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冬のグルメを求めて「たらカキ焼海道を行く」

※この情報は2012年1月時点のものです。

有明海の冬の味覚といえば「竹崎カキ」。旬を迎えると、佐賀県太良町の国道沿いに「カキ焼小屋」が並び、多くの観光客で賑わいます。栄養分たっぷりで「海のミルク」といわれる「竹崎カキ」を求め、「たらカキ焼海道」へ出かけました。

冬の風物詩「カキ焼小屋」は太良町から始まった!?

 福岡から高速・九州自動車道経由で約2時間半。国道207号線を諫早に向かって行くと、「たらカキ焼海道」の看板が見えてきます。その看板から南下すると、カキ焼小屋がズラリ。今では九州のあちこちで見かけるようになったカキ焼小屋ですが、ここ太良町が発祥の地と言われます。
 「小屋」とはいえ、どこも造りはしっかりしており、店と呼んでいいほど。テーブルを用意して食べやすくした店、バーベキューの雰囲気を出した店、屋外で海が見える店、カキ棚を持つ漁師が経営する店、メニューが豊富な店など、個性も豊かです。店は全部で15軒。国道を挟んで海側には海の見える店が多く、山側の店は海が見えない分、メニューに工夫を凝らしているようです。
 立地、建物、収容人数などを確認し、年齢や人数に応じて店選びをするといいでしょう。

20数年前、ある海産物直売店が試食用のカキをドラム缶で焼いて提供したのが太良町の「カキ焼小屋」の始まり。カキ焼小屋が並ぶ国道207号線は「カキ焼海道」と呼ばれます。
海岸沿いに立つカキ焼小屋は有明海が見えます。今は海苔の最盛期。遠浅の海に海苔ひびが見え、風情もたっぷりです。もちろん屋内にもカキ焼は用意されています。
テーブルを置いたカキ焼小屋。腰をかがめて焼かないので高齢者にもオススメ。テーブル台と同じ位置に網を置いたり、テーブル台から少し下げて網を置いたり、どの店も焼きやすいように試行錯誤を重ねています。
シンプルながらバーベキューの雰囲気を残したカキ焼小屋。奥のテーブルは炭火で、手前はガスで焼くスタイルです。ガスで焼くと灰が飛ばず、臭いもつきにくくなります。
高台にあり、眺めのいいカキ焼小屋。炭火焼をする空間は壁やつい立てで仕切られ、個室感覚で楽しめます。坂道になっているので、杖が必要なお年寄りはご注意。
ガスと炭火を用意したカキ焼小屋。写真手前の建物は独立した建物になっており、こちらも個室感覚で楽しめます。お好きな場所とお好きなスタイルでどうぞ。

竹崎カキはなぜ美味しい?その秘密は有明海にあった!

 「竹崎カキ」が広く知られるようになった理由は、何といってもその大きさと美味しさにあります。広大な干潟を持つ有明海はミネラルを豊富に含み、プランクトンに恵まれてさまざまな生物を育みます。カキもその一つです。有明海でのカキの成長は早く、半年でほかの地域の2年ものと同じくらいの大きさになります。それに他の海に比べて有明海は塩分濃度が低いため塩辛さが抑えられ、濃厚な味でカキ本来の旨みを引き出すともいわれます。 太良町は、このように好条件の揃った有明海で平成16年から本格的なカキ養殖を始め、今ではカキの産地となっています。

ミネラル豊富な有明海が竹崎カキや海苔を育てます。太良町の竹崎という地域でカキ養殖が行われるため「竹崎カキ」の名がつきました。「竹崎カキ」は焼いても身が縮みにくく、濃厚な味が特徴。
カキ焼小屋には竹崎カキと他地域のカキの両方があり、好きなほうを選べます。1カゴ単位の店やバラ売りの店があり、値段は店や時期によって少し異なります。写真の店は1カゴ1000円でした。

