちの熱い想いがありました。
さて、全て手作りというお味やいかに。

ホッとくつろげる癒しの空間

店内

お客さんが自由に弾けるピアノも。ここでギターやリコーダーのミニコンサートを開くこともあるそう。

絵画

花の絵画は画家であるスタッフの作品。古民家に優しい彩りを添えます。

 白石町の国道207号から入った細い通りに、食にこだわる主婦たちの間ではすでに名高い「レザンジュ春き」があります。隠れ家的な雰囲気を漂わせるその佇まいは、思わず「ただいま」といいたくなる“おばあちゃんち”のよう。扉を開ければ土間が現れ、それを囲むように座敷や板の間の食事スペースがあります。「築100年のこの家を遊ばせておくのはもったいない」と、古いものへの愛情が強い谷口睦さんの想いがそもそもの始まりだとか。「お菓子作りが抜群に上手い仲間がいて、『これだけおいしかったら売れる』と声があがったんです。私も喫茶店をしたいという思いがありましたから、じゃあここでお店をやってみようと、皆で話合いが始まりました」と当時を振り返る谷口さん。こうして5年程前から知り合いを中心に食事を提供し始め、現在は週に2日、予約制で7名のスタッフが対応しています。
決して趣味の店とあなどるなかれ。もともと茶道教室や「グリーンコープ生協」などの活動を通じて集まった皆様。食に対する意識の高さはもちろんのこと、環境やエコロジーにも見識のある社会派ぞろいです。

スタッフ紹介
谷口睦さん

和洋の創作自然食を提供する「レザンジュ春き」代表・谷口睦さん。手に持っているゴサンチクの筍は庭の竹やぶで採ったもの。「夜のメニューの味噌汁に入れようかな」と嬉しそう。「自分たちが食べたいもの、作りたいと思うものを素直に提供したい」と。

野菜中心に、こだわりいろいろ

収穫風景

サラダに大活躍の紫玉ねぎを収穫中。

 「レザンジュ春き」のメニューには決まりがありません。前日にメニューを考え、庭から採ったばかりの旬の食材や取り寄せたものを、自然派調味料で仕上げていきます。調理中に予定外のアレンジが加わったり、失敗と思ったものが意外に美味しく、新メニューに変わったりすることもしばしばで、持ち前のセンスをフルに発揮しているよう。食材のことを語るときも、“藤井さんの人参”、“吉原さんの玉ねぎ”“久保さんの酵素ブタ”と必ず生産者の名前が出てくるのが印象的でした。マクロビオティック(正食)の考えも取り入れ、できるだけ無農薬・減農薬の野菜を使い、味噌やマヨネーズ、ドレッシングなども全て手作り。砂糖は一切使わないというから驚きです(デザートにはキビ砂糖やはちみつを用いるそう)。
 「白石町は玉ねぎの名産地。ひと味もふた味も違う玉ねぎを作る農家の方がいるんです。その愛情や本物の味わいを伝えていきたいですね」と谷口さん。裏庭ではただ今夏野菜が元気に成長中。レモンバームやカモミールなどのハーブも豊富で、「ハーブティやハーブを使った料理ももっと出してみたい」と夢は広がっています。

野菜いろいろ

“藤井さんの不耕起栽培人参”や、“吉原さんの無農薬玉ねぎ”など愛情たっぷりの野菜たち。

調理風景

和気あいあいの調理風景。特に役割分担してなくても、不思議と流れるように作業は進みます。

カラダが喜ぶヘルシーメニュー

本日のメニュー さて、この日のお昼のメニューはチャバッタを主食にデザート・コーヒー付きの5品。器はスタッフがそれぞれ意見を出しながら、あっという間に素敵なコーディネートに。有田陶器市で買い集めたものや、この家に眠っていたという古伊万里が登場することもあるそうです。
 調理風景を見たところ、全て目分量。「レシピは秘密」という玉ねぎペーストを要所要所で使うなど、真似するにはかなり手ごわそうです。やはり、ここで食べるからこそ価値があるんですね。なにはともあれ、料理の全貌をご紹介!

チャバッタ
チャバッタ

全粒粉をたっぷり使った、最近人気の一品。何もつけなくても、噛むほどにいい味!

そら豆のスープ
そら豆のスープ

豆乳仕立てで、なんと玄米が隠し味に。食感がクリーミー。

玉ねぎと豆のサラダ
玉ねぎと豆のサラダ

玉ねぎの柔らかいことといったら!フレンチドレッシングの爽やかな酸味が決め手。

車麩のフライ
車麩のフライ

吸い物やすき焼きなどによく登場する柔らかい「ふ」も、フライになると意外な食感。鶏肉と間違われることもあるとか。

そば米
そば米の野菜煮込み

サラダ感覚で食べるそば米。そばの香りも楽しめる逸品です。

デザート

デザートは手作りのバナナケーキとプリン。有機栽培のコーヒーは豆から挽いて。

一皿一皿、素材の味が引き立てあっている絶妙な味わい。「レザンジュ春き」には、豊かな食生活を送るためのヒントがたくさん隠されていました。落ち着く空間と美食。日帰り旅のほとんどは、ここで過ごすことになりそうですね。



レザンジュ春きDATA
所在地 杵島郡白石町大字福吉2009−1
予約電話 090-9582-6648 (※前日までに要予約)
営業時間 ランチ12時〜16時 ディナー:18時〜22時
※木曜日・金曜日のみ営業(その他の日は相談に応じます)
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