こうすれば上手に焼ける!「竹崎カキ」の焼き方講座

 網の上でカキを焼いていると、どのタイミングで食べたらいいか、迷いませんか? 竹崎海産のご主人、吉田直大(ただひろ)さんに焼き方を教えてもらいました。

  1. カキの平たい面を下にして網の上に置き、焼きます。ほんの少しすると、殻から水分がジュッと出ます。これで余分な水分が取り除けました。
  2. カキをひっくり返し、丸い面を下にして焼きます。ジュッジュッと汁が出たり、少し殻が開いたりしたらOK。殻の間にナイフを入れます。すでに貝柱から身がはずれているはず。
  3. 平たい面を上にして殻を開ければ、程よく塩のきいた汁に身が浸かった状態。貝を口に近づけ、汁ごとスルリと口の中へ運びましょう。身が貝柱からはずれていなければ、ナイフを貝柱に添えて切りはなします。お好みでポン酢、しょうゆ、レモンをかけて召し上がれ。
ナイフ、トング、軍手のカキ焼グッズを手にカキ焼き開始。トングでカキをつかんで網へ。焼けたら軍手をはめた手の平に載せ、ナイフで殻を開けます。グッズ料金はカキ料金に含まれています(持ち帰りなし)。
まず、カキの平たい面を下にして焼き、余分な水分を取り除きます。食べながらゆっくり焼きたいときは、カキを網の端のほうに置いて焼くといいでしょう。
ジュッと水分が出たらひっくり返し、丸い面を下にして焼きます。水分がジューッと出たらOK。ジュージュー焼き過ぎると、汁が灰に落ちて灰が飛び散り、「灰かぶり姫」になってしまいますよ。
ちょっとの時間で焼けるんですよ。上手く焼けていると、貝柱から身がはずれていて手間入らず。焼きすぎると、汁が流れ出てしまって旨みがなくなってしまいます。食べるときはやけどしないように。

「竹崎カニ」、ウインナー、豚バラなどサイドメニューもバラエティ豊か

 「カキは苦手!」という人、カキ焼小屋へ行くのをあきらめていませんか。太良町のカキ焼小屋はカキ以外のメニューも豊富です。身が詰まって美味しい「竹崎カニ」(ワタリガニ)やイカ、サザエ、車エビ、アサリ、しいたけなど、海の幸、山の幸が揃っているし、かに飯などのご飯類もあります。
 またカキ焼小屋によっては、コーンやウインナー、じゃがバターなど子どもが喜ぶような食材を置いています。豚バラやアスパラ焼が並び、焼鳥店かと思うようなカキ焼小屋もあります。自分好みのカキ焼小屋を探してみてくださいね!

竹崎海産で「竹崎カニ」(ワタリガニ)の「かに汁」(1杯500円)と、「かに飯」(500円)もいただきました! イカの一夜干しや車エビもありましたよ。
カキ焼小屋には生けすがあり、「竹崎カキ」「竹崎カニ」などはお土産として購入できます。保冷バッグを販売していますが、クーラーボックスを持って出かけたいほどです。
「オレたちのカキ焼家」は焼鳥店並みのメニュー。豚バラ、じゃがバターなどがあり、カキが苦手な人やお子様連れにはうれしいものです。
「オレたちのカキ焼家」では、まるで焼鳥店かキャンプか、という雰囲気に。小屋によってはしょうゆやレモンが別料金になっています。

たらふく食べたら たら竹崎温泉でひとっ風呂!

 「竹崎カキ」でお腹いっぱいになったら、「たら竹崎温泉」へ足を延ばしましょう。「たら竹崎温泉」は有明海を臨む位置にあり、無色透明のお湯で、泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。海のそばにあるだけに、なめると少ししょっぱく、冷え性や肩こりにいいといわれます。旅館・民宿は10軒あり、1軒を除いて立ち寄り湯ができます(大人500円)。中には、蟹御殿のようにカキ焼小屋を持つ旅館があり、カキ焼小屋の利用料金によって立ち寄り湯が無料になる旅館もあります。海を眺めながら、また夕日を眺めながら、のんびり温泉に身をゆだねてはいかかですか。

有明海が目の前に広がる「たら竹崎温泉」。立ち寄り湯は大人500円で利用できます。潮や炭焼きの香りが体につきますから、温泉でさっぱりして帰りましょう。着替えを持っていくと便利です。

良いことがたくさんある(!?)多良駅で「幸せの鐘」を鳴らそう

 太良町を縦断するJR長崎線。駅は町名と文字が違い「多良駅」と書きます。「良いことの多い」この駅のホームには、「幸せの鐘」があります。この鐘を1回鳴らすと「幸せを呼ぶ」といい、2回鳴らすと「二人が幸せになる」とか。3回鳴らすと「皆が幸せになる」のだそうです。さて、あなたは何回鳴らしますか? 車で訪れても駅に立ち寄り、ぜひ鳴らしてみてください。 また、国道207号線にある「道の駅太良」は特産品直売所「たらふく館」や食事処「漁師の館」を併設し、カキ焼きもできます。お土産は、新鮮な魚介や農産物が揃う「たらふく館」でどうぞ。森林からのミネラルと潮風を受けて育ったみかんもおいしいですよ。

JR多良駅のホームにある「幸せの鐘」。鐘を鳴らしてたくさんの「幸せ」を呼びましょう。
「道の駅太良」は、特産品直売所、食事やカキ焼ができる「漁師の館」などを併設します。

■DATA
○お問合せ:太良町観光協会 TEL0954-67-0065
※参考:太良町ホームページ

